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アマチュア無線

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2012/2/18 更新



アマチュア無線に限らず、日本で無線の免許と言われているものには、

の2種類があり、無線局免許を与えられた無線設備を、無線従事者が運用することが求められる。詳細はアマチュア局の開局手続きを参照。

無線局免許状が付与されると、一般の放送局同様にアマチュア無線局にも呼出符号(コールサイン)が与えられる。

日本のアマチュア無線技士の資格は、下位資格から次の種類に分かれている。

従来、第三級以上はモールス信号解読の技能試験が課されていたが、国際電気通信条約との整合性の問題から、2005年10月1日から第三級では廃止されて符号及び通信略号に関する知識を問う筆記設問に変わり、また第二級・第一級にあってもその聴き取り速度が軽減された(ノーコード・ライセンスを参照)。これに伴い、申し出により、二級免許を取得した者は一級の電気通信術が、また電気通信術試験の廃止前に実施された国家試験に合格または養成課程修了により三級免許を取得した者は二級・一級の電気通信術が、それぞれ免除される。

なお総合無線通信士など一部の職業(プロ)無線従事者の資格取得者は、アマチュア無線技士と同等の資格を持つとみなされる(無線従事者を参照)。

日本においては、アマチュア無線に限らず無線従事者資格に年齢制限は設けられていない。そのため小学生の合格者もしばしば見受けられる。だが仮に試験に合格しても、開局までにはある程度の日数と手続き費用(無線機などの機材代は除く)がかかる。このような手続きは公共財としての性格が強い電波を公正に利用し、混信を防ぐためのものであるが、アマチュア無線の敷居を高くする要因にもなっている。

このように厳格な国家試験が行われる一方で、アマチュア無線機自体は免許がなくても購入できるため、不法開局が後を絶たない。これら不法局に対しては、無線局から徴収された電波利用料を元に、各地区の総務省総合通信局が取り締まりに当たっている。また購入の際“アマチュア無線機を使用する場合は免許が必要”などと注意する「指定無線設備の販売における告知」が販売店において行なわれている

個人局と社団局

日本のアマチュア局の無線局免許には

の2種類がある。社団局は、学校や職場、地域などのアマチュア無線クラブが開設する。博物館などの科学教育施設や、福祉施設などにも社団局が設置されていることがある。アマチュア無線クラブのすべてが社団局を開設しているというわけではなく、むしろ社団局を持たないクラブの方が多い。

呼出符号(コールサイン)

アマチュア無線局は、他の放送局同様に呼出符号(コールサイン)を与えられる。世界中の全ての(許可された)無線局は識別信号を有しており、それにより、国、地域、及び運用者が判別できる。アマチュア無線局も同様である。

日本のアマチュア無線局の識別信号/呼出符号(コールサイン)は、基本的には「JA1AAA」のように、JA+(地域番号)+Aから始まる2または3文字のアルファベットから構成される。JA1の部分をプリフィックス、AAAの部分をサフィックスと呼ぶ。ただしSOSやXXX、Qから始まるものでQ符号に当てはまるものは除かれる。発音の仕方は「ジェイエイワン・エイエイエイ」であるが、個性的に発音する利用者も多い。交信の際には、アルファベットのみでの聞き間違い(ジーかジェーか、など)を防ぐため一般にフォネティックコード(通話表)で再確認する。また場所や指名についても同様に確認する。

JAにあたる部分は、JA-JSまでのうちJB、JCを除くもの、また関東では7K-7N(小笠原はJD1)が割り当てられている。7Jは相互運用協定に基づく外国人有資格者へ割り当てられていたが、現在はJA-JSのプリフィックスが割り振られている。特別局(記念運用)に8J-8Nが使われる。記念局以外は、希望の文字列の付与はしない。記念局の例として、ハムフェアなどでJARLが運用する 8J1A、最近(2007年)では、月面反射通信 (EME)を目的とした 8N1EME、FISノルディックスキー世界選手権札幌大会・特別記念局 8J8WSC、8N8WSE などがある。日本初の記念局は大阪万博会場に設置されたJA3XPOである。

地域番号は、無線局の所在地である、北海道(8)、東北(7)、関東(1)、信越(0)、北陸(9)、東海(2)、近畿(3)、中国(4)、四国(5)、九州(6)の10の各地方総合通信局及び沖縄総合通信事務所の管轄により指定される。ただし、関東総合通信局管内においては変則的・例外的に地域番号が使用され、7K-7Nのプリフィックスについては1から4までが使われている。

サフィックスが2文字の場合は、個人であればOT(オーティー、Old Timerの略で、戦後アマチュア無線が再解放された直後の時期に開局した超ベテラン)であり、JRの2文字局はレピータに割り振られている。沖縄総合通信事務所管内では、米国統治下でのKR8 2文字局が復帰時にJR6に振り替えられたため異なる。またY、Zで始まる3文字局は社団局であるが、JPプリフィックスはレピータに割り振られている。

今までは、一度使用された呼出符号を別の申請局には付与しなかったが、特に関東、東海、近畿、九州では不足となり、閉局された呼出符号が再交付されている。また逆に、何かの事情でコールサインが変わった場合や失効した場合でも、旧コールサインが使用されていなければ、元に戻すこともできるようになった。

移動する局の場合は「JA1AAA/3」(ジェイエイワン・エイエイエイ・ポータブルスリー)のように、運用中の地域の番号を末尾に付けて呼ぶ。

「A○A」のように、最初と最後が同じ文字の場合「サンドイッチコール」、同じ文字が連続して3つ割り当てられると「トリプルコール」と呼ばれる。同じ文字2つで割り当てを受けた場合の「ダブルコール」は2文字局に対してのみ云われる。


アマチュア無線入門
初心者やこれからアマチュア無線をはじめてみたい人に、アマチュア無線の紹介や運用方法などについて解説します。

アマチュア無線とは何か ・・・ハムの世界、ハムの語源など
免許が必要 ・・・運用するための2つの免許について
アマチュア無線の周波数 ・・・運用できる周波数とその特徴
電波型式(モード) ・・・様々なモードの特徴。電波型式の新表示
バンドプラン ・・・モード別の周波数使用区分
コールサインのしくみ ・・・日本と世界の呼出符号
フォネティック・コード ・・・欧文通話表 ・ 和文通話表・モールス符号
交信方法 (話し方) ・・・呼出・応答の方法、ログの付け方
リグ(無線機)選び ・・・いろいろな無線機
アンテナ(空中線)選び ・・・アンテナの種類と特徴
フィーダーとコネクター ・・・ケーブル(給電線)とコネクターについて
電波伝搬 ・・・電波の伝わり方、電離層の様子
アマチュア無線の本 Part.1 ・・・入門書、問題集、申請書類、ネットで購入可
アマチュア無線の本 Part.2 ・・・無線関連書籍(Amazonマーケットプレイス)


アマチュア無線とは何か



アマチュア無線は趣味の王様

アマチュア無線家のことをハム(HAM)と言います。ハムは昔からキンク・オブ・ホビー(KING OF HOBBY=趣味の王様)として親しまれてきました。ハムは年齢・性別・職業を問わずみな平等で、幼児から高齢者まで多くの仲間が世界中にいます。電波を通して偶然に出会った見知らぬ人々と気軽に話しをして友達になれる。このような体験はアマチュア無線でしか味わえないものです。

アマチュア無線は自宅からだけではなく、モービル(車・船など)に無線機を積んで移動しながら交信することもできるし、携帯型のハンディ機を持ち歩いて街中や山の頂上などから交信することもできます。
また、電信(モールス信号)を使った古典的な通信の技をみがいたり、最先端のコンピュータやデジタル技術を用いたパケット通信、FAX、SSTV(画像)、ATV(アマチュアテレビ)等の文字・画像通信。人工衛星や月面反射を用いた宇宙通信などアマチュア無線といっても様々な楽しみ方があります。

アマチュア無線とは「金銭上の利益のためではなく、もっぱら個人的な無線技術の興味によって行う自己訓練、通信及び技術的研究の業務をいう」と定められています。なんだか難しそうですが、要するに仕事や競技会・各種イベントなどの業務連絡には使用してはいけないということです。アマチュア無線の基本はあくまでも個人的な訓練・実験・研究です。それに人と人とのコミュニケーションが加わった科学的な趣味です。




世界一のハム大国

日本は世界一のハム大国です。日本のアマチュア無線局数はピーク時の1994年で約136万局。世界第二位はアメリカ合衆国で約65万局、第三位はドイツで約7万局となっています。
しかし、最近はどんどん減り続け、2000年度には89万局と激減してしまいました。これは携帯電話やインターネットの著しい普及が最大の原因と思われます。
アマチュア無線を単に仲間との連絡手段として利用していた者にとっては携帯電話や電子メールの方が確実です。でも本来のアマチュア無線は携帯電話やインターネットとはまた違った楽しみがあります。いつどこの誰と出会えるかわからない緊張感とワクワクした気持ち。思いがけない遠距離交信が成立したときの喜びなどハムの魅力はたくさんあります。







ハムの魅力

携帯電話の普及で無線の魅力が薄れたと思っている人も多いようですが、アマチュア無線は携帯電話とは目的も性質も異なります。その違いについて説明します。

●知らない人と友達になれる
アマチュア無線は特定の相手(仲間や知り合いの局)を呼び出すこともできますが、CQ呼び出し(どなたでも応答してくださいという意味)で偶然に電波を聞いていた知らない人から応答があり、新しい友達になれるのです。
携帯電話で知らない人に電話をして「友達になりませんか」なんて言ったら不審者扱いされるのが普通です。でもアマチュア無線では不特定多数に対するCQ呼び出しが当たり前なのです。



●アマチュア無線は皆が平等
アマチュア無線の世界では、年齢・性別・職業・国籍等によって差別されることはなく全く平等です。無線上では年齢や職業などについては聞かないのがマナーとなっています。だから同年代に限らず、老人と小学生が無線上で親しくなることもしばしばです。
相手が芸能人や政治家などの有名人であっても外国の国王であっても全く対等な立場で話しができるのです。
無線では必ずコールサイン(呼出符号)を言わなければならないので、それにより出所が明らかになるので発言には責任を持つことになります。だからインターネットのように匿名やニックネームで誹謗中傷や無責任な発言をされることは無いのです。


●友達の輪が広がる
携帯電話では通信内容は他人が聞くことはできないのでナイショ話しもOKですが、アマチュア無線では1対1の交信でもその内容はすべてのアマチュア無線局が聞くことができるのです。だから話しを聞いていた他の人が会話の内容に興味があったりして次々に応答してくるのです。3人以上がマイクを回しなから同時に交信することもできます。
アマチュア無線では相手が知り合いであっても、誰が聞いているかわからないので、他人の悪口やナイショ話しは禁物です。



●通信料が無料
一般電話もインターネットも利用すればその都度通信料金がかかります。特に携帯電話で長電話を毎日続ければ1カ月数万円の電話料金を支払うことになります。
アマチュア無線は何時間しゃべっても通信料はかかりません。外国でも毎日でも24時間続けてしゃべってもタダです。かかるのは無線機の電気代と年間500円の電波利用料(最近できた税金のような制度)だけです。だから暇な時に知り合いの局を呼び出してラグチュー(気軽に話すこと)している人も多くいます。


●災害に強い
地震・台風などの大規模災害や戦争・暴動などの騒乱時には一般電話も携帯電話も使用できない可能性が高いのです。電話が集中すればパンクしてしまいますし、中継アンテナや電話局などの設備に被害がおよべば電話機を持っていても通信することはできません。
その点アマチュア無線は中継アンテナや基地局を必要とせず、無線機同士で直接交信できるのです。だから災害時の通信手段としてもアマチュア無線は有効なのです。実際に阪神・淡路大震災では電話回線が壊滅状態の中でアマチュア無線が大活躍しました。


●機器の改造が自由
携帯電話もCB無線・パーソナル無線・その他の仕事用の業務無線も規格が決められており無線機器を改造することは禁止されています。
その点アマチュア無線は機器を自由に改造することができます(もちろんアマチュアの周波数以外で送信することは禁止ですが、改造はOKです)。それはアマチュア無線の目的そのものが実験・研究だからです。そのために無線工学や無線法規を勉強して国家資格が必要なのです。国家資格が必要な趣味というのは他にないでしょう。そのあたりが、キング・オフ・ホビーといわれるところでしょうか。
昔(昭和30年代まで)は、市販の無線機は殆んど無く、無線機やアンテナを自作するしかなかったのです。現在は多くの無線機器が市販されていますが、今でも無線機や周辺機器を自作して運用しているハムも多いのです。




アマチュア無線は免許が必要


2つの免許で開局

アマチュア無線を始めるには免許が必要です。免許を受けないで無線機を使用すると不法無線局となり電波法違反(1年以下の懲役又は100万円以下の罰金)で罰せられます。
免許は「アマチュア無線技士」という
無線従事者免許証無線局免許状の2つが必要です。

無線従事者免許は無線機を操作するための資格で、無線局免許状は無線設備に対する免許です。自動車でいえば、運転免許証と車検証のようなものです。


アマチュアの無線従事者免許は1級から4級まであり、4級であれば小学生をはじめ誰でも簡単に取得することができます。実際にアマチュア無線をやっている人の約90%が4級免許です。これからアマチュア無線をはじめてみようと思っている人は、まず4級免許にトライしてみましょう。そしてハムの世界を楽しみながら、必要に応じて上級免許にステップアップするとよいでしょう。
また、アマチュア無線技士以外の無線従事者資格でもアマチュア無線を操作できる場合があります。詳しくは
無線従事者資格対応表をご覧ください。

4級免許を取得するには、
(財)日本無線協会が実施する国家試験に合格する方法と、(財)日本アマチュア無線振興協会(JARD)主催の「養成課程講習会」を受講し終了試験に合格する方法の2通りがあります。


国家試験に合格するには書店などで、アマチュア無線技士国家試験の参考書や問題集がいくつか売られています。それらで勉強するだけで十分合格できます。過去に出題された問題と同じものや類似問題も多くありますので、4級であれば問題集の丸暗記でも合格できます。
どうしても自信のない人は少しお金がかかりますが「養成課程講習会」を受講すれば2日で確実に合格できます。

国家試験か講習会・・どちらかの方法で合格したら、3カ月以内に日本無線協会を経由して申請(講習会では一括申請するので担当者の指示に従えばよい)することで、約1カ月後に総務省総合通信局発行の無線従事者免許証を手に入れることができます。
無線従事者免許証は一生涯有効です。

無線従事者免許があればそれだけで学校や職場・地域等のクラブ局(社団局)のメンバーとなって交信することができますが、個人として楽しむにはコールサインが記載された無線局免許状が必要です。
無線局免許状は使用する無線設備に基づいて申請することで、総務省総合通信局より発行されます。
無線局免許状は5年ごとの更新(再免許)手続きが必要です。
無線局免許状によって世界でただ一つの呼出符号(識別信号)となるコールサインが与えられます。
コールサインは無線局の名前ですから、ハムにとって最も重要なものです。交信はすべてコールサインで呼び合います。







アマチュア無線の周波数


アマチュア無線で運用できる周波数はたいへん多く、周波数ごとに様々な特徴があります。
周波数帯(バンド)別の特徴について紹介します。

     


LF(長波)帯

135kHz帯
<135.7kHz〜137.8kHz>
新規配分(2009年3月30日施行)された周波数で、アマチュアでは初の長波になります。
CWと狭帯域データのみの利用となります。
電波特性は長波ラジオが参考になると思います。
1波長が2000mを超えますので、アンテナ設置が課題となります。



MF(中波)帯
 

1.9MHz帯 (160mバンド) [3アマ免許以上]
<1810kHz〜1825kHz/1907.5kHz〜1912.5kHz>
電信(CW=モールス信号)専用のバンドで、3級以上の資格が必要です。
昼間は地表波による伝搬が中心で、夜間帯は電離層反射で遠くまで飛びます。
AMラジオとほぼ同じ周波数帯ですので、AMラジオの電波の飛び方に似ています。

1波長が160m
もありますのでアンテナの設置が困難です。運用にはかなりの熟練が必要です。
      

*1810KHz〜1825KHzは2000年4月にアマチュアに開放。


HF(短波)帯


        

3.5/3.8MHz帯 (80mバンド)
<3500kHz〜3575kHz,3599kHz〜3612kHz,3680kHz〜3687kHz>
<3702kHz〜3716kHz,3745kHz〜3770kHz,3791kHz〜3805kHz>
1.9MHz帯とよく似た性質の電波です。夜間帯、特に夕方と早朝によく飛びます。
3.5MHz帯が国内外のCWと国内のSSB、3.8MHz帯が海外とのSSB交信に使用される慣習があります。
このバンドも
1波長が80mと長いのでアンテナの設置が困難ですが、短縮された垂直型アンテナもあります。

*2008年4月28日にバンド幅拡大。

    
7MHz帯 (40mバンド)
<7000kHz〜7200kHz>
HF帯の中で最も人気のあるバンドです。
もちろん海外交信もできますが、一日中国内の遠距離交信が盛んです。
狭いバンド幅に多くの局が集中しますので、1日中大混信状態です。
運用にはテクニックが必要ですが、アマチュア無線の醍醐味を最も味わえるバンドです。
1波長が40mもありますが、短縮アンテナ等各種が発売されていますので、
工夫次第で狭い敷地やマンションでも運用可能です。


*2009年3月30日にバンド幅拡大。
    
10MHz帯 (30mバンド) [2アマ免許以上]
<10100kHz〜10150kHz>
電信(CW)専用のバンドで、2級以上の上級資格が必要です。
1982年に開放された歴史の浅いバンドです。
電波が安定しており遠距離通信に向いています。交信には熟練した技術が必要です。
1波長は30mです。

     
14MHz帯 (20mバンド) [2アマ免許以上]
<14000kHz〜14350kHz>
DX(特に海外交信)のメインバンドです。運用するには2級以上の資格が必要な上級局専用のバンドです。
電波も安定しており海外交信には欠かせない国際バンドです。
このバンドを運用したいために上級資格を取得する人が多いのです。

  
18MHz帯 (17mバンド) [3アマ免許以上]
<18068kHz〜18168kHz>
1989年に開放された新しいバンドです。運用には3級以上の資格が必要です。
14MHzに似た特徴があり海外交信に向いています。
運用者が少ないので混信が少ない穴場のバンドです。

   
21MHz帯 (15mバンド)
<21000kHz〜21450kHz>
HFの入門バンドとして人気があります。
バンド幅が比較的広いので7MHz帯に比べ混信が少なく初心者でも運用が容易です。
国内交信と海外交信の両方が可能ですが、電波は不安定で時間帯や季節によりコンディションが変化します。
特に太陽の黒点活動の影響を受けます。
1波長は15mとHF帯の中では短い方なのでアンテナ設置も容易です。
  
24MHz帯 (12mバンド)
<24890kHz〜24990kHz>
18MHzと同様に1989年に開放された新しいバンドです。
電波伝搬の特徴は21MHzと次に紹介する28MHzの中間的な特徴があります。
コンディション次第で遠距離交信も可能です。
HF帯の中では最も運用者が少ない(人気の無い)バンドです。
逆に運用者が少ないというのは混信が少ないということにもなり、
ローパワーでも遠距離交信の機会がある穴場のバンドです。ただし市販のアンテナが少ないです。

   
28MHz帯 (10mバンド)
<28MHz〜29.7MHz>
HF帯で一番高い周波数でバンド幅も広い。HF帯で唯一FMモードによる交信が許可されている。
電波伝搬は最も不安定で普段の運用者は非常に少ない。
しかし太陽活動が活発になってコンディションが上昇するとDX交信も可能となる。
また夏場を中心に電離層で突発的に発生するスポラディックE層(Eスポ)による遠距離交信も楽しめる。
不安定さが魅力でもあり熱心なファンも多い。29MHzのFMは根強い人気がある。
1波長は10mと短いのでモービルでの運用も容易である。


    

VHF(超短波)帯

50MHz帯 (6mバンド)
<50MHz〜54MHz>
普段の運用者は少ないですが、昔はアマチュア無線の入門バンドでした。現在も根強い人気があります。
通常は見通し距離による交信が中心でFMラジオに似た特徴があります。
太陽活動が活発(約11年周期)になると地球の裏側との交信も可能となる場合があります。
毎年春から夏にかけて頻繁に発生するEスポによる遠距離交信が盛んに行われています。
またメテオスキャッター(流星散乱)や赤道横断伝搬などの異常伝搬が最も発生しやすいバンドとしても人気があります。
バンド幅も広く、昔のAMモードによる交信も残っていますし、FMモードによる遠距離交信も可能です。
運用者のマナーもよく、古き良き時代の雰囲気が残っている唯一のバンドです。

1波長は6m
と短く、アンテナ設置も容易です。
TVI(テレビ受信障害)を発生させやすいバンドとして敬遠する人がいるのも事実ですが、
最近の無線機は性能が良いので、十分に調整した設備であればほとんど問題はありません。

   
144MHz帯 (2mバンド)
<144MHz〜146MHz>
現在の入門バンドでもあり、FMモードを中心に利用者が最も多い。
SSBモードでは熱心な運用者が多い。Eスポによる遠距離交信も可能だが発生頻度は非常に少ない。
見通し距離による実用的なバンドである。
1波長は2mで小型アンテナでOK、無線機の種類も多く安価なのでFMモービル局が非常に多い。
そのため免許を持たない不法局が最も多いバンドでもある。
昼間はほとんど不法モービル局に占領されており、夜間や休日にアマチュア無線家が出てくる。
都市部では大変混雑しており、マナーの悪さに閉口するバンドでもある。



    

UHF(極超短波)帯

430MHz帯
<430MHz〜440MHz>
地方では運用者が少ないが、都市部(1・2・3エリア)では入門バンドとなっており利用者も多い。
周波数帯が広いので、144MHz帯の混雑から逃れてきた利用者も多いようです。
見通し距離(50Km程度)による交信が基本です。
ダクト現象による遠距離交信(1000Km以上)も報告されていますが、非常に稀です。
友人とのラグチューなどのんびりとした交信に向いています。
それでも都市部では混雑しており、不法モービル局や仕事の業務連絡をする不届き者も多くいます。
利用者が多いのでいたずらや妨害をされることもありますが、144MHz帯に比べればマナーは良い方です。
1波長は70cmなので小型アンテナや利得の高いアンテナの設置が容易です。
無線機の種類も多く安価(144MHz帯と組み合わさった無線機が主流)です。
144MHzと組み合わせて衛星通信が楽しめます。
また、全国各地に設置されたレピータ(中継局)も利用できます。

   
1200MHz帯
<1260MHz〜1300MHz>
バンド幅が40MHzと非常に広いため様々なモード(電波型式)が利用できますが、運用者は非常に少ないです。
電波は光とよく似た性質となり、遠くへは飛びません。直進性が強くビル反射や山岳回折が起こります。
パケット通信等のデータ通信やATV(アマチュアテレビ)の運用者もいます。
また430MHz帯同様にレピータも利用できます。

1波長は25cm
と非常に短いのでアンテナは精度が要求されます。様々な実験・研究に適したバンドです。
無線機も多く市販されていますが、比較的高価です。
高い周波数はケーブル等の伝送ロスが大きい為、本格的な運用には高度な設備が必要です。
そのため高齢者の運用が多いのも特徴(要するに暇とお金が必要)です。

   
2400MHz(2.4GHz)以上の周波数帯
2.4GHz、5.6GHz、10.1GHz、10.4GHz、24GHz、47GHz、75GHz、143GHz、249GHz帯
と多くのバンドがアマチュア用に開放されています。
しかし、市販の無線機は殆ど無い(10GHz以上は皆無)為、運用者は数えるほどしかいません。
運用するには無線機やアンテナを自作するしかありません。
様々な可能性のあるバンドですので、自作や実験・研究が好きな技工派向けです。
*電波の分類上3GHz〜30GHzはSHF(マイクロ波)、30GHz〜300GHzはEHF(ミリ波)
電波の区分
周波数 呼び名 使用例
3kHz〜30kHz VLF (超長波) オメガ、標準電波
30kHz〜300kHz LF (長波) アマチュア無線、長波ラジオ、標準電波(電波時計)
300kHz〜3000kHz MF (中波) アマチュア無線、AMラジオ(中波放送)
3MHz〜30MHz HF (短波) アマチュア無線、CB無線、短波ラジオ
30MHz〜300MHz VHF (超短波) アマチュア無線、VHFテレビ(1-12ch)
FMラジオ、航空無線、各種業務無線
300MHz〜3000MHz UHF (極超短波) アマチュア無線、パーソナル無線、特定小電力
UHFテレビ(13-62ch)、各種業務無線、携帯電話
3GHz〜30GHz SHF (マイクロ波) アマチュア無線、衛星(BS,CS)テレビ放送
30GHz〜300GHz EHF (ミリ波) アマチュア無線、レーダー
300GHz 以上 赤外線、可視光線
紫外線、X線など
 
 電波とは電磁波の中で周波数が3kHzから3,000GHzまでのものをいいます。



電波型式(モード)



VHFやUHFというのが周波数の区分であるのに対して、AMとかFMというのが電波の型式です。
電波型式とは変調方式、つまり電波にどのように音声や画像を乗せるかという電波の質と思ってください。
これにも様々な電波型式があり、それぞれ異なった特徴があります。
アマチュア以外の業務無線では周波数と共に電波型式も決められていますが、アマチュア無線では自由に選択することができます。さらに電波法に無い新しい電波型式の実験をすることもできます。
多くのモードに挑戦するのもよいし、興味があるモードを重点的に研究・運用するのもよいでしょう。


CW
(Continuous Wave)
最も古典的な無線通信で、“ツートツーツー”というモールス信号による通信方法(電信)です。
長点「−、ツー」と短点「・、ト」を組み合わせて一つの文字や符号を表します。
欧文モールスの他に日本には和文モールスもあります。
モールスには世界共通のQ符号や略号があり、それにより英語が解からなくても世界中と容易にコミュニケーションをとることができます。
占有周波数の幅も500Hzと小さいので、他のモードより電波が効率よく飛び、遠距離通信に適しています。
船舶無線では一般的な通信方法でしたが、衛星通信の普及により業務での使用は殆んどなくなり、今ではアマチュア無線でのみ盛んに行われています。
運用には、符号を打つ「電鍵(キー)」が必要です。また運用資格として、第3級アマチュア無線技士以上が必要です。
免許申請の電波型式は「A1A」となります。


AM (Amplitude Modulation)
AMラジオと同じ電波型式です。振幅変調といって音声の強弱で搬送波の強弱(振幅)を変化させる変調方式です。
要するに、大声を出せば振幅も大きくなるような感じと思えばよいでしょう。
微弱な電波でも受信しやすく、かつ混信があっても目的の電波を聞き分けることも可能という特徴があり、航空無線で多く利用されています。

アマチュア無線では昔は主流でしたが、今では殆んど使われません。
50MHz帯では、現在でも愛好者が運用しています。
占有周波数の幅は6kHzです。免許申請の
電波型式は「A3E」となります。


SSB (Single Side Band)
一般に「サイドバンド」と呼ばれ、現在のアマチュア無線では主流となっている電波型式です。
AM電波から片方の単側波を取り除いた電波です。
さらにAMやFMのような搬送波(キャリア)成分が無く、しゃべった時だけ電波が発射されるので、省電力にもなります。
音声通信のなかでは、微弱な電波でも遠くへ飛ぶ最も効率のよい電波型式です。
占有周波数の幅はAMの半分の3KHzと狭いので、効率がよい反面、僅かな周波数のずれでも聞き取りにくい信号となるので、常に微調整が必要です。よって、運用には少々慣れが必要です。
また片方のどちらを利用するかで、上側波(USB)と下側波(LSB)の2つがあります。
7MHz帯以下ではLSBモード、10MHz帯以上ではUSBモードを利用するのが慣例となっています。
免許申請の
電波型式は「J3E」となります。


FM (Frequency Modulation)
周波数変調という方式で、FMラジオと同じような電波です。
NFM(ナローFM)とWFM(ワイドFM)という表現もあります。
これは変調の幅を狭くしたものをNFM、広くしたもの(音質が向上)をWFMといいます。
一般に無線通信ではNFM、ラジオ放送ではWFMが使用されます。
ハンディ機やモービル型無線機の殆んどがFM専用機であるように、無線通信では最も馴染みのある電波型式でしょう。
ノイズに強くて音質が良いので安定した運用ができるのが特徴です。
しかし、混信等で弱い電波と強い電波がぶつかってしまった場合、弱い電波は潰されてしまい全く聞き取れなくなります。
その特徴から、弱肉強食のモードともいわれています。
占有周波数の幅は約16KHz(NFM)と非常に広いので電力は多く使用し、決して効率のよい電波ではありません。
よってSSBに比べて遠くへは飛びません。
電波の幅が広いので、29MHz帯以上の周波数しか許可されません。
VHFやUHF帯では主流で盛んに利用されています。
音質が綺麗で安定していますので、モービル運用や仲間とのラグチューに適しています。
免許申請の電波型式は「F3E」となります。



以上が主な電波型式ですが、さらに付属装置をつけるなどして様々な型式があります。



パケット通信 (Packet)
パケットとは小包のことで、情報を小包のようにひとまとめにして送る通信方式です。
この通信にはコンピュータを利用してデータのやり取りを行います。
要するに、パソコン通信の無線版ということです。パソコン通信の電話線の部分が無線になるわけです。
用意するものは、無線機とパソコンとTNC(モデムのようなもの)です。
パソコンに繋いだTNCを無線機の専用端子またはマイク端子に接続して通信します。
パケット通信はHFのSSBでも可能ですが、V・UHF帯のFMが主流です。
無線機はFMハンディ機でも十分ですので、簡単な設備でできるデジタル通信です。
免許申請の
電波型式は変調方式等により「F1D(FSK)、G1D(PSK)、F2D」となります。

  


RTTY (Radio Teletype)
そのまま「アール ティー ティー ワイ」と読みます。
一般にラジオテレタイプといわれ、タイプライタで打たれた文字を符号に変換し電気信号として無線で伝送する文字通信です。
現在はタイプライタの代わりにパソコンを利用するのが一般的になってきています。
インターネットでいえば、チャットと同じようなものです。
アマチュア無線では、インターネットが普及する数十年前からチャットのようなことをやっていたわけです。
免許申請の
電波型式は「F1B」となります。

 


PSK31 (Phase Shift Keying)
最近、英国のG3PLXによって提唱された文字通信方式で、RTTYが進化した新しい型式の文字通信です。
RTTYで伝送できるのは英数字のみですが、この方式はASCIIコードのすべてが使えるため漢字等の文字も伝送可能です。
通信速度は31.25ボーと低速ですが、キーボードの手動入力を考えると丁度良い速さです。
占有周波数帯幅が31Hzと非常に狭いので、効率よく遠距離通信ができます。
サウンドボード内蔵のパソコンと簡単なインターフェース、それにPSK31用のソフト(フリーソフト有り)で運用できます。
免許申請の
電波型式は「G1B」となります。
 


アマチュアファックス (Amateur FAX)
ファクシミリ装置で、家庭や会社で一般的に利用されているFAXと同じ画像通信ですが、電話線ではなく電波で情報をやり取りするわけです。
アマチュアFAXとしての利用者はあまりいないようです。
HF帯ではSSBモード、VHF・UHF帯ではFMモードで利用されます。
免許申請の
電波型式はいずれの場合も「F3C」となります。
  


SSTV (Slow Scan Television)
低速度走査テレビジョン、つまり静止画像通信です。
通常のテレビの1画面は1/30秒で表示されますが、
SSTVでは1画面を36秒から188秒というゆっくり時間をかけてカラー画像を表示するので静止画しか送れません。
しかし、占有周波数幅がSSBと同じ3KHzと狭いのでHF帯でも運用可能です。
以前は、無線機の他にスキャンコンバーター、ビデオカメラ、モニター用TVを使用していましたが、
現在はサウンドボード内蔵パソコンとソフトウェア(フリーソフトがある)で運用する人が増えています。
その場合の画像は、パソコンで作成・処理したものが伝送できますのでたいへん便利です。
HF帯ではSSBモード、29MHz帯以上ではFMモードでも可能です。
免許申請の
電波型式はいずれの場合も「F3F」となります。
  


ATV (Amateur Television)
アマチュアテレビで、文字通り放送局と同じようなテレビの送受信がアマチュア無線で楽しめるのです。
しかも、放送局のような高度な機材は必要ありません。
ATVに対応した無線機にATV装置(内蔵された無線機もある)を付けて、カメラは家庭用のハンディビデオカメラ、受信TVも家庭用でOKです。
音声も同時に入れてリアルタイムの生放送もできるし、編集したものを送信することもできます。
周波数の幅が4.5MHzと非常に広いので、運用は1200MHz帯以上のバンドになります。
免許申請の
電波型式は「A3F」、副搬送波で音声を同時に送出する場合は「A8W」となります。
  


EME (Earth Moon Earth)
EMEとはアース・ムーン・アース (月面反射通信)で、電波の型式ではなく 通信方法です。
VHF帯以上の電波を使用し、月に向けて電波を発射し、月面で反射して戻ってきた電波をキャッチする遠距離通信です。

VHF以上の電波は電離層を突き抜けて宇宙空間に放出されるので、通常は見通し距離の通信となります。
それを月面で反射させることによって、電波が直接届かない地域と交信(地球の裏側も可能)できるのです。
月までの距離は約38万kmもあり、さらに跳ね返ってきた電波は減衰が激しく微弱な電波となります。
それを正確にキャッチしなければならないので、許可される最大の出力および高度な無線設備と知識・技術が必要です。

アマチュア局に許可されている電波の型式
周波数帯 電波の型式 最大空中線電力(W)
第4級 第3級 第2級 第1級
1.9MHz帯 A1A
50
200
1K
3.5MHz帯 A1A, A3E, R3E, H3E, J3E, A3C, J3F, A8W, R8W, C8W, H8W, J8W, F1B, G1B, F1D, G1D, F3C, F3F, D3C 10
3.8MHz帯 A1A, A3E, R3E, H3E, J3E, A3C, J3F, A8W, R8W, C8W, H8W, J8W, F3C, F3F, D3C
7MHz帯 A1A, A3E, R3E, H3E, J3E, A3C, J3F, A8W, R8W, C8W, H8W, J8W, F1B, G1B, F1D, G1D, F3C, F3F, D3C
10MHz帯 A1A, F1B, G1S, F1D, G1D
14MHz帯 A1A, A3E, R3E, H3E, J3E, A3C, J3F, A8W, R8W, C8W, H8W, J8W, F1B, G1B, F1D, G1D, F3C, F3F, D3C
18MHz帯 50
21MHz帯 10
24MHz帯
28MHz帯 A1A, A2A, A2B, A2D, A3E, R3E, H3E, J3E, A3C, J3F, A8W, R8W, C8W, H8W, J8W, F1D, F1E, G1B, G1D, G1E, F2A, F2B, F2D, F3E, F3C, F3F, D3C, F7W, F8W
50MHz帯 20 500
144MHz帯 50 50
430MHz帯
1200MHz帯 A1A, A2A, A2B, A2D, A3E, R3E, H3E, J3E, A3C, A3F, C3F, J3F, A8W, R8W, C8W, H8W, J8W, F1D, F1E, G1B, G1D, G1E, F2A, F2B, F2D, F3E, F3C, F3F, D3C, F7W, F8W, F7D, G7D, D7D, P0N, K1D, L1D, M1D, K3E, L3E, M3E, 他 10 10 10 10
2400MHz帯 2 2 2 2
5600MHz帯
10.1GHz帯
10.4GHz帯
EHF(24GHz、47GHz、75GHz、77GHz、135GHz、249GHz)帯の電波型式は個別に指定されます。
※第1級の空中線電力は法的に上限はないが行政指導により容易に許可されるのは1KWまでとなっている

電波型式の新表示

2004(平成16)年1月13日より、アマチュア局も電波型式が新表示になりました。
この電波型式の新表示は、WARC79においてその表示方法が提案され、日本でも1983(昭和58)年から一般無線局に採用されていたもので、下記のように3桁の記号で表示されます。
アマチュア局については局数が多いことから新表示は適用せず旧表示のまま放置されてきました。しかしコンピュータの普及によるデジタル通信等の発達で旧表示では対応できなくなってきたことから、このたび20年遅れでアマチュア局についても新表示にすることになりました。

(例)抑圧搬送波SSBの場合
主搬送波の
変調の型式
主搬送波を
変調する信
号の性質
伝送情報の
型式

一括記載コード

今回、アマチュア局については、免許状表記の簡素化を図るため、多数の電波型式を一括して記載できる電波型式の「一括記載コード」を導入しています。
これは通常発射可能な変調方式、伝送内容の電波型式のグループを操作資格や発射周波数帯別にまとめた3桁の記号で表したものです。

注意: 一括記載コードは電波型式そのものを示すものではなく、あくまでも免許状表記を簡素化するためのものです。
この一括記載表記は日本独自のもので国際的には通用しません。
よって業務日誌やQSLカードへは一括記載コードを記入しないよう注意しましょう。
なお、この一括記載コードは、工事設計書には適用されません。
工事設計書への記載や通信設定、QSLなどの運用面では、一括記載コードではなく上記の新表示で扱いましょう。
一括記載コードの例
当該型式の電波
を発射可能な無
線従事者資格の
最下級ランク
主要周波数帯
(HF、VHF、SHF)
の頭文字
一括表示される
電波の型式の
分類種別




バンドプラン


使用区分に従った運用が、アマチュア無線を楽しむ第一歩です。
混信防止と周波数の有効活用のために使用区分に従って運用しましょう。

<重要> 2009年3月30日より新バンドプランが施行されました。
新バンドプランは JARLのサイト で確認してください。

このページは近日中に更新します。

この区分図は、総務省の告示をもとにまとめたもので、用語の表記は一般的なものに改めてあります。
アマチュアバンド使用区分
2008年4月28日改正  
■狭帯域:電波の占有周波数帯幅が 6kHz以下のもの(AM,SSB系など)
■広帯域:電波の占有周波数帯幅が 6kHzを超えるもの(FM系など)
   
HF(短波)
▼1.9 MHz帯
 -
▼3.5/3.8 MHz帯
●狭帯域デジタルは、F1B, F1D, G1B, G1D に限る。
 
▼7 MHz帯   ▼10 MHz帯
●狭帯域デジタルは、F1B, F1D, G1B, G1D に限る。
●7,030KHz〜7,045KHzの周波数は、外国のアマチュア局との狭帯域デジタル通信にも使用することができる。
-
▼14 MHz帯  ▼18 MHz帯
●狭帯域デジタルは、F1B, F1D, G1B, G1D に限る。
●14,100KHzの周波数は、JARLが国際的な標準信号(ビーコン)を送信する場合に限る。
●18,110KHzの周波数は、JARLが国際的な標準信号(ビーコン)を送信する場合に限る。
-
▼21 MHz帯  ▼24 MHz帯
●狭帯域デジタルは、F1B, F1D, G1B, G1D に限る。
●21,150KHzの周波数は、JARLが国際的な標準信号(ビーコン)を送信する場合に限る。
●24,930KHzの周波数は、JARLが国際的な標準信号(ビーコン)を送信する場合に限る。
-
▼28 MHz帯
●狭帯域デジタルは、F1B, F1D, G1B, G1D に限る。
●28.20MHzの周波数は、JARLが国際的な標準信号(ビーコン)を送信する場合に限る。
●29.00MHz〜29.30MHzの周波数は、外国のアマチュア局との狭帯域の電信・電話・画像及びCWによる通信にも使用することができる。
-
VHF(超短波)
▼50 MHz帯
●50.01MHzの周波数は、JARLが国際的な標準信号(ビーコン)を送信する場合に限る。
●50.00MHz〜50.10MHzの周波数は、外国のアマチュア局との狭帯域デジタル通信にも使用することができる。
●51.00MHz〜51.50MHzの周波数は、外国のアマチュア局との広帯域の電話・電信・画像及びCWによる通信にも使用することができる。
-
▼144 MHz帯
●144.02MHz〜144.10MHzの周波数は、月面反射通信にも使用できる。この場合の電波の占有周波数帯幅の許容値は 6kHz 以下のものに限る。
●144.30MHz〜144.50MHzの周波数は、国際宇宙ステーションとの交信に限って広帯域の電話,電信及び画像通信にも使用することができる。
  
UHF(極超短波)
▼430 MHz帯
  
▼1200 MHz帯
●「高速デジタル」は占有周波数帯幅が 9MHz 以上のものに限る
  
▼2400 MHz帯
●「高速デジタル」は占有周波数帯幅が 9MHz 以上のものに限る
  
SHF(マイクロ波)
▼5600 MHz帯
●「高速デジタル」は占有周波数帯幅が 9MHz 以上のものに限る
  
▼10.1/10.4 GHz帯
●「高速デジタル」は占有周波数帯幅が 9MHz 以上のものに限る。
●10.450〜10.500 GHz の周波数帯は、衛星通信及び月面反射通信にも使用することができる。

「この使用区分に違反して運用した場合は、電波法に基づき無線局の運用停止などの行政処分の対象となります」

 

使用区分の見方
使用区分の用語 用語の解説
CW モールス符号によりキャリアを断続して行う無線電信
狭帯域の電話 振幅変調の送信機(SSB送信機など)を使った電話通信。
AM、SSBなどがこれに該当します。
狭帯域の電信 AMモードでマイク端子に「キー」などで断続した可聴周波数のモールス符号を入力して行う電信がこれに該当します。
狭帯域の画像 SSBモードによる画像通信。
SSTVやFAXなどがこれに該当します。
広帯域の電話 FMモードによる電話通信。
広帯域の電信 FMモードでマイク端子に「キー」などで断続した可聴周波数のモールス符号を入力して行う電信がこれに該当します。
広帯域の画像 FMモードによる画像通信。
SSTVやFAXなどがこれに該当します。
狭帯域デジタル 占有周波数帯域が3KHz以下のデジタル通信。
通常HF帯で行われているRTTYやパケット通信などがこれに該当します。
広帯域デジタル 占有周波数帯域が3KHzを超えるデジタル通信(電話、TV、FAXなどを除きます)。通常VHF帯以上で行われているパケット通信などがこれに該当します。
ATV テレビジョン通信(SSTVを除く)
衛星 人工衛星を利用して行う通信
EME 月面反射通信
レピータ 中継用無線局(レピータ)を通じて行う通信
ビーコン 標識信号を送信する区分
全電波型式 実験・研究用  実験や研究を優先する区分 




  

「運用モード別」周波数区分の運用ガイドライン
-
■FM電話の運用
ハンディ機やモービル機などのFMトランシーバーでマイクロホンを使って交信する「FM電話」の運用は、「広帯域の電話」の区分内で行います。
レピータを利用した「FM電話」の運用は、レピータの区分で行います。
-
■SSBの運用
SSBトランシーバを使ってSSBモードを運用する場合は「狭帯域の電話」の区分で行います。
-
■CWの運用
キー(電鍵)などでキャリアを断続してモールス符号を送信する電信(CW)の運用は、「CW]の区分内で行います。
なお、AMモードで可聴周波数(例:800Hzのシングルトーンなど)で変調した電信は、「狭帯域の電信」の区分内、FMモードで同様の方法で運用する場合は、「広帯域の電信」の区分内で行います。
-
■RTTYの運用
RTTY(AMTORやPACTORなどを含む)の運用は、「狭帯域デジタル」の区分内で行います。
なお、14,21,28MHz帯での運用は、原則として次の範囲とします。
14MHz帯  14,070KHz―14,100KHz
21MHz帯  21,070KHz―21,100KHz
28MHz帯  28.07MHz―28.10MHzHz
29MHz以上の周波数で、FMトランシーバーを使ってAFSKでRTTY通信を行う場合は、「広帯域デジタル」の区分で運用してください。
-
■SSTV,FAXの運用
SSBトランシーバを使ってSSTVやFAXを運用する場合は、「狭帯域の画像」の区分内で行います。また、FMトランシーバを使って運用する場合は、「広帯域の画像」の区分内で行います。
-
■29.0MHz以上でのパケット通信の運用
FMモード(FMトランシーバ)を使ったパケット通信は、「広帯域デジタル」の区分内で行います。9600ボーなどの高速パケット通信もこの区分内で行います。
●SSBモード(SSBトランシーバ)を使ったパケット通信は、「狭帯域デジタル」の区分内で行います。
■29.0MHz未満でのパケット通信の運用
SSBトランシーバを使って行う29.0MHz未満の周波数でのパケット通信は、「狭帯域デジタル」の区分内で運用します。
なお、14,21,28MHz帯での運用は、原則として次の範囲とします。
14MHz帯  14,100KHz―14,112KHz
21MHz帯  21,100KHz―21,125KHz
28MHz帯  28.10MHz―28.15MHzHz
-
■全電波型式の区分での運用
全電波型式は、実験・研究用で、新しい通信方式の実験や研究を優先する区分です。
また、専用の区分を持たない電波の型式(例えば、パルス通信やデジタル電話など)による通信や異なる電波の型式での交信(クロスモード通信)などに使用するための区分です。
-
■非常通信の運用
ARLでは非常通信周波数を設定していますので、万一災害などが発生し、非常通信や人命の救助ための通信を行うときは、この周波数を使用してください。ただし、状況によって他の周波数が適当な場合は、その周波数を使用してください。
なお、51MHz、145MHz、433MHz、1295MHzの周波数は呼出周波数と共用していますから、非常通信の連絡が設定されたあとは、他の周波数に移って行うようにしてください。




コールサインのしくみ


コールサインとは個々の無線局に割り当てられた識別信号のことです。
コールサインには一定の割当法則があり、それにより国や地域を特定できます。
日本に割り当てられたコールサインを説明します。

プリフィックス サフィックス
   
国際字列 エリア
JA ABC
コールサインはプリフィックスサフィックスに分けられます。


プリフィックス
プリフィックス[Prefix]は
国際電気通信連合ITU)が定める国際呼出符号字列分配表に基づいて国や地域に割り当てられています。
日本の割り当て字列は、
JA〜JS、7J〜7N、8J〜8Nです。
JA・JH・JR・JE・JF・JG・JI・JJ・JK・JL・JM・JN・JO・JP・JQ・JSの順に割り当てられます。
また、
7Jは外国人8Jは特別記念局JDは小笠原に割り当てられます。
JBとJCはアマチュアには使用されていません。
(※現在は在日外国人にも日本人と同じコールサインが割り当てられるケースが多くなっています。)
関東地方のみに、7K・7L・7M・7Nが割り当てられています。

国際字列の次の数字は地域を表すエリアナンバー(地域番号)です。
日本の場合は、各地方総合通信局の管轄地域を表しています。


日本のエリアナンバー
地域番号 総合通信局 管轄都道府県 
関東 東京、神奈川、千葉、埼玉、群馬、栃木、茨城、山梨
東海 愛知、静岡、岐阜、三重
近畿 大阪、兵庫、京都、奈良、滋賀、和歌山
中国 岡山、広島、山口、鳥取、島根
四国 香川、愛媛、高知、徳島
九州
沖縄※
福岡、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島
沖縄 (JR6,JS6)
東北 宮城、福島、岩手、青森、秋田、山形
北海道 北海道
北陸 石川、福井、富山
信越 長野、新潟
※沖縄総合通信事務所でJR6とJS6が割当てられる。


例外として
7K〜7N1〜4の数字が割り当てられていますが、これらはエリアに関係なく、すべて関東(1エリア)のものです。
また、
JR6(JR6QUA 以降)とJS6は沖縄に割り当てられます。
この国際分配字列とエリアナンバーを合わせたものをプリフィックスと呼びます。


サフィックス
サフィックス[Suffix]はアルファベット(A〜Z)の組合せで、AAA・AAB・AAC・・・・というようにアルファベット順に割り当てられます。
このアルファベットの1番目をトップレター(ファーストレター)、2番目をミドルレター(セカンドレター)、3番目をラストレター(テールレター)とも言います。
トップレターが
ではじまるのはクラブ局(社団局)です。
よって
個人局にはAAA〜XZZ社団局にはYAA〜ZZZが割り当てられます。
またJAの古い個人局にはAA〜ZZのサフィックスが2文字の局も存在します。


これら、プリフィックスとサフィックスを合わせたものがコールサイン(呼出符号)です。
関東、東海、近畿、九州ではコールサインが不足になり、閉局したものを再割り当てしています。

なお、日本ではQ符号と重なるQRA〜QTZ及び遭難信号等のSOS, OSO, TTT, XXX は割り当てられません(まれにミス発給はあります)。よって1プリフィックスあたり、個人局は16142局、社団局は1352局存在します。




世界のコールサイン

AAA―ALZ アメリカ合衆国
AMA―AOZ スペイン
APA―ASZ パキスタン
ATA―AWZ インド
AXA―AXZ オーストラリア
AYA―AZZ アルゼンチン
A2A―A2Z ボツワナ
A3A―A3Z トンガ
A4A―A4Z オマーン
A5A―A5Z ブータン
A6A―A6Z アラブ首長国
A7A―A7Z カタール
A8A―A8Z リベリア
A9A―A9Z バーレーン

BAA―BZZ 中国

CAA―CEZ チリ
CFA―CKZ カナダ
CLA―CMZ キューバ
CNA―CNZ モロッコ
COA―COZ キューバ
CPA―CPZ ボリビア
CQA―CUZ ポルトガル
CVA―CXZ ウルグアイ
CYA―CZZ カナダ
C2A―C2Z ナウル
C3A―C3Z アンドラ
C4A―C4Z キプロス
C5A―C5Z ガンビア
C6A―C6Z バハマ
C7A―C7Z
      世界気象機関 (WMO)
C8A―C9Z モザンビーク

DAA―DRZ ドイツ
DSA―DTZ 大韓民国
DUA―DZZ フィリピン
D2A―D3Z アンゴラ
D4A―D4Z カーボベルデ
D5A―D5Z リベリア
D6A―D6Z コモロ
D7A―D9Z 大韓民国

EAA―EHZ スペイン
EIA―EJZ アイルランド
EKA―EKZ アルメニア
ELA―ELZ リベリア
EMA―EOZ ウクライナ
EPA―EQZ イラン
ERA―ERZ モルドバ
ESA―ESZ エストニア
ETA―ETZ エチオピア
EUA―EWZ ベラルーシ
EXA―EXZ ロシア
EYA―EYZ タジキスタン
EZA―EZZ トルクメニスタン
E2A―E2Z タイ

FAA―FZZ フランス

GAA―GZZ 英国

HAA―HAZ ハンガリー
HBA―HBZ スイス
HCA―HDZ エクアドル
HEA―HEZ スイス
HFA―HFZ ポーランド
HGA―HGZ ハンガリー
HHA―HHZ ハイチ
HIA―HIZ ドミニカ
HJA―HKZ コロンビア
HLA―HLZ 大韓民国
HMA―HMZ 北朝鮮
HNA―HNZ イラク
HOA―HPZ パナマ
HQA―HRZ ホンジュラス
HSA―HSZ タイ
HTA―HTZ ニカラグア
HUA―HUZ エルサルバドル
HVAーHVZ バチカン
HWA―HYZ フランス
HZA―HZZ サウジアラビア
H2A―H2Z キプロス
H3A―H3Z パナマ
H4A―H4Z ソロモン
H6A―H7Z ニカラグア
H8A―H9Z パナマ

IAA―IZZ イタリア

JAA―JSZ 日本
JTA―JVZ モンゴル
JWA―JXZ ノルウェー
JYA―JYZ ヨルダン
JZA―JZZ インドネシア
J2A―J2Z ジブチ
J3A―J3Z グレナダ
J4A―J4Z ギリシャ
J5A―J5Z ギニアビサウ
J6A―J6Z セントルシア
J7A―J7Z ドミニカ
J8A―J8Z セントビンセント

KAA―KZZ アメリカ合衆国
LAA―LNZ ノルウェー

LOA―LWZ アルゼンチン
LXA―LXZ ルクセンブルグ
LYA―LYZ リトアニア
LZA―LZZ ブルガリア
L2A―L9Z アルゼンチン
MAA―MZZ 英国

NAA―NZZ アメリカ合衆国

OAA―OCA ペルー
ODA―ODZ レバノン
OEA―OEZ オーストラリア
OFA―OJZ フィンランド
OKA―OLZ チェコ
OMA―OMZ スロバキア
ONA―OTZ ベルギー
OUA―OZZ デンマーク

PAA―PIZ オランダ
PJA―PJZ アンティルス(オ
PKA―POZ インドネシア
PPA―PYZ ブラジル
PZA―PZZ スリナム
P2A―P2Z パプアニューギニア
P3A−P3Z キプロス
P4A―P4Z アルバ
P5A―P9Z 北朝鮮

RAA―RZZ ロシア

SAA―SMZ スウェーデン
SNA―SRZ ポーランド
SSA―SSM エジプト
SSN―STZ スーダン
SUA―SUZ エジプト
SVA―SZZ ギリシャ
S2A―S3Z バングラデシュ
S5A―S5Z スロベニア
S6A―S6Z シンガポール
S7A―S7Z セイシェル
S9A―S9Z サントメ・プリンシペ

TAA―TCZ トルコ
TDA―TDZ グァテマラ
TEA―TEZ コスタリカ
TFA―TFZ アイスランド
TGA―TGZ グァテマラ
THA―THZ フランス
TIA―TIZ コスタリカ
TJA―TJZ カメルーン
TKA―TKZ フランス
TLA―TLZ 中央アフリカ
TMA―TMZ フランス
TNA―TNZ コンゴ
TOA―TQZ フランス
TRA―TRZ ガボン
TSA―TSZ チュニジア
TTA―TTZ チャド
TUA―TUZ コートジボアール
TVA―TXZ フランス
TYA―TYZ ベナン
TZA―TZZ マリ
T2A―T2Z ツバル
T3A―T3Z キリバス
T4A―T4Z キューバ
T5A―T5Z ソマリア
T6A―T6Z アフガニスタン
T7A―T7Z サンマリノ
T9A―T9Z 
    ボスニア・ヘルツェコビナ

UAA―UIZ ロシア
UJA―UMZ ウズベキスタン
UNA―UQZ ロシア
URA−UTZ ウクライナ
UUA―UZZ ウクライナ

VAA―VGZ カナダ
VHA―VNZ オーストラリア
VOA―VOZ カナダ
VPA―VSZ 英国
VTA―VWZ インド
VXA―VYZ カナダ
VZA―VZZ オーストラリア
V2A―V2Z アンチグア
V3A―V3Z ベリーズ
V4A―V4Z
セントクリストファーネイビス
V5A―V5Z ナミビア
V6A―V6Z ミクロネシア
V7A―V7Z マーシャル諸島
V8A―V8Z ブルネイ

WAA―WZZ アメリカ合衆国

XAA―XIZ メキシコ
XJA―XOZ カナダ
XPA―XPZ デンマーク
XQA―XRZ チリ
XSA―XSZ 中国
XTA―XTZ ブルキナファソ
XUA―XUZ カンボジア
XVA―XVZ ベトナム
XWA―XWZ ラオス
XXA―XXZ ポルトガル
XYA―XZZ ミャンマー

YAA―YAZ アフガニスタン
YBA―YHZ インドネシア
YIA―YIZ イラク
YJA―YJZ バヌアツ
YKA―YKZ シリア
YLA―YLZ ラトビア
YMA―YMZ トルコ
YNA―YNZ ニカラグア
YOA―YRZ ルーマニア
YSA―YSZ エルサルバドル
YTA―YUZ ユーゴスラビア
YVA―YYZ ベネズエラ
YZA―YZZ ユーゴスラビア
Y2A―Y9A ドイツ

ZAA―ZAZ アルバニア
ZBA―ZJZ 英国海外領土
ZKA―ZMZ ニュージーランド
ZNA―ZOZ 英国海外領土
ZPA―ZPZ パラグァイ
ZQA―ZQZ 英国海外領土
ZRA―ZUZ 南アフリカ
ZVA−ZZZ ブラジル
Z2A―Z2Z ジンバブエ
Z3A―Z3Z マケドニア旧ユーゴ

2AA―2ZZ 英国海外領土

3AA―3AZ モナコ
3BA―3BZ モーリシャス
3CA―3CZ 赤道ギニア
3DA―3DM スワジランド
3DN―3DZ フィージー
3EA―3FZ パナマ
3GA―3GZ チリ
3HA―3UZ 中国
3VA―3VZ チュニジア
3WA―3WZ ベトナム
3XA―3XZ ギニア
3YA−3YZ ノルウェー
3ZA―3ZZ ポーランド

4AA―4CZ メキシコ
4DA―4IZ フィリピン
4JA―4KZ アゼルバイジャン
4LA―4LZ グルジア
4MA―4MZ ベネズエラ
4NA―4OZ ユーゴスラビア
4PA―4SZ スリランカ
4TA―4TZ ペルー
4UA―4UZ 国際連合 (UN)
4VA―4VZ ハイチ
4WA―4WZ イエメン
4XA―4XZイスラエル
4YA−4YZ 国際民間航空機構
4ZA―4ZZ イスラエル

5AA―5AZ リビア
5BA―5BZ キプロス
5CA―5CZ モロッコ
5HA―5IZ タンザニア
5JA―5KA コロンビア
5LA―5MZ リベリア
5NA―5OZ ナイジェリア
5PA―5QZ デンマーク
5RA―5SZ マダガスカル
5TA―5TZ モーリタニア
5UA―5UZ ニジェール
5VA―5VZ トーゴ
5WA―5WZ 西サモア
5XA―5XZ ウガンダ
5YA―5ZZ ケニア

6AA―6BZ エジプト
6CA―6CZ シリア
6DA―6JZ メキシコ
6KA―6NZ 大韓民国
6OA―6OZ ソマリア
6PA―6SZ パキスタン
6TA―6UZ スーダン
6VA―6WZ セネガル
6XA―6XZ マダガスカル
6YA―6YZ ジャマイカ
6ZA―6ZZ リベリア

7AA―7IZ インドネシア
7JA―7NZ 日本
7OA―7OZ イエメン
7PA―7PZ レソト
7QA―7QZ マラウィ
7RA―7RZ アリジェリア
7SA―7SZ スウェーデン
7TA―7YZ アルジェリア
7ZA―7ZZ サウジアラビア

8AA―8IZ インドネシア
8JA―8NZ 日本
8OA―8OZ ボツワナ
8PA―8PZ バルバドス
8QA―8QZ モルディヴ
8RA―8RZ ガイアナ
8SA―8SZ スウェーデン
8TA―8YZ インド
8ZA―8ZZ サウジアラビア

9AA―9AZ クロアチア
9BA―9BZ イラン
9EA―9FZ エチオピア
9GA―9GZ ガーナ
9HA―9HZ マルタ
9IA―9JZ ザンビア
9KA―9KZ クウェート
9LA―9LZ シエラレオネ
9MA―9MZ マレーシア
9NA―9NZ ネパール
9OA―9TZ ザイール
9UA―9UZ ブルンジ
9VA―9VZ シンガポール
9WA―9WZ マレーシア
9XA―9XZ ルワンダ
9YA−9ZZ トリニダード・ドバコ




アマチュア無線用語
英数字 Q符号・略号


混信や電波状態が悪い中での交信では文字を聞き取りにくい場合があります。特に「BとD」、「IとY]、「MとN」、「TとP」など。発音が悪くても分りませんし、逆に正しい発音をされると英語圏以外の人は聞き取れません。そこで下記のような世界共通のフォネティックコード(通話表)を使用すれば正確に伝送できるのです。

 フォネティックコードの歴史は古く、軍事用、電信電話会社用、航空用などいくつかの種類がありましたが、戦後に国際電気通信連合(ITU)により現在の基本形に統一されました。それに基づいて無線局運用規則(14条別表5)で定められています。しかし、実際の交信を聞いてみますと、決められている語句以外のものもよく使用されています。昔の通話表の名残だったり、馴染みのある地名だったり様々です。

 運用規則に記載されている語句は地名は少ないです。これは地名はQTHと間違えるからという説と、現地語で発音すると頭文字を想像できないような発音になるという説があります。一方で運用規則外の慣用のフォネティックコードには地名が多くあります。これは一般の人には馴染みのある地名の方が覚えやすいからでしょうか。

 いずれにしても先ずは運用規則通りの正式なフォネティックコードを使用すべきでしょう。そして伝わりにくい場合に限って他の慣用のものを使用してもよいでしょう。ただし相手に伝わらないと意味がありませんので、自己流のフォネティックコードは厳禁です。また、旅行業界や金融業界など各業界や会社ごとに独自のコードも使用されているようですが、それらは自己流コードであって誤認されやすい語句も多くありますので、無線通信では真似をしないようにしましょう。

 実際には、色々なフォネティックコードを混ぜて使っている人が多いのが実情です。下に慣用のコードも合わせて表記しますが、あくまでも参考とし、正式なフォネティックコードを使用するよう心がけましょう。

 ★参考までに昔の フォネティクス はこちら

 なお、海上移動業務又は航空移動業務・航空管制の無線電話通信においては別表5に定める通話表を使用しなければならないことが運用規則(14条3項)で定められています。それ以外の無線通信では、「なるべく前項の通話表を使用するものとする」(同14条4項)となっておりますので、船舶と航空無線以外では慣用のものを使っても違反ではなく、正規のコードの使用が望ましいということです。


アマチュア無線用語集 (ハム用語集)

*目安として、俗語・CB・業務無線用語などアマチュア無線でラグチュー以外では好ましくないものに赤印
*間違った使用法が多いので特に注意が必要なものに青印を付けています。
  全てを掲載すると膨大な量になりますので、無線工学に関する用語は使用頻度の高いもの以外は省略してあります。
  なお、用語の解釈は人それぞれであり、以下は管理人の独断と偏見の部分も多々ありますので、参考程度に思ってください。

  英数字 Q符号・略号



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●アース [earth] ・・・・・電気的に地面と接地すること。一般的には感電防止や避雷の保安アースだが無線では電波障害も目的とする。また地面や自動車の車体をアンテナの一部として動作させるためにアンテナと導通させること。
●アイ[I] ・・・・・[Interference] の頭文字の。電波障害のこと。TVI、BCIのこと。例:「近所にアイが出た。」
●アイボール
[eyeball] ・・・・・目玉が転じて、直接会って話しをすること。例:「今度アイボールしましょう
●赤玉半固
(あかだまはんこ)・・・・・車が赤信号で停車している状態を示すCB無線用語。強制半固と同じ意味。
●アップリンク[up link] ・・・・・レピータや通信衛星にアクセスする為に送信する電波。対:→ダウンリンク
●アパマンハム ・・・・・アパートやマンションで運用している無線家を指す俗語。バルコニーなど限られたスペースに工夫を凝らしたアンテナを設置して運用するのが特徴。
●アルコール変調 ・・・・・酒を飲んで声を出すこと。ろれつが回らなかったり、支離滅裂になる状態。AC変調ともいう。
●アワード[award] ・・・・・賞状。交信地域や局数等により様々な種類がある。QSLカードを集めて申請する。
●アンカバー
・・・・・無免許で運用している不法局。語源は[under cover]
●アンテナチューナー [Antenna tuner] ・・・・・アンテナ系統のインピーダンスの整合を行う整合器。略してATU。アンテナカップラーともいう。自動的に整合を行うのがオートアンテナチューナー。
●アンプ
[amplifier] ・・・・・増幅器の総称
 

●石
(いし) ・・・・・トランジスタの通称。一石(いっせき)、二石(にせき)・・と数える。
●位相ずれ
・・・・・電波が2つ以上の異なった経路でアンテナに入ってくること。非常に聞きづらい電波となる。
●いっちょんちょん ・・・・・144MHz帯を示すCBの俗語。「いちよんよん」が変化したものだといわれている。
●移動
・・・・・常置場所を離れて運用すること。移動場所は陸上・海上・上空の3種類。「移動する」はよいが「移動をかける」という表現は好ましくない。例:「こちらはJA1QSOポータブル1神奈川県大和市移動」
●イノウエ ・・・・・無線機メーカー「アイコム」の旧社名(井上電機製作所)。1978年に現社名に変更しているが、リグ紹介でいまだに井上という無線家がいる。
●イレブン
・・・・・CB無線を指す俗語。CBの周波数27MHzの波長が11メーターであることからきている。
●インピーダンス
[impedance] ・・・・・交流回路の抵抗値でΩ(オーム)で表す。アマ無線は概ね50Ωに整合されている。
 

●エアーモービル
[air moble] ・・・・・上空移動。エアロノーティカルモービルを略した言い方で国内しか通用しない。
●エアロノーティカルモービル[Aeronanutical Mobile] ・・・・・上空移動。飛行機やヘリコプターの飛行中に運用する上空移動。航空無線ではなく、あくまでもアマチュア無線で移動地が上空という意味。よって着陸しているときは機内からの運用でもエアーモービルではなく、ただのポータブル(陸上移動)である。ログの記入はコールサインの後に「/AM」と記す。上空にはエリア番号は無いので、参考情報として「東京上空」というように通報するとよい。
エックス
[X] ・・・・・妻・女房を指す俗語。語源はXYLのXで文字の形から「バッテン」ともいう。
●エリア
[area] ・・・・・各国の監督官庁が定める地域。1〜0の10地域に分類される。コールサインで国名を表す符合の次に数字で表されている。
●エレキー [Ele-key] ・・・・・1.エレクトロニックキーの略称。2.カツミ電機の電子電鍵の商品名。参照→エレクトロニックキー
●エレクトロニックキー [electronic key] ・・・・・パドルを操作することにより、電信符号の長点と短点を電子回路で作成して送出する電子電鍵装置。「エレクトロニクスキーヤー」ともいう。最近の固定型無線機には内蔵されているものが多い。略してエレキーとも呼ばれるが、厳密にはエレキーは商品名でもある。エレクトロニックキーとパドルを一体化させたものをカツミ電機が商品化し、商品名を「エレキー」とした。同様の商品をケンプロ工業では「スクイズキー」、ハイモンド・エレクトロ社では「オートキー」という商品名を使用している。
●エレメント
[element] ・・・・・アンテナの素子。[ele]エレと略して呼ぶ場合が多い。例:5エレ八木
 

●オートキー[Auto-key]
・・・・・ハイモンド・エレクトロ社の自動電鍵の商品名。参照→エレクトロニックキー
●オーバーシー
[oversea] ・・・・・海外。海外局
●オーバーパワー
[over power] ・・・・・許可された空中線電力を超えて違法に電波を出すこと。
●オープン
[open] ・・・・・普段聞こえない地域が交信可能になること。例:「6エリアがオープンした」。また交信終了し、その周波数を自由に使ってくださいという意味で「この周波数オープン」という人もいるが、そういう表現をする必要はない。
●オールモード[all mode] ・・・・・すべての電波型式のことだが、少なくともFM、SSB、CWの3モードでオールモードと呼ばれる。オールモード無線機といえばその3モードが装備されたもの。昔はAMも必須だったが、最近はAMが装備されていない無線機も多くなっている。
●横着(おうちゃく)マイク ・・・・・モービルに取付けられたフレキシブルマイク。手を使わないことから表現されるCB用語。
●おかせぎください ・・・・・売上ではなく、頑張って多くの局と交信してくださいという意味。
●お声がけのみ ・・・・・特に用事はないが「おはようございます」「お気をつけて」などの挨拶のみを交わすこと。朝のモービル局に多い。呼出周波数でやられると非常に迷惑。厳密には用事も無いのに電波を発射するのは電波法的にも問題ありです。
●おっこちる ・・・・・ラウンドQSO等の最中に他の用事ができて1局が引っ込むこと。例:「入浴タイムがきましたので、そろそろおっこちます」
●おとりあげ ・・・・・ピックアップ。多数の局が呼んだときに自分を拾ってもらうこと。例:「おとりあげありがとうございます。」 産婆さんにいうセリフのようで違和感を感じる人も多いと思われます。
●オナーロール [honor roll] ・・・・・DXCCアワード保持者で未交信のカントリーが9以下になると与えられる称号。
●おにぎりマイク ・・・・・手で握るマイクつまりハンドマイク。おにぎりはハンドマイクのPTTスイッチを握る、つまり無変調を意味する場合もある。
●お初 ・・・・・電波上で初めて会うことを意味する奇妙な表現。ファーストQSO。例:「応答ありがとうございます。今回がお初になります」
●オフステップ [off step] ・・・・・FMは帯域が広いので、かぶりを避けるため20KHzの偶数ステップ(例:145.02, 145.04, 145.06MHz・・・)の周波数を使用する慣習がある。そのステップを奇数(例:145.01, 145.03, 145.05MHz・・・)にすること。バンドプラン内であれば法的には違反ではないが、隣接する両周波数にかぶるのでマナー違反である。自分さえ混信が少なくなればよいとする自己中心的な不法局がよくやる手段。
●オフバンド
[off band] ・・・・・許可された周波数やバンドプランから外れること。
●オペレーター
[operator] ・・・・・無線通信者。略すと[OP]
●オレンジトップ
・・・・パーソナル無線用アンテナの俗称。パーソナル用のアンテナは識別する為に、色表示がオレンジ調(5センチ以上)という規定があり、実際には先端部分(トップ)がオレンジ色になっているものが多かったのでこう呼ばれるようになった。他に利得7.14dBi以下の無指向性で「パーソナル無線普及促進協議会」の認定品であることも条件。
●オンエア
[on air] ・・・・・電波を発射すること。運用中。正しくは[on the air] TVやラジオの放送局が放送中という意味でも使用される。ケーブルTVや有線ラジオでも放送中という広義でオンエアと表現されることもあるが、本来は電波による放送のこと
●オンエア・ミーティング
[on air meeting] ・・・・・クラブ等の仲間が時間と周波数を決めて交信し、情報交換等をすること。スカイミーティングともいう。
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●カード [card] ・・・・・QSLカード(交信証)を略した表現。
●カーチャンク [kerchunk] ・・・・・レピータにアクセスできるかどうか確認する操作。2秒程度無変調を送信して、レピータからモールス等でレピータのIDが返信されてきたら動作していることが判る。ワッチ局には迷惑な行為なので必要最小限にすること。
●開局
・・・・・免許状を取得して電波が出せる状態になること、つまりアマチュア無線を始めたこと。無線機のスイッチを入れるという意味で使う人が多いが、それは間違い。
●ガイダンス局 ・・・・・アマチュアガイダンス局:アマチュアバンドで運用する不法局や電波型式、周波数使用区分などを守らない違法行為に対して注意を与えるための無線局。コールサインは「アマチュアガイダンス関東」など
●カット・アンド・トライ [cut and try] ・・・・・アンテナ等の自作機器の調整方法。ワイヤーなどを少し切っては測定・調整、再び切っては測定・調整を繰り返して最良点を見い出すことから、試行錯誤の意味合いがある。ハムの自作の基本精神でもある。
●カップラ [coupler] ・・・・・アンテナカップラー。アンテナチューナーと同じ
●カブリ込み ・・・・・近くの周波数からの混信。単に「カブリ」又は「かぶる」ともいう。
●過変調
・・・・・マイクの適正入力レベルを超えること。その結果占有帯域幅を超えて周囲の局の妨害になったり近所の電波障害の要因にもなる。割れたような音声になり相手が聞きづらい。
●漢字解釈 ・・・・・名前をどういう漢字で書くかということ。警察・消防などの業務無線用語。アマチュア無線で交信相手の名前を漢字で書く必要は無いと思うが、電子ログに漢字で入力したい人もいるからでしょう。それにしても漢字を解釈とは奇妙な表現です。相手が聞いた場合には「漢字で書きますと・・・」と普通にいえばよいのでは。
●カントリー
[country] ・・・・・ARRL(米国アマチュア無線連盟)が定めた無線通信上の国際区分である国及び地域。
●管内(かんない)・・・・・地区とか地理的なローカルエリアのこと。モービル局がよく使用しているが、本来は警察や消防等の行政機関の管轄区域内という意味の業務無線用語。アマチュア無線では相応しくない。横浜で「かんない」といえば「関内」と紛らわしい。
 

●キー局
・・・・・ラウンドQSOやオンエアミーティングなど同じ周波数で3局以上が交信している場合に各局を取りまとめる局
●記念局 ・・・・・特別記念局。ハムフェアや博覧会など大きなイベントを記念して開局されるアマチュア無線局。コールサインが8で始まる場合が多くイベントに合わせたサフィックスとなる。例:ハムフェア=8J1HAM, ワールドカップ=8K1C など

●キャリア
[carrier] ・・・・・搬送波。搬送波に音声が乗っていない状態がいわゆる無変調。
●キャリアコントロール ・・・・・信号の入力によって自動的にパワーアンプやプリアンプの送受信を切換える方式。略して「キャリコン」ともいう。一般にFMモードで使用されSSBでは正常に動作しない場合がある。対→強制スタンバイ
●強制スタンバイ・・・・・プリアンプやリニアアンプの送受信切換えをPTTに連動して行う方式。対→キャリアコントロール
●強制半固 ・・・・・モービルが強制的に半固定(一時的に停止)している状態、つまり赤信号で停車していること。赤玉半固とも言う。CB無線からきた俗語。正しくは信号や一時停止で止まっている時も移動中とみなし、単にモービルでよい。
●局長さん ・・・・・無線局の免許人を尊敬する表現らしいが嫌う人も多い。だいたい個人局は一人しかいませんから。まあ社員が自分一人でも社長っていいますから、個人局で局長っていってもいけないことはないんでしょうが・・。
●局免
・・・・・無線局免許状の略。コールサインが記されており、5年ごとの更新手続きが必要。
●技術基準適合証明
・・・・・略して「技適(ぎてき)」とも言う。監督官庁の認可を受けた証明機関で性能・仕様の適合審査をした無線機に製造段階で1台ごとに技適番号シールが貼られる。そのシールが貼られている無線機を技適機種という。局免申請の際その番号を記入することで他の記入事項や検査を省略できる。総合通信局に直接申請できるメリットもある。アマチュア無線機の技適業務を引受けているのがJARD。アマチュアでは1992年に開始された制度で国内主要メーカーの現行無線機は殆どが技適機種だと思ってよい。技適番号は1台ごとに異なるのでリグを入手後でないと申請できない(最近の無線機は後半の番号が無いので機種ごとに共通の技適番号のようです)。
●キング・オブ・ホビー [king of hobby] ・・・・・かつてはアマチュア無線は“趣味の王様”としてもてはやされていた。国家資格が必要な趣味であることや携帯電話も衛星放送も無い時代に自宅から世界中の仲間と交信できるとして憧れの的であった。現在では無線局数が増えるにしたがってマナーの低下や基本精神が希薄になり殆ど死語となっている。
 

●空中線
(くうちゅうせん) ・・・・・アンテナのこと。
●空中戦(くうちゅうせん) ・・・・・交信状態を表す俗語。珍局をめぐって激しく電波が飛び交う状態。
●クラブ局 [club station] ・・・・・社団局の通称。学校や地域のクラブとして活動する場合が多いことからそう呼ばれる。
●クラブコール ・・・・・社団局のコールサインの俗称。日本の場合はサフィックスが「Y」又は「Z」で始まる。
クラブチャンネル・・・・・クラブ局が常時使用している周波数。そもそもクラブ専用の周波数など存在しないにもかかわらず、勝手に決めて独占使用し他局を排除する傾向がある。独占使用はもちろん電波法違反。略して「クラチャン」ともいう。
●クランドプレーンアンテナ [ground plane antenna] ・・・・・垂直の単一型アンテナにアースとして3〜4本のラジアルが付いた無指向性アンテナ。略してGPアンテアともいう。別名はブラウンアンテナ
●クリア [clear] ・・・・・本来は混信や雑音がなく明瞭に受信できる状態。別の使い方では、交信終了し周波数を明け渡す時に使われる。例:「この周波数クリア」。また俗語的にモービルが渋滞を通過した時も使われる。例:「○×交差点クリア」。 周波数クリアや交差点クリアは正しい表現ではないのでそれらの意味でクリアを使う必要は無い。
●グリットロケーター[Grid Locator] ・・・・・地球上を緯度と経度の線で格子状に区分し、その位置を最大6桁の英数字で表したもの。略してGLと書かれる。GLは世界共通で地球上の位置を知らせるのに便利なシステムである。
例:PM95SL ・・・最初の2桁がフィールドでAA〜RRの英字が割当てられる。その1つのフィールドをさらに100に細分し00〜99の数字を割当てたものがスクエアと呼ばれる。そのスクエアをさらに細分化してAA〜ZZの英字を割当てたものをサブ・スクエアという。

●クロスバンド
[cross band] ・・・・・送信と受信を異なる周波数帯で行う通信方式。
●クロスモード[cross mode] ・・・・・送信と受信を異なる電波型式で行う通信方式。
 
●ゲストオペレーター[guest operator] ・・・・・他局を訪問しゲストとして運用するオペレーター。略して“ゲストオペ”ともいう。ゲストオペレーター制度は1997年に解禁され、従事者資格があれば他局の設備から運用できる制度。ホスト局のコールサインにゲストのコールサイン(持っていない場合は名前)を付け加えて送信する。運用はゲストの従事者資格の範囲内かつホスト局の無線局免許状の範囲内が条件で免許人の立会いも必要。
●ゲタ ・・・・・リニアアンプなど送信増幅器の俗称。例:「ゲタを履かせたから飛びが良い。」 CB無線からきた表現。違法なオーバーパワーの隠語として使用される場合が多い。
●月面反射
・・・・・電波を月面に反射させる遠距離交信。略語はEME。優秀な知識・技術と高度な設備が必要。
●現着 ・・・・・現場到着の略語。警察や消防無線からきたものなのでアマチュア無線では好ましくない。
 
●合法CB ・・・・・法律で許可されているCB無線機を正しく運用すること。CB無線の世界はほぼ100%が違法なので、ごくわずか真面目に運用する人々のことをあえて「合法」と付け加えなければならない困った状況。
●コール[call ] ・・・・・本来は「呼ぶ」という意味だが、コールサインの略で使用される場合が多い。「コールください」なら「呼んでください」という意味で理解できるが、「こちらのコールは・・」となると厳密には可笑しな言い方になる。コールサインの略としての使い方は国内しか通用しない。
●コール切れ
・・・・・無線局免許状の更新手続きをしないで、コールサインが失効した状態。
●コールサイン
[call sign] ・・・・・無線局の名称。JA1ABCのような呼出符号のこと。免許状では識別信号となっている。世界で同じものはなく、それにより国や地域が判る。
●コールブック
[call book] ・・・・・コールサインや住所等を掲載した冊子。アマチュア無線局名録。日本の場合は以前は全局掲載されていたが、現在は「JARL会員局名録」となっている。
●コールチャンネル
[call channel] ・・・・・FMモードに設定されている呼出周波数。一般にメインチャンネルと言われる。
●固定
・・・・・常置場所又は設置場所のこと。固定局と言えば免許上での移動しない局を指す。いずれも交信の際に固定という必要はない。移動運用の時は移動地を必ず通報しなければならないので、何も言わなければ固定での運用に決まっているからだ。
●固定機
・・・・・主に常置場所(ベース)での運用を想定して造られた無線機。操作性や性能を重視するため一般的に大型。べつに車に載せてもかまわない。
●コピー [copy] ・・・・・本来は複写の意味だが無線では受信内容を聞き取ったということ。オールコピーと言えばすべて了解という意味。了解と言えば済むことなので、わざわざコピーという奇妙な表現をする必要はない。
●コマーシャル [commercial] ・・・・・職業・仕事を示す俗語。略してCM。コマーシャルベースと言えば職場のこと。本来コマーシャルという語句に仕事というニュアンスは無いので、日本国内のハム仲間しか通用しない。
●コンタクト
[contact]・・・・・(電波上で)会うこと。CQ呼出で「コンタクトお願いします」は応答してくださいという意味。
●コンテスト
[contest] ・・・・・一定時間内に交信局数や交信地域等で得点を競い合う競技。
●コンテストナンバー ・・・・・コンテスト中の交信でお互いに交換しなければならないコンテスト用の番号。番号の構成はRSレポート+コンテストナンバーというパターンが多い。ナンバーはそれぞれのコンテストにより様々なので事前に規約の確認が必要。全市全郡コンテストの場合はRS(T)レポート+運用地の市郡区番号+送信出力を表す記号となっています。例:59110112L(横浜旭区から10Wで送信した場合)
●コンファーム[Confirm]
 ・・・・・「確認する」「獲得した」 外為等の経済用語で使われているが、ハムの間でも「確認する(した)」という意味で使われることがある。コンテストでは「確認しました」という意味。QSLコンファームといえばQSLカードを獲得したこと。

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●サイクル ** [cycle **]
・・・・・約11年の太陽活動(黒点数の上昇)の周期のこと。黒点数が上昇すると電離層の電子密度が高くなり、HF帯のコンディションが良くなる。観測開始からの周期数を「サイクル21」のように呼ぶ。現在はサイクル23(2000年ピーク)の最衰期(2006頃の予想)に向かっておりコンディションはよくない。次のサイクル24の最盛期は2011年頃と予想されている。
●サイレントキー
[silent key] ・・・・・無線家が亡くなること。CWの電鍵(キー)が静かになるという表現からきている。
●サセ
[SASE]・・・・[Self Addressed Stamped Emvelope]の略称。地域により「セイス」とも発音される。自分の住所・氏名を書いて切手を貼った返信用封筒を同封すること。海外局のQSLカードを貰う際によく使われる方法。海外宛てにはSAE(住所・氏名を書いた封筒)とIRC(国際返信切手券)を2枚程度同封するケースが多い
●サブ
[sub] ・・・・・サブチャンネルの略で交信周波数のこと。俗語で「サブチャン」とも言う。チャンネルという概念はCB無線からきたものなので好ましいとはいえないが、メイン(呼出周波数)に対してサブということだからけっこうわかりやすい表現でもある。「サブよろしく」は交信周波数を探してくださいということ。
●サフィックス[suffix] ・・・・・コールサインの後半部分。国や地域を表す英数字の後のアルファベット。3文字が多いが、2文字や1文字の場合もある。例:「JA1BCD」の場合は「BCD」の部分がサフィックス。前半の「JA1」の部分をプリフィックスという。ハムのあいだではニックネームとしてサフィックスで呼び合うことも多い。
●サマリーシート
[summary seat] ・・・・・コンテストの提出書類の一つで、結果を集計する用紙
●サンドイッチコール
・・・・・サフィックスのファーストレター(1番目)とラストレター(3番目)が同じ文字で構成されるコールサイン。セカンドレター(2番目)が挟まれていることからきた俗語。例:JA*ABA、JH*OIO、JR*EXEなど
 

●磁気あらし
・・・・・地球全体で電界強度が徐々に低下し、数日間にわたり通信不能となる現象。原因は太陽から放出される荷電子粒子が地磁気を乱すこと(磁気嵐)により、電離層嵐が発生して電離層が乱れてしまうため
●シグナル・ストレングス[Signal Strength]
・・・・・RSレポートの信号強度(1〜9の数値で示す)
●社団局・・・・・学校・職場・地域などで同好の志が集って開局した無線局。一般にクラブ局と呼ばれる。資格を持つ構成員であれば誰でもクラブのコールサインで設備を運用できる。
●シャック
[shack] ・・・・・無線室の俗称。元々は丸太小屋の意味。
●ジャパニーズ10W(テンワット) [Japanese 10W] ・・・・・免許状の上では10Wであるが、100W以上の上級局よりも強い電波を出すこと。違法なオーバーパワーを皮肉った表現。
●ジャミング
[jaming] ・・・・・HF帯において故意に無線交信を妨害するジャーという音の電波。
●ジャンク
[junk] ・・・・・電子機器中古品のなかでも動作保証の無いもの。いわゆるガラクタ品。部品取りとしてニーズがある。
●ジャンボ
[jumbo] ・・・・・大型トラックを指す俗語。10トン車を「10畳」ともいう。中折れジャンボはトレーラーのこと。中型トラックは4.5トン積が多いから「4畳半」という。いずれもCB用語。
●従免
・・・・・無線従事者免許証の略。一度取得すれば更新はなく一生涯有効。

●上級ハム
・・・・・第1級又は第2級のアマチュア無線技士免許証を所有する無線家。その無線局を上級局という。
●上空
・・・・・高速道路や橋上を指す俗語。首都高速等が高架部分が多いことから表現される。しかし、上空と言えば本来はエアーモービル(上空移動)を指すので非常に紛らわしい。CB用語でもあるので使用すべきでない。
●ショート
[short] ・・・・・短い時間のこと。ショートQSOと言えば短時間の交信。
●ショートパス [short path] ・・・・・通常電波は地球上の最短距離を伝わる。電波伝搬の最短経路のこと。対:→ロングパス
●ショートブレイク[short brake] ・・・・・質問に対してのみ「短く簡単に答えてください」というニュアンスで使っている人が多いが、これは大間違い。英語圏では非常に乱暴なヤクザ言葉の短縮形になるようですので絶対に使用すべきではありません。
●初級ハム
・・・・昔は電話級または電信級の資格を持つ無線家のこと。現在では第4級アマチュア無線技士のこと
●常置
・・・・・常置場所のこと。移動する局が常置場所で運用する時にコールサインの後に常置と付け加える人がいる。何も言わなければ常置場所(固定)での運用に決まっているのだから、わざわざ常置を付け加える必要は無い。
●しょぼ波
・・・・・電波が弱いこと。自分の設備をへりくだっていうときに使う。
●尻切れトンボ
・・・・・交信中に電波状態が悪くなり聞こえなくなってしまうこと。
●シンプレックス [simplex] ・・・・・同じ周波数で送信と受信を交互に行う単信方式の通信方法。アマチュア無線では通常はこの方式で交信する。送信中は相手局の受信はできない。逆に相手の信号を受信中は自局から送信できない。対→デュプレックス
 

●スキップゾーン [skip zone]
・・・・・地表波が届く地点と電離層反射波が最初に地上に到達する地点(跳躍距離)の間の何れの電波も到達しない不感地帯のこと。
●スキャッター
[scatter] ・・・・・電波散乱のこと。電離層内の電子密度に乱れを生じた部分や、大気層の乱れの激しい部分にぶつかった電波が、あちこちの方向に反射して目的方向以外や、遠距離へ飛んでいく現象のこと。電離層散乱とか対流圏散乱などと呼ばれる。流れ星の影響で反射・散乱するものがメテオスキャッター(流星散乱)と呼ばれる。
●スクイズキー
[Squeeze-key] ・・・・・ケンプロ工業の電子電鍵の商品名。参照→エレクトロニックキー
●スケジュールQSO ・・・・・あらかじめ特定の局と日時、周波数などを決めて行う交信
●スケルチ
[squelch] ・・・・・FM受信機では信号が無いときはノイズでうるさいので、ザーザー音をカットし、信号が入ってきたときに音をONにする回路。
●スタック
[stack] ・・・・・積み重ねるという意味で、指向性アンテナを2組以上重ねた状態。
●スタンディングバイ
[standing by] ・・・・・自分が待機する、つまり「受信します」という意味。例:「Calling CQ and standing by.」「 Calling you and standing by」
●スタンバイ
[stand by] ・・・・・相手に対して「待て」「待機せよ」という命令形。よって自分が「スタンバイします」というのは間違った使い方。
スタンバイピー ・・・・・送信終了時に無線機から自動送信される“ピーッ”という電子音のこと。これにより「どうぞ」と言わなくても送信終了した合図となる。モービル用無線機によく装備されている機能。
●ストローク**
・・・・・移動運用の際にコールサインの後に付け加える言葉。ポータブルと同じ意味。後の数字は現在地の地域番号。 例:こちらはJA1QSO/(ストローク)1,神奈川県鎌倉市移動。日本ではポータブルの方が一般的。
●スプリアス
・・・・・目的とする周波数以外の電波が発射されてしまう現象。この不要電波が発射されると混信や電波障害の原因ともなる。送信周波数の2倍・3倍の高調波が発射されることが多い。
●スプリット
・・・・・送信と受信の周波数をそれぞれずらして交信すること。HF帯で多数の局に呼ばれているときによく使用されるテクニック。
●スポラディックE層
・・・・・略して「Eスポ」とか「Es層」ともよばれ、電離層のE層付近に突発的に電子密度の濃い部分が現れる現象。これにより通常は突き抜けてしまうVHFの電波が反射して遠距離まで到達する。テレビやラジオの放送局関係者にとっては困った現象であるが、アマチュア無線家にとっては普段はできない遠距離とのスリリングな交信が楽しめるためEスポの発生は大歓迎だ。50MHz帯が最もその恩恵を受けやすいバンドである。年中突発的に発生するが、特に春から夏場の日中に発生することが多い。
 

●セカンド
[second] ・・・・・子供、息子、娘を指す俗語。また2度目の交信(セカンドQSO)という意味もある。
 
●ゾーン [ZONE] ・・・・・<参照>→ZONE
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●第一種減衰
・・・・・電波が電離層を通過するときに受ける減衰。周波数が低いほど減衰が大きい。HF帯の場合はD層とE層を通過し、F層で反射するが、そのD層およびE層を通過する際の減衰のこと。
●第二種減衰 ・・・・・電波が電離層で反射するときに受ける減衰です。HF帯の場合はF層で反射するときに受ける減衰のこと。周波数が高いほど減衰が大きくなるが、第一種減衰ほどの大きな減衰でははない。
●ダイレクト
[direct] ・・・・・QSLカードを郵便で直接送ること。
●ダウンリンク [down linkl] ・・・・・レピータや通信衛星から発射される受信用の電波。レピータや通信衛星に向けて送信された電波(アップリンク)は中継器で別の周波数に変換されて戻ってくる。その戻ってきた電波のこと。 対:→アップリンク
●タヌキ
・・・・・黙って(居ないふりをして)他人の交信を聞くこと。たぬき寝入りからきた表現。
●ダミーロード[dummy load] ・・・・・アンテナ端子に接続し、電波を発射せず熱に変換する電気的等価回路。パワー測定など送信機の調整を行う場合に使用される。擬似負荷、擬似空中線、ダミーアンテナとも呼ばれる。
 

●チェックイン
[check in] ・・・・・オンエアーミーティング等に参加するためにコールサインを送信して登録すること。例:只今からオンエアミーティングを始めます。チェックインございますか?
●チャージ
[charge] ・・・・・本来は充電の意味だが、無線家の充電、つまり食事を指す俗語。ポンポコチャージともいう。CB無線用語。
●チャンネル
[channel] ・・・・・周波数を指す俗称だか一般的に多く使われている。周波数はチャンネルとは言えないが、チャンネルという感覚はCB無線からきたもの。特にFMでは周波数ステップを一定にする慣習があるのでチャンネルのような感覚で使用できる。メインチャンネルは呼出周波数、サブチャンネルは交信周波数を示す。

●ディスコーンアンテナ ・・・・・ディスク(円盤)とコーン(円錐)から成っている傘の骨のような形状のアンテナ。広帯域特性があり、VHF帯以上の受信用に適している。
●デコデコ
・・・・・DC-DCコンバーターの俗称。トラック等の24V直流電源を12Vに変換する装置。単に「デコ」ともいう。
●テモテーター
・・・・・ローテーター等の設備が無くて、手でアンテナを回転させること。ローテーターの代表的メーカーである「エモテーター」をもじったおやじギャグ。
●デュアルバンダー
[dual bander] ・・・・・2バンド共用の無線機やアンテナ。例:144/430MHzデュアルバンドトランシーバー
●デュプレックス [duplex] ・・・・・二つの周波数を利用して交信すること。送信と受信が同時にでき有線電話のような感覚で交信できる。対→シンプレックス
●デリンジャー現象 [Dellinger phenomenon] ・・・・・米国人デリンジャーが発見した現象で、日中にHFの通信が突然不能となり、数分から数十分後に回復する現象。突然消失現象とも呼ばれる。原因は太陽表面の爆発により多量の紫外線が地球に到達し、E層の電子密度が高くなり、HFの電波をE層が吸収してしまうため。
●テレコムQSOパーティー ・・・・・情報通信月間に合わせ、JARL主催で毎年6月1日から1週間開催されるQSOパーティー。呼出は「CQテレコムパーティー」。コンテストナンバーはRS(T)+運用地の郵便番号7桁。異なる郵便番号20局と交信すると参加賞としてシールが貰え、5年でパネルが完成する。
●電監
(でんかん) ・・・・・電気通信監理局(旧郵政省の行政機関)の略。アマチュア無線を含む電気通信全般の監督官庁で不法・違法無線局の通報先でもある。現在は総務省総合通信局だがいまだに電監と呼ぶ者が多い。
●電子QSL ・・・・・QSLカードを電子メールを利用して発行するシステムです。交信データを電子QSLシステムのサーバに送り、お互いのデータが一致すればQSLを発行する仕組みです。特徴は即日発行が可能で、しかも請求した人のみの発行なので無駄がなく、登録制なのでJARL会員以外でも利用できるなどです。現在は実験段階ですが、システムや利用料金等が確立すれば、今後有効なQSL交換手段になると注目されています。ただ、QSLカードの必須事項である「自筆のサイン」の扱いをどうするかを考えなくてはなりません。
●電信級
・・・・・昔の従免で現在の第3級アマチュア無線技士に相当する。当時は10Wの電信のみ許可されていたので電話級とセットで取得する人が多かった。
●電離層 [ionosphere] ・・・・・太陽の紫外線などの影響で大気が電離して発生したイオン層で、地上約50〜400km付近に電子密度の高い部分が複数の層として現れ、電波を吸収したり反射させる作用がある。下から便宜的にD層・E層・F1層・F2層と名付けられている。短波帯(30MHz)以下の低い周波数が反射し、それより高いVHFやUHFの電波は反射せず突き抜ける。
●電話級
・・・・・昔の従免で現在の第4級アマチュア無線技士に相当する入門用の資格。
 

●盗聴
・・・・・自ら発信機等を仕掛けてその盗聴電波を関係者が聞くこと。通常飛び交っている電波(警察・消防・鉄道・航空無線や携帯・コードレス電話等)を受信する行為は盗聴ではなく傍受である。傍受は内容を他に漏らしたり利用したりしない限り法的問題は無い。つまり盗聴は自ら盗聴器を仕掛けて聞く行為。その盗聴電波を第三者が偶然発見して聞く行為は盗聴ではなく傍受になる。マスコミや世間一般では盗聴と傍受を同一とみなす傾向があるので注意が必要。無線家は違いをしっかりと認識しなければならない。
●同調フィーダー(同調給電線) ・・・・・フィーダーの長さを使用波長の1/4λや1/2λの特定長にとって、フィーダー上にわざと定在波を乗せ、フィーダーも含んでアンテナのマッチングをとるために使用するフィーダー。平行二線式フィーダーの時代によく利用された同調方法。 対:非同調フィーダー
●特小(とくしょう) ・・・・・特定小電力トランシーバーの略。
●特定小電力トランシーバー
・・・・・資格も無線局免許も不要で目的も自由に使えるUHF帯のトランシーバー。出力は10mW。工事現場、スキー場、各種イベント会場の連絡等に使用される。
●ドックパイル [dog pile] ・・・・・1局に大勢の局が一斉に応答すること。パイルアップが一段と激しい状態(1本の骨にめがけて多数の犬が群がる様子を比喩したもの)。
●トップバンド [top band] ・・・・・1.9MHz帯(160mバンド)のこと。アマチュア無線で一番低い周波数(唯一の中波)
●ドップラー効果 [Doppler effect] ・・・・・発信源の波動が近づいてくる時と遠ざかっていく時で周波数の変化が生じる現象。ドップラー現象ともいう。1842年にオーストリアの物理学者ドップラーが提唱した。音や光でも同じ現象が起きる。アマチュア無線では衛星通信で生じる。救急車のサイレンやレーシングカーが自分の前を通り過ぎた瞬間に音が変わるのもドップラー現象によるもの。
●トライバンダー
[tribander] ・・・・・3バンド共用のアンテナや無線機。トリプルバンダーともいう。
●トランシーバー
[transceiver] ・・・・・送信機(トランスミッター)と受信機(レシーバー)が合体した無線機。現在のアマチュア無線機は殆ど全てがトランシーバーである。
●トランスミッター [transmitter] ・・・・・送信機。略してミッターともいう。電信用略語はTX 
●トリオ [TRIO] ・・・・・無線機メーカー「ケンウッド」の旧社名。音響機器メーカーとしても有名でトリオの方が馴染みのある人も多い。さらに前身である「春日無線」という者もいるが、ここまでくるとOMであることを自慢していると思われるかも・・。
●トリコン ・・・・・ケンウッドが主催するQSOパーティーで、旧社名時代の通称“トリオコンテスト”を略したもの。SSBを活性化する目的もあった。現在は行われていない。
●トリプルコール
・・・・・サフィックスの3文字が全て同じコールサイン。例:JA*AAA、JH*BBB、JR*CCC等。交信の際にJA1トリプルAなどというのは好ましくない。
●トンカチ ・・・・・閉局、電源を切ることの俗語。語源はQRTをQRトンカチという者がいるが、それをさらに略したもの。
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中押し ・・・・・5KWを超えるような強力なリニアアンプには100Wや200Wの入力では不足するので、中間に500Wや1KWのリニアアンプを挿入すること。もちろん許可されていない高出力は違反となる。

二文字コール
・・・・・サフィックスが2文字のコールサイン。個人ではプリフィックスがJAの古い局に存在する。例:JA1AB
●入感 
・・・・・電波を受信したという意味。他の業務無線でよく使用される用語。単に「感」ともいう
●ニューイヤーパーティー ・・・・・JARLが主催するQSOパーティー。毎年1月2日から3日にかけて開催され、新年の挨拶を兼ねて親睦を深めるのが目的。呼出は「CQニューイヤーパーティー」。コンテストナンバーはRS(T)+運用者の名前。20局と交信すると参加賞として干支のシールが貰え、12年でパネルが完成する。
●ニューカマー
[new commer] ・・・・・入門者・初心者。ビギナーと同じ。
●ニューヨーク ・・・・・入浴を指すCB無線の俗語。ニューヨークに行くと言えば風呂に入ること。ニューヨークチャージともいう。正統派ハムは使用しないように!
 

●ノイズ
[noise] ・・・・・必要な電波以外の雑音。
●ノーQSL
・・・・・QSLカードを発行しないこと。ノーカードも同じ意味。
●ノーメリット
[no merit] ・・・・・相手の信号が聞こえないこと。警察等の業務無線用語からきたもの。
●ノンプリ
・・・・・プリアンプ(受信増幅器)を使用していないこと。例:「RSリポートはノンプリで55」
●ノンラジアル
・・・・・ラジアル(地線)がなく接地しなくても効率よく動作するアンテナ。144MHz帯以上のモービルアンテナはノンラジアルタイプが多い。
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●パーソナル無線
・・・・・900MHz帯・5W・158chで無資格で操作できる(誰でも申請すれば局免許が下りる)無線。群番号等の特殊な機能で周波数は機械が自動的に割当てたり内蔵ロムで識別信号を自動送信する。アンテナは利得が7.14dBi以下の無指向性でオレンジ印を付けるという制限があるが外付けが可能。1982年に開始され当初はブームになったが、結局不法改造が横行し一部のグループが独占することにもなり、飛びの悪さや仕組みの複雑さも仇となって人気は急速に落ちた。今では殆どのメーカーが撤退し新品無線機の入手は困難である。
 <重要>技術基準改正に伴い、旧基準の無線機での新規開局受付は2007年11月末で終了(後に2017年に延長)、既に免許を受けている局の再免許は2022年までとなっている。新基準に適合する新製品を作っているメーカーが一社もないので、パーソナル無線は事実上の廃止となる見込み。
●バーチカルアンテナ[vertical antenna] ・・・・・垂直アンテナ
●バイ** ・・・・・移動運用の際にコールサインの後にバイ1という人がいるが、これは間違い。正しくはポータブル**と言わなければならないが、記入する際には「/1」のように書くのでその斜線が数学の分数を表す記号の斜線と同じ形なので勘違いして数学用語のバイといってしまうようです。
●ハイパスフィルタ [Hight Pass Filter]
・・・・・高域通過ろ波器のこと。ある一定の周波数より高い周波数のみを通過させる装置。略してHPFとも呼ばれる。TVI対策として、HF帯の電波がテレビに混入しないようにTVアンテナ側に挿入する。
●パイルアップ
[pileup] ・・・・・CQを出している局に多数の局が一斉に呼びかけること。さらに激しい状態をドックパイルという。
●バグキー [bug key]
・・・・・シングルレバー方式の横振り電鍵で、分銅を利用して短点を自動的に作り出す。
●パケット通信
[packet cluster] ・・・・・パソコン通信のアマチュア無線版。データを小包(パケット)のように小分けして伝送する方式。パソコンとデータを作成・解読するTNCという機器を使用する。パケット通信を楽しむ人をパケッター[packeter]、リアルタイムでDX情報を交換するシステムをパケットクラスタ[packet cluster]という。
●バックノイズ
[back noise] ・・・・・マイクを通じて入ってくる周囲の雑音。テレビ・クーラー・風や雨の音、子供の声など。
●バッテン ・・・・・妻・女房を指すCB無線からきた俗語。エックス[X]と同じ意味で文字の形がバッテンと似ているための表現。上品な言葉ではないので真似をしないように!
●発発(はつはつ) ・・・・・発動発電機の略。移動運用等で利用されるエンジンで電圧を発生させる装置。
●発報(はっぽう) ・・・・・電波を発射すること。発放または発砲と書いても同じ意味。警察等の業務無線用語なのでアマチュア無線では好ましくない。警備会社では機械警備での異常信号のことを発報という。
●八方美人 ・・・・・GPアンテナのような無指向性アンテナの俗称。電波が四方八方に発射されることからの表現。
●パドル [paddle] ・・・・・キー(電鍵)の指で操作する部分
●ハム
[ham] ・・・・・アマチュア無線家の俗称。語源は英語のham(大根役者)とか米国で最初に個人的無線通信をしていた仲間3名の頭文字を採ったなどの諸説があるが真偽はよく判らない。とにかくアマチュア無線を指す言葉として定着しており辞書にも載っている。決して肉の加工品やねずみのハムスターのことではない。
●ハム [hum] ・・・・・ハム音。音声信号に乗って聞こえる“ブーン”という音。交流電源のノイズで電解コンデンサの不良やアンペア数の容量不足の時に発生しやすい。送信者側は気がつかないが、受信者側は不快な音となるので要注意。
●ハムログ [hamlog] ・・・・・パソコンでログ管理をする「ターボハムログ」というフリーソフト。代表的な電子ログで利用者が最も多い。
●パラ
・・・・・パラレル(並列)の略。ビームアンテナを2つ以上並列に取り付けていること。例:20エレ八木4パラ
●バラン [balun] ・・・・・平衡・不平衡変換器。アンテナ等の平衡回路と同軸ケーブル等の不平衡回路の整合に使用する。語源は平衡[バランス:balanced]と不平衡[アンバランス:unbalanced]を結合することから二つの言葉が合体したもの。
●半固定 (はんこてい)・・・・・モービル局が路肩とか駐車場に一時的に止まっている状態を指す俗語。「半固」又は「モービル半固」ともいう。ポータブルと表現するのが正しい。
●パンザマスト ・・・・・鉄板を円筒状に巻き、それを数段つなげて柱にしたもの。重機が入らない山間部の電柱や防災用無線などに使用されている。安価で工事も簡単なので、アマチュア無線でもアンテナタワーとして使用される。
●パンダ ・・・・・ パトカーを指すCB無線の俗語。車体色の白と黒がパンダに似ているから
●ハンディ機
・・・・・手に持って使用できる小型無線機。アンテナやバッテリーが付属しているので、歩行中でも手軽に運用できる。
●バンドパスフィルタ
[Bannd Pass Filter] ・・・・・帯域通過フィルタ。特定の周波数帯のみを通過させるろ波器のこと。通常は高調波をカットするLPFで十分なので、価格も高くなるバンドパスフィルタはあまり使用されない。
●バンドプラン
[band plan] ・・・・・バンド内の電波型式(モード)による周波数使用区分
●ハンドル[handle] ・・・・・自分の名前(ファーストネーム)を略した愛称。CWでよく使用される。日本ではニックネームとほぼ同じ意味で使われる。ハンドルネームという言い方は和製英語なので間違い。
 

●ビーコン[beacon]
・・・・・標識信号電波航空機や船舶が自分の位置を確認するための電波。アマチュア無線では電波の伝搬状況を確認するためにJARLの標識局から発射されている。 特撮ドラマ“帰ってきたウルトラマン”に登場する電波をエネルギーとする電波怪獣の名前にもなっている。
●ビーム
[beam] ・・・・・指向性アンテナ。代表的なのが八木宇田アンテナ。
●ビギナー
[beginner] ・・・・・初心者・入門者。ニューカマーと同じ意味。
●ピックアップ [pick up] ・・・・・拾い上げる。多数の局が同時に応答した時に自局を取り上げてもらうこと。
●非同調フィーダー
(非同調給電線) ・・・・・アンテナ自体でマッチングをとり、フィーダーは進行波のみ伝わるようにする使用方法でフィーダー長は任意に選べる。現在は殆どこの方法で給電される。同軸ケーブルは非同調フィーダーとして使用するのが前提で作られている。 対:同調フィーダー
●ビューロ
[bereau] ・・・・・事務所の意味だがアマチュア無線ではQSLカードの転送業務をやっているところ。日本の場合はJARLビューロ(島根県の会社に委託)。ビューロ経由、連盟経由、JARL経由はいずれもQSLカードをビューロ経由で交換すること。英語の場合は[via the bereau]バイア・ザ・ビューロという。バイ・ア・ビューロやバイ・ザ・ビューロというのは間違い。
●ピンクリニア ・・・・・ 女性が声を出すと男性が群がって応答してくる。つまり、女性の声はリニアアンプ(送信増幅器)を付けたのと同じ(あるいはそれ以上)効果があるという表現。
 

●ファイナル
[final] ・・・・・最後という意味。ファイナルメッセージの略で交信を終える最後の言葉。例:「次回ファイナル送ります」。また、無線機のファイナルといえばトランジスタや真空管等の終段のこと。
●ファイブナイン [59] ・・・・・RSレポート(了解度5段階と信号強度9段階)で最も受信状態が良いことを示す。ハムにとっては縁起の良い数字なので自動車のナンバーとして取得する人も多い。
●フィーダー [feeder] ・・・・・給電線。現在は殆どの場合に同軸ケーブルが使用される。他に平行二線式フィーダーがある。平行二線式フィーダーにはオープンワイヤー(通称はしごフィーダー)、テレビ受信用としてVHF用300Ωの通称“リボンフィーダー”とUHF用200Ωの通称“めがねフィーダー”がある。
●ブースター
[booster] ・・・・・受信増幅器や送信増幅器を含めた増幅器の総称
●フェーディング[fading] ・・・・・伝搬経路や電離層の状態により電波の強さが数分の1秒から数分程度の周期で変動する現象。原因により、干渉性・吸収性・選択性・跳躍性・偏波性フェーディングなどに分類される。
フォネティックコード[phonetic code] ・・・・・送信する文字を正確に伝送するために一文字ずつを表音で区切って発音する通話表。アマチュア無線でもこの通話表が準用される。アルファ、ブラボー、チャーリーのような欧文通話表は世界共通。日本には「あさひのア」、「いろはのイ」のような和文通話表がある。同様に各国には独自のコードも存在する。
●ブタ ・・・・・ブースターを略したCBの俗語。例:「ブタをかましたら良く飛んだ」。 ゲタを履かすと同じ意味で下品な表現
●ブラインド・ハム[blind ham] ・・・・・目の不自由な無線家
●ブラウンアンテナ[Brown antenna]
・・・・・グランドプレーンアンテナの別名。考案したブラウンという人の名から命名された。
●プリアンプ
[preamplifier] ・・・・・受信増幅器
●プリ込み ・・・・・RSリポートを送る際にプリアンプを動作させているときの表現。例:「RSレポートはプリ込みで59です」
●プリフィックス[prefixes] ・・・・・コールサインの前半部分。国や地域を表す英数字。便宜上0〜9のエリア番号までを含めてプリフィックスという。これで国・地域とエリア、開局時期も分かる。日本にはJA〜JS、7J〜7N、8J〜8N が割り当てられている。
●ブレーク[breke] ・・・・・送信を中断させる時に使用する言葉。交信中に割り込むときによく使われる。親しい局ならよいが、通常は緊急時以外は使用すべきではない。気軽にブレイクをかける人も多く、場合によっては失礼にあたる。とにかく「直ちに送信を中断せよ」という命令形なので使用は慎重に!
●ブレークインタイム[breke in time] ・・・・・受信から送信に移る際に、他局からの通報を受ける為に数秒間(2秒程度)間を空けること。
●フレンド
[friend] ・・・・・無線仲間。知り合いの局。フレンド局ともいう。
 
●閉局 ・・・・・無線を止めること。免許を返上又は更新しない、つまり無線局自体を廃止すること。無線機のスイッチを切る意味で使用する人が多いが、それは間違い。業務無線では電源のON・OFFを開局・閉局というケースが多い。
●ペディション
[pedition] ・・・・・移動して運用すること。一般的に普段あまりアマチュア無線が活発でない地域に出かけて運用することを指す。例:DXペディション
●ベリカード
[verification card] ・・・・・ラジオ等の放送局に受信レポートを送って、その受信確認証としてのカードのこと。放送局ごとに様々なデザインのカードがあり、それを集めるのが趣味として根強い人気がある。
●ヘンテナ ・・・・・併合ループアンテナの一種で長方形のループの途中で給電する。一辺が1/2λと1/6λが基本。動作原理が不思議なので「ヘンテコなアンテナ」という意味合いから名付けられた。
 
●傍受 ・・・・・電波を受信すること。日常的に飛び交っているあらゆる電波をキャッチすることで、盗聴とは異なる。どの種類の電波でも受信した内容を利用したり他に漏らさなければ、電波法上の問題はない。
●ポータブル**
・・・・・コールサインの後に付け加えて移動を示す。後の数字は現在地の地域番号。例:こちらはJA1QSO/(ポータブル)1、神奈川県三浦市移動。 ポータブル機は移動用に設計された可搬無線機。
●保証認定
・・・・・事前に性能・仕様を認定しJARLに登録してある無線機(JARL登録機種)で、免許申請の際にその登録記号と諸元を記入すれば検査を省略して簡単に免許が下りる制度。登録記号は機種ごとに定められている。現在は技術基準適合証明になったが、古い無線機や自作機は保証認定で免許申請する。自作機など登録記号が無いものや登録期限切れの機種は送信系統図等の添付も必要。技適機種でも改造したり付属装置を取付けると保証認定を受けなければならない。保証認定業務はJARLからJARDに移り、現在はTSS(株)という民間会社がやっている。保証料として免許(開局)申請 3700円、変更申請 2000円が別途必要。
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●マイクコントロール
 ・・・・・MC局を指す間違った表現。[Master of Celemony]=司会者 の略語MCをマイクコントロールの略だと勘違いしたためだと思われる。しかし実際のMC局の言動はマイクコントロールの方が的を得ているとも思えるが・・・
●マニピュレーター [manipulator] ・・・・・キー(電鍵)の符号を発生させる機械的部分。レバーの本数により、シングルレバーとダブルレバーがある。単体でも符号を発生できるが、通常はエレクトロニクス・キーと組み合わせて使用する。
●マネジャー
[manager]・・・・・実際にアマチュア無線局を運用した人に代わって、その局のQSLカードの発送をする人のこと。海外局やDXペデイションの運用のときによくマネジャーを指定する。海外には郵便事情の良くない国やQSLビューロ自体が無い国も少なくないからだ。
●まも着 ・・・・・まもなく現場到着の略。まも現ともいう。いずれもCB無線用語
●マランツ ・・・・・スタンダードのブランドの無線機。製造していた会社が日本マランツだったため、リグの紹介で「マランツの・・・」という者が多い。マランツとスタンダードは合併や提携で社名変更や担当部門が複雑である。現在はヤエスと販売部門を合併してバーテックススタンダードという会社になっている。旧マランツ系のリグは型番の頭が「C」で始まる。
●マリタイムモービル[Maritime Mobile] ・・・・・一般的に海上移動のことだが、狭義では公海上という考えもある。電信は(ログの記入も同様)コールサインの後に「/MM」と送信する。電話の場合はコールサインの後にマリタイムモービル(マリンタイムではない)と付け加える。海上にはエリア番号が無いのでエリア番号の通報は不要。参考情報として「三浦半島沖」のように大体の位置を通報するとよい。
無線機を船に設置しても船舶無線ではなく、あくまでもアマチュア無線で移動地が海上ということであり、船舶法上の船か否かは関係ありません。ゴムボートでもいかだでも海上であればマリタイムモービルです。
注意点は、船が湖や河川を航行中は陸上移動と同じでただのモービルです。海上でも船が岸壁等に係留されている場合は陸上とみなされMMではなくポータブルです。母港を常置場所としている場合はそこが常置場所となります。
 
ミッキーマウス
[Mickey Mouse] ・・・・・海上移動を指す俗語。マリタイムモービルの略のMMがミッキーマウスのイニシャルと同じなのが語源。外国でも通用する地域は多いが、親しい局以外は使用しないほうがよい。
●耳S
(みみえす) ・・・・・RSレポートのS(信号強度)の値を耳で感じて判断すること。元はこの方法が普通なのですが、最近はリグのシグナルメーターの数値をそのまま伝える人が多くなっているので、耳での判断をあえて俗語的に“耳S”といわれるようになった。リグのメーターは参考程度にするのがよい。
 

●無線局免許状
・・・・・無線設備に対する免許でコールサイン(識別信号)が付与されている。略して局免ともいう。5年ごとの更新(再免許)手続きが必要。
●無線局免許証票 ・・・・・移動運用の際に無線局免許状の携帯が困難な場合、その代用として無線機に貼る小さなシールの証票。有効期限を示す年号下一桁の数字が記されている。移動局は無線機の台数分発行される。
●無線従事者免許証
・・・・・無線設備を操作するための国家資格でアマチュアの資格は「アマチュア無線技士(1〜4級)」がある。無線設備の運用中は携帯が義務付けられている。一度取得すれば更新の必要は無く一生涯有効。そのため小学生の時取得すればその人が老人になっても免許証の写真は小学生のままである。
●無変調
・・・・・搬送波に音声信号が乗っていない状態。機器の故障や調整・操作ミス、誤ってマイクのPTTスイッチが入る場合などもあるが、いたずらや妨害目的で故意に送信するケースも多い。
 

●メインチャンネル
[main channel] ・・・・・FMモードに設定されている呼出周波数。51.00MHz、145.00MHz、433.00MHz、1295.00MHz
●**メーター ・・・・・周波数帯の波長をメーターで表したもの。周波数を電波の速度(秒速30万Km)で割った数値。例:7MHz=40メーター、21MHz=15メーター、28MHz=10メーター、50MHz=6メーター、144MHz=2メーター。 また「ハローCQ 2メーター」のようにCQ呼出しの際にメーターを付け加える人もいる。これは昔の無線機の高調波が原因で他の周波数で聞こえてしまう現象が多かった時代の名残です。現在の無線機は性能が良いので特に言う必要はない。
●メリゴ ・・・・・「メリット5」を略した言い方で感度良好という意味。モービル局がよく使用している。
●メリット [merit] ・・・・・明瞭度、了解度。1〜5で表し数値が大きいほど良好。リーダビリティと同じだが、メリットは業務無線で多く使用される用語。数値の目安はこちらRS
●めんこ集め ・・・・・QSLカードを集めること。カードをめんこに例えて、それを収集することを軽蔑する表現
 

●モービル [Mobile]
・・・・・移動体の総称。一般的に車・電車・オートバイ等の陸上移動体を単にモービルといいます。船等の海上移動はマリタイムモービル、飛行機等の上空移動をエアロノーティカルモービルという。モービル局はそれらの移動体からアマチュア無線を運用する局。陸上移動の場合、一定の場所からの移動運用(ポータブル)と区別するためにコールサインの後にモービルと付け加える人もいる。
●モービルハム [Mobile ham] ・・・・・自動車にリグを搭載して交信を楽しむ無線家のこと。 また、“モービルハム”という無線雑誌もあった(2000年3月で廃刊)。
●モービルメイン ・・・・・FMの移動用呼出周波数の通称。現在は廃止されている。正式名は「近距離小電力移動相互用周波数」で 51.50MHz、145.50MHz、433.50MHz に設定されていた。
●モールス通信 ・・・・・モールス符号を使った通信。CW又は電信ともいう。
モールス符号
[Morse code] ・・・・・米国人モールスが電信用に考案した長点と短点を組合せた符号で文字や記号を表す。
 ヤ行 上へ戻る
●八木アンテナ
・・・・・正しくは八木宇田アンテナ。八木博士と宇田博士が共同開発した魚の骨のような形の指向性アンテナで世界的にもビームアンテナの基本形となっている。略して八木というのが定着しているが無線家であれば宇田という名前も忘れてはならない。
●有線 
・・・・・無線に対して線が繋がっている電話、つまり電話局を介する一般回線電話を指す。携帯電話やコードレス電話は無線であるが、電話局を介するのでこれらも無線用語上では有線となる。
●横浜 ・・・・・トイレ。横浜の局番「045」を「オシッコ」と語呂合わせしたCB無線用語。女性トラッカーの間で流行しているらしい。「ゼロヨンゴ」ともいう。「横浜に行く」と言えば便所へ行くこと。隠語ですからハムは使用しないほうが無難。
 ラ行 上へ戻る
●ラウンドQSO
[round QSO] ・・・・・数人の仲間が一つの周波数に集まって話しをすること。その様子が円卓会議に似ているためにこう呼ばれる。
●ラグチュー
・・・・・仲間同士で気軽に話しをすること。語源は[chew the rag=ぼろ布を噛む]。具にもならぬくだらない世間話、止め処なく続くお喋りが転じて「楽しくお喋りをする」ということ
●ラジアル
[radial] ・・・・・垂直接地型アンテナで接地の代用として波長に相当する地線のこと
●ラジオダクト [radio duct] ・・・・・大気の逆転層でV/UHFの電波が屈折し、逆転層と大地の間(又は空中)で上下運動を繰り返し、遠方まで到達する現象。
●ラジャー
[Roger] ・・・・・英語で了解という意味。国内交信でも一時期流行した。
●ラバースタンプ
[rubber stamp] ・・・・・お決まりの形式の必要最低限の交信。ゴム印で押したような形式という意味。英語が苦手な人が海外と交信するには便利です。ラバースタンプQSOともいう。
●ラムダ [λ] ・・・・・電波の波長を表すギリシャ文字。
 

●リーダビリティ [Readability]
・・・・・RSレポートの了解度
●リグ
[RIG] ・・・・・無線機、無線用機器
●リニア
[linear] ・・・・・リニアアンプの略で送信増幅器。パワーアンプと同じだが、厳密にはAMやSSB波で必要な直進性の増幅器
●リポート[report] ・・・・・<参照>→レポート (日本語の発音の問題だから、リポートでもレポートでもよい)
●臨界周波数 ・・・・・
電波を電離層に垂直に打ち上げたときに反射する限界(最高)の周波数。昼間の通常の臨界周波数はE層で3MHz、F層で8MHzくらいだが、太陽活動が活発になるとさらに高くなる。
 
 
●ルーフタワー[loof tower] ・・・・・屋根の上にアンテナを立てるための台。屋根馬ともいわれる。
 
 
●レピータ[repeater] ・・・・・無線中継装置、UHF帯を中心に全国各地に設置されている。
●レポート[report] ・・・・・相手局に受信状態(了解度・信号強度)を報告すること。一般にRSレポートのこと。<参照>→RS
  
●ローカル [local]・・・・・元々は近所という意味。だから「CQローカル」は本来「どなたか近所の局応答してください」のはずだが、実際は仲間や知り合いの局を呼んでいるケースが殆どです。仲間という意味でローカルというのは間違いです。ローカルという言葉には要注意です。
●ローテーター
[rotator] ・・・・・指向性アンテナを回転させる装置。
●ロールコール
[roll call] ・・・・・クラブ局などがオンエアミーティングを開始する際にキー局が参加局の点呼をとること。
●ローパスフィルタ [Low Pass Filter] ・・・・・低域通過ろ波器のこと。ある一定の周波数より低い周波数のみを通過させる装置。略してLPFとも呼ばれる。HF帯で高調波をカットする目的で使用される。
●ログ
[log] ・・・・・ログブック、ログ帳の略で交信相手や周波数等を書き込む業務日誌のこと。法的義務は無くなったが、QSLカードの発行やアワードの為にも記載しなければならない。最近はフリーソフトによる電子ログが普及している。
●ログシス [logcs] ・・・・・パソコンでログ管理するフリーソフト。LOGと開発者のサフィックスGCSを合わせたのが名称の由来。
●ロケーション
[location] ・・・・・運用場所の周囲の環境。略して「ロケ」ともいう。例:「自宅は山に囲まれてロケが悪い」
●ロングパス
[long path] ・・・・・電波伝搬は通常は地球上の最短距離(ショートパス)で伝わるが、電離層の状況により反対の経路で伝わる場合がある。その伝播状態のこと。 対:→ショートパス
 ワ行 上へ戻る
ワシントンクラブ
 ・・・・・トイレ。WC(Water Closetの略)をもじった隠語。無線上で「トイレに行く」というのは抵抗があるので洒落た隠語にしたもので、一般社会でも時々使用される。無線での使用は仲間同士のラグチューの際に・・。
●ワッチ
[watch] ・・・・・ある周波数を聴くこと。発音としてはウォッチのほうが近いがワッチという人が多い。

アマチュア無線用語一覧(一部)

Q符号 アマチュア無線独特の符号で、長い文章を短く表現できます。

Q符号 説       明 応       答
QRA 貴局名は何ですか? 当局は..です。
QRG こちらの正確な周波数(または..の正確な周波数)を示してくれませんか? そちらの正確な周波数(または..の正確な周波数)は..kHz(またはMHz)です。
QRH こちらの周波数は変化しますか? そちらの周波数は変化します。
QRI こちらの発射の音調はどうですか? そちらの発射の音調は..
@良いです。good
A変化します。variable
B悪いです。bad
QRK こちらの信号(または..の信号)の明りょう度はどうですか? そちらの信号(または…の信号)の明りょう度は?..
@悪いです。bad
Aかなり悪いです。poor
Bかなり良いです。fair
C良いです。good
D非常に良いです。excellent
QRL そちらは通信中ですか? こちらは,通信中です(または,こちらは..と通信中です)。
妨害しないで下さい。
QRM そちらは混信を受けていますか? こちらは..
@混信を受けていません。nil
A少し混信を安けています。slightly
Bかなり混信を安けています。moderately
C強い混信を受けています。severely
D非常に強い混信を受けています。extremely
QRN そちらは空電に妨げられていますか? こちらは..
@空電に妨げられません。nil
A少し空電に妨げられています。Slightly
Bかなり空電に防げられています。moderately
C強い空電に妨げられています。severely
D非常に強い空電に妨げられています。extremely
QRO こちらは送信機の電力を増加しましょうか? 送信機の電力を増加して下さい。
QRP こちらは送信機の電力を減少しましょうか? 送信機の電力を減少して下さい。
QRQ こちらはもっと速く送信しましょうか? もっと速く送信して下さい(1分間に..語)。
QRS こちらはもっと遅く送信しましょうか? もっと遅く送信して下さい(1分間に..語)。
QRT こちらは送信を中止しましょうか? 送信を中止して下さい。
QRU そちらはこちらへ伝送するものがありますか? こちらはそちらへ伝送するものがありません。
QRV そちらは,用意ができましたか? こちらは用意ができました。
QRW こちらは..に、そちらが..kHz(またはMHz)で彼を呼んでいることを通知しましょうか?  …に、こちらが..kHz(またはMHz)で彼を呼んでいることを通知して下さい。
QRX そちらは何時に再びこちらを呼びますか? こちらは..時に〔..kHz(または..MHz)で〕再びそちらを呼びます。
QRY こちらの順位は何番ですか?(通信連絡に関して) そちらの順位は..番です(または他の指示による)(通信連絡に関して)。
QRZ 誰がこちらを呼んでいますか? そちらは..から〔..kHz(またはMHz)〕で呼ばれています。
QSA こちらの信号(または..の信号)の強さはどうですか? そちらの信号(または..の信号)の強さは..
@ほとんど感じません。scarcely perceptible
A弱いです。weak
Bかなり良いです。fairly good
C強いです.good
D非常に強いです.very good
QSB こちらの信号には,フェージングがありますか? それらの信号にはフェージングがあります。
QSD こちらの信号は切れますか? そちらの信号は切れます。
QSG こちらは電報を一度に..通送信しましょうか? 電報は一度に..通送信して下さい。
QSK そちらは、そちらの信号の間にこちらを聞くことができますか?。できるとすればこちらは、そちらの伝送を中断することができますか? こちらは、こちらの信号の間に、そちらを聞くことができます。こちらの伝送を中断して下さい。
QSL そちらは受信証を送ることができますか? こちらは受信証を送ります。
QSM こちらは、そちらに送信した最後の電報(または以前の電報)を反復しましょうか? そちらが、こちらに送信した最後の電報(または、第..号電報)を反復して下さい。
QSN そちらは、こちら〔または..(呼出符号)〕を..kHz(またはMHz)で聞きましたか? こちらは、そちら〔または..(呼出符号)〕を..kHz(またはMHz)で聞きました。
QSO そちらは、..と直接(または中継)で通信することができますか? こちらは、..と直接(または..の中継で)通信することができます。
QSP そちらは,無料で..へ中継してくれませんか? こちらは無料で..へ中継しましょう。
QSU こちらはこの周波数〔または、..kHz(もしくはMHz)〕で(種別..の発射で)送信または応答しましょうか? その周波数〔または..kHz(もしくはMHz)〕で(種別..の発射で)送信または、応答して下さい
QSV こちらは,この周波数〔まだは,‥・kHz(もしくはMHz)〕でXの連続を送信しましょうか? その周波数〔または..kHz(もしくはMHz)〕でVの連続を送信して下さい。
QSW そちらは,この周波数〔または..kHz(もしくはMHz)〕で(種別…の発射で)送信してくれませんか? こちらは、この周波数〔または..kHz(もしくはMHz)〕で(種別..発射で)送信しましょう。
QSX そちらは..(呼出符号)を..kHz(またはMHz)で聴取してくれませんか? こちらは..(呼出符号)を..kHz(またはMHz)で聴取しています。
QSY こちらは,他の周波数に変更して伝送しましょうか? 他の周波数〔または..kHz(もしくはMHz)〕に変更して伝送して下さい。
QSZ こちらは各語または各集合を数回送信しましょうか? 各語または各集合を2回(または..回)送信して下さい。
QTA こちらは第..号電報を取り消しましょうか? 第..号電報を取り消して下さい。
QTC そちらには送信する電報が何通ありますか? こちらには、そちらへの(または..への)電報が..通あります。
QTH 緯度および経度で示す。(または他の表示による)そちらの位置は何度ですか? こちらの位置は緯度..、経度..(または他の表示による)です。
QTR 正確な時刻は何時ですか? 正確な時刻は..です。
QUA そちらは..(呼出符号)の消息を知っていますか? ..(呼出符号)の消息は次のとおりです。


Q符号以外の言葉 アマチュア無線の交信でよく使われる言葉です。

CW 無線電信
FB 良いこと
BF 悪いこと(日本のみ)
YL 若い女性
XYL 既婚の女性、奥さん
YM 新人
OM 年輩の男性、先輩
OT 大先輩
73 男の人に「さようなら」(セブンティースリー)
88 女の人に「さようなら」(エイティーエイト)
ファイナル 交信の終わりのあいさつ
ブレーク 交信に割り込むこと、中断すること
ワッチ 注意深く受信すること
たぬきワッチ いないふりをして聞くこと
シャック 無線室、無線設備の構成
ロケーション 運用している場所や電波を遠くへ飛ばすための地理的条件
セカンド 息子や娘
アイボール ハム同士直接会うこと
ログ 業務日誌
フォネティックコード コールサインがよく聞き取れない場合や、ファーストQSOのときに使います。

A アルファー N ノーベンバー
B ブラボー O オスカー
C チャーリー P パパ
D デルタ Q ケベック
E エコー R ロメオ
F フォックストロット S シアラ
G ゴルフ T タンゴ
H ホテル U ユニフォーム
I インディア V ビクター
J ジュリエット W ウイスキー
K キロ X エックスレイ
L リマ Y ヤンキー
M マイク Z ズルー

和文通話 QRAやQTHがよく聞き取れない場合や、ファーストQSOのときに使います。


朝日のア 葉書のハ 1 数字のヒト
いろはのイ 飛行機のヒ 2 数字のフタ
上野のウ 富士山のフ 3 数字のサン
英語のエ 平和のヘ 4 数字のヨン
大阪のオ 保健のホ 5 数字のゴ
為替のカ マッチのマ 6 数字のロク
切手のキ 三笠のミ 7 数字のナナ
クラブのク 無線のム 8 数字のハチ
景色のケ 明治のメ 9 数字のキュウ
子供のコ もみじのモ 0 数字のマル
桜のサ 大和のヤ 長音
新聞のシ 弓矢のユ 区別点
すずめのス 吉野のヨ 段落
世界のセ ラジオのラ
そろばんのソ りんごのリ
煙草のタ るすいのル
ちどりのチ レンゲのレ
つるかめのツ ローマのロ
手紙のテ わらびのワ
東京のト ゐどのヰ
名古屋のナ かぎのあるヱ
日本のニ 尾張のヲ
沼津のヌ おしまいのン
ねずみのネ 濁点
野原のノ 半濁点

 

欧文通話表
運用規則(別表5)による正式なもの その他よく聞く慣用のもの
文字 使用する語 発音 語句(カタカナ発音)
A ALFA アルファ AL FAH America (アメリカ)、 Able(エイブル)
B BRAVO ブラボー BRAH VOH Boston (ボストン)、 Baker (ベーカー)
C CHARLIE チャーリー CHAR LEE Colombia (コロンビア)、 Canada (カナダ)
D DELTA デルタ DELL TAH Denmark (デンマーク)
E ECHO エコー ECK OH Edward (エドワード)
F FOXTROT フォックストロット FOKS TROT Florida (フロリダ)、 France (フランス)
G GOLF ゴルフ GOLF Germany (ジャーマニー)
H HOTEL ホテル HOHTELL Hawaii (ハワイ)、Honolulu (ホノルル)、Henry (ヘンリー)
I INDIA インディア IN DEE AH Italy (イタリー)
J JULIETT ジュリエット JEW LEE ETT Japan (ジャパン)、Jack (ジャック)
K KILO キロ KEY LOH Kentucky(ケンタッキー)、King (キング)
L LIMA リマ LEE MAH London (ロンドン)
M MIKE マイク MIKE Mexico (メキシコ)、Mary (メリー、メアリー)
N NOVEMBER ノベンバー NOVEN BER Nancy (ナンシー)、Norway (ノルウェー)
O OSCAR オスカー OSS CAH Ocean (オーシャン)、Ontario (オンタリオ)
P PAPA パパ PAH PAH Peter (ピーター)、 Portugal (ポーチカル) ?
Q QUEBEC ケベック KEH BECK Queen (クィーン)
R ROMEO ロメオ ROW ME OH Radio (レィディオ)、 Robert (ロバート)
S SIERRA シエラ SEE AIR RAH Spain(スペイン)、Suger (シュガー)、Santiago(サンチャゴ)
T TANGO タンゴ TANG GO Tokyo (トーキョー)
U UNIFORM ユニフォーム YOU NEE FORM Uncle (アンクル)
V VICTOR ビクター VIK TAH Victory (ビクトリー)
W WHISKEY ウィスキー WISS KEY Washington (ワシントン)
X X-RAY エクスレイ ECKS RAY -
Y YANKEE ヤンキー YANG KEY Yokohama (ヨコハマ)、 Yoke (ヨーク)
Z ZULU ズール ZOO LOO Zebra (セブラ)、 Zanzibar (ザンジバル)

ラテンアルファベットによる英語式の発音の表示において、下線を付してある部分は語勢の強いことを示す。
英語式の綴りでは A:Alpha となるが、世界標準となるITU制定では Alfa が採用されている。


使用方法は 例えばABC・・・と伝えたい場合、通常は alfa bravo charlie・・・といいます。
会話的に 「AはalfaのA 」 のようにいう場合は [ A for alfa ] 又は [ A as in alfa ] が一般的です。

 カタカナ表記は正確ではありませんが発音の注意点は・・・
●J をジュリエイトと発音すると 「J8」 と間違える可能性があります。
●K を「キロワット」というと 「KW」 と間違えます。
●F を「フォクス」と略すケースが見受けられますが、「フォックストロット」は社交ダンスの名称ですので略さずに!
●P を「ポーチカル」という人がいますが意味不明です。恐らくポルトガルを指すポージュガル[Portugal]が日本式発音に変化したのだと思います。奇妙な語句は使わないように! 同様に[Santiago]を"サンチャゴ"と発音するのも日本独自のものです。
●X を「クリスマス」とか「クリスタル」というと 「C」 なのか略記の 「X'」 なのか分かりませんので不適当です。
●英語が苦手な人(ローマ字読みしかできない人)に対して「C」を「カナダ」というと「K」と間違える可能性があります。同様にコロンビアをK、ジャーマニーをJ、アンクルをA、エイブルをEと捉えてしまうことも考えられます。


和文通話表
文  字
ア 朝日のア イ いろはのイ ウ 上野のウ エ 英語のエ オ 大阪のオ
カ 為替のカ キ 切手のキ ク クラブのク ケ 景色のケ コ 子供のコ
サ 桜のサ シ 新聞のシ ス すずめのス セ 世界のセ ソ そろばんのソ
タ 煙草のタ チ ちどりのチ ツ つるかめのツ テ 手紙のテ ト 東京のト
ナ 名古屋のナ ニ 日本のニ ヌ 沼津のヌ ネ ねずみのネ ノ 野原のノ
ハ はがきのハ ヒ 飛行機のヒ フ 富士山のフ ヘ 平和のヘ ホ 保険のホ
マ マッチのマ ミ 三笠のミ ム 無線のム メ 明治のメ モ もみじのモ
ヤ 大和のヤ   ユ 弓矢のユ   ヨ 吉野のヨ
ラ ラジオのラ リ りんごのリ ル るすいのル レ れんげのレ ロ ローマのロ
ワ わらびのワ ヰ ゐどのヰ   ヱ かぎのあるヱ ヲ 尾張のヲ
ン おしまいのン  ゛ 濁点  ゜ 半濁点    
数  字
一 数字のひと 二 数字のに 三 数字のさん 四 数字のよん 五 数字のご
六 数字のろく 七 数字のなな 八 数字のはち 九 数字のきゅう 〇 数字のまる
記  号
 ー 長音  、 区切点  」 段落  ( 下向括弧  ) 上向括弧
 <使用例>
●「ア」は、「朝日のア」と送る。「1」は、「数字のひと」と送る。
●「バ」又は「パ」は「はがきのハに濁点」又は「はがきのハに半濁点」と送る。
●数字を送信する場合には、誤りを生ずるおそれがないと認めるとき、通常の発音による(例 「1500」は、「せんごひゃく」とする.)か又は「数字の」の語を省略する(例 「1500」は、「ひとごまるまる」とする.)ことができる。



モールス・コード

欧文・モールス符号表
・− N −・  . 終点 ・−・−・−
−・・・ O −−−  , 小読点 −−・・−−
−・−・ P ・−−・  :重点又は除法の記号 −−−・・・
−・・ Q −−・−  ? 問符 ・・−−・・
E R ・−・  ’ 略符 ・−−−−・
F ・・−・ S ・・・  − 横線又は減算 −・・・・−
G −−・ T  ( 左括弧 −・−−・
H ・・・・ U ・・−  ) 右括弧 −・−−・−
I ・・ V ・・・−  / 斜線又は除法 −・・−・
J ・−−− W ・−−  = 二重線 −・・・−
K −・− X −・・−  + 十字符号又は加算 ・−・−・
L ・−・・ Y −・−−  “ ” 引用符 ・−・・−・
M −− Z −−・・  × 乗算の記号 −・・−
   @ 単価記号 アットマーク ・−−・−・
数字(和文も同じ) 数字の略体
・−−−− −・・・・ ・− −・・・・
・・−−− −−・・・ ・・− −・・・
・・・−− −−−・・ ・・・− −・・
・・・・− −−−−・ ・・・・− −・
・・・・・ −−−−− ・・・・・
 
和文・モールス符号表
・− −−− −−−−  濁点
・・
・−・− −−−・ −・−−−
−・・・ ・−−・ ・−・−−  半濁点
・・−−・
−・−・ −−・− −−・−−
−・・ ・−・ −・−・−  長音
・−−・−
・・・ −・−・・
・・−・・ −・・−−  区切点
・−・−・−
・・−・ ・・− −・・・−
−−・ ・−・・− ・・−・−  段落
・−・−・・
・・・・ ・・−− −−・−・
−・−−・ ・−・・・ ・−−・・  下向括弧
−・−−・−
・−−− ・・・− −−・・−
−・− ・−− −・・−・  上向括弧
・−・・−・
・−・・ −・・− ・−−−・
−− −・−− −−−・−
−・ −−・・ ・−・−・
1) −線の長さは、三点に等しい。
2) 一符合を作る各線又は点の間隔は一点に等しい。
3) 二符合間の間隔は、三点に等しい。
4) 二語の間隔は七点に等しい。


交信方法


初心者にとって最も気になるのは交信の方法や内容だと思います。でも、これだけは慣れですので、一概に「これがベストの方法だ」というのはないのです。昔は開局まで時間がかかりましたので、殆んどの人が、1〜2年はSWL(受信専門に楽しむ)を経験し、それでハムの交信方法やマナーを身に付けたものです。現在は市販の無線機ですぐに簡単に開局できますが、やはり基本は他人の交信をワッチすることです。
交信はバ
ンドプラン等の運用規則を守るのが前提ですが、それ以外にもバンドやモードごとに、それぞれの慣習がありますので、とにかく自分が運用したいバンドの交信の様子をよくワッチすることから始めましょう。

 
相手と交信する主な方法は・・・

●自分がCQ(各局)呼び出しをする
●CQを出している局に応答する


 の2通りがありますが、慣れるまではCQ呼出しをしている局に応答するとよいでしょう。
呼出しや応答の一般的な方法をいくつか紹介しますので、参考にしてください。
一応、呼出し方法は運用規則で次のように決められています。

1.CQ CQ CQ
2.こちらは
3.コールサイン(3回以下)
4.どうぞ


しかし、今どきこんな(ダサイ?)呼出しでは、誰も相手にしてくれないと思います。
これを基本として、自分なりに適当にアレンジして、スマートな呼出しをするようにしましょう。

例えば、旭区から7N4QRS がCQ呼出しする場合は・・・

1.ハローCQ(数回)
2.こちらは
3.セブン ノベンバー フォー ケベック ロメオ シエラー、 
  セブン エヌ フォー キュー アール エス、 横浜市旭区です
4.お聞きの方いらっしゃいましたら、QSO お願いします。受信します どうぞ・・


 といった具合にちょっとアレンジすると、かなり違った印象になります。
 
コールサインや運用場所、名前などの通報には、
フォネティックコード(欧文通話表や和文通話表)を活用すると正確に伝えることができます。
日本人の発音でアルファベット読みではなかなか伝わらないので、
コールサインの確認にはフォネティックコードは必須です。
初心者は最低でも、フォネティックコードを覚えてから交信しましょう。


 
FMでのCQ呼出しの方法
FMには呼出周波数(メインチャンネル)があり、そこでCQを出して相手が見つかれば、他の交信周波数(サブ)に移って交信します。しかし、144や430MHz帯などは混雑して交信周波数がなかなか見つからない場合もあります。そこで効率よくするために、あらかじめ交信周波数を探して確保しておいてから、呼出周波数でCQ呼出(その際に交信周波数を指定)をする方法が一般的になっています。

また、FMは帯域が広いので混信を避けるため、20KHzの偶数ステップの周波数で交信するのが慣例です。
例えば430MHz帯ですと、呼出周波数433.00に対して
交信周波数は 433.02、433.04、433.06・・・・・433.98MHz
といった具合に20KHz間隔の偶数で交信周波数を探します。

 

A局:JA1QTCがCQを出して、 B局:7K3QRHが応答する場合
 
あらかじめ、周波数チェックして交信周波数を探して確保しておく。・・(例えば、432.96MHzが空いていた)
呼出周波数(433.00)にて・・・
ハローCQ ハローCQ、こちらは ジュリエット アルファー ワン ケベック タンゴ チャーリー、ジェイ エイ ワン キュー ティー シー 神奈川県大和市です 432.96 432.96にてコンタクトお願いします。 
交信周波数(432.96)に移って・・・
ハローCQ ハローCQ、こちらは ジュリエット アルファー ワン ケベック タンゴ チャーリー、ジェイ エイ ワン キュー ティー シー 神奈川県大和市です。
どなたかお聞きの方いらっしゃいましたら、交信お願いします。受信します どうぞ
ジェイ エイ ワン キュー ティー シー、  こちらは、セブン キロ スリー ケベック ロメオ ホテル、 セブン ケー スリー キュー アール エイチ よろしくどうぞ
セブン キロ スリー ケベック ロメオ ホテル 早速の応答ありがとうございます。
こちらは、ジュリエット アルファー ワン ケベック タンゴ チャーリー 神奈川県大和市です。
レポートはこちらから、ごうきゅう、ファイブナイン(59)をお送りします。
名前はスズキと申します。今後とも宜しくお願いします。
セブン ケー スリー キュー アール エイチ、こちらは、ジェイ エイ ワン キュー ティー シー どうぞ
了解。ジェイ エイ ワン キュー ティー シー、こちらは セブン ケー スリー キュー アール エイチ
大和市のスズキさんですね、レポート59確認です。
こちらのOTHは川崎市多摩区です。こちらからのレポートはファイブセブン(57)です。
私の名前はタナカと申します。こちらこそ宜しくお願いします。
ジェイ エイ ワン キュー ティー シー、こちらは セブン ケー スリー キュー アール エイチ どうぞ
 
お互いのコールサインとRSレポート交換で交信成立となりますので、そのあとは・・・
QSLカード交換の約束、無線機やアンテナ、運用場所の特徴などを紹介し合うとよいでしょう。
(お互いのコールサイン確認後はフォネティックコードを使う必要はなく、普通にアルファベットで発音すればよい)
 
7K3QRH、こちらは、JA1QTC
本日は楽しい交信ありがとうございました。QSLカードはいかがいたしましょうか?
よろしかったら御交換お願いしたいと思いますが、次回ご指定ください。
7K3QRH、こちらは、JA1QTC どうぞ
了解。JA1QTC、こちらは 7K3QRH
カードの件了解しました。ぜひJARLビューロ経由で御交換お願いします。
JA1QTC、こちらは 7K3QRH どうぞ
了解。7K3QRH、こちらは、JA1QTC
カード交換ありがとうございます。こちらからもビューロ経由でお送りします。
また機会がありましたら交信お願いします。
7K3QRH、こちらは、JA1QTC ありがとうございました。さようなら
JA1QTC、こちらは 7K3QRH 
どうもありがとうございました。さようなら
ありがとうございました・・・ほか、お聞きの方いらっしゃいますか、ハローCQ CQ こちらはJA1QTC・・・

(周波数の優先権はCQを出している局にありますので、CQ局は続けてCQ呼出しを行うことができます。 応答した局がさらに誰かと交信したい場合は、他の周波数に移って自分でCQを出すか、他にCQを出している局を探して応答します。)

●FMの呼出周波数(メイン)はたくさんの人が常時聴いていますので、呼出しは簡潔に行い、交信周波数(サブ)に移ってから、粘り強くCQを出しましょう。応答がないからといって、すぐにメインに戻って何度もCQを出すと嫌われますので、メインでの呼出しはある程度の間隔をおいてください。

●コールサインが一度でとれなかった場合は、「7K3局、再度コールお願いします」とか「7K3QRクエスチョン、ラストレターがとれませんでした、もう一度コールお願いします」というように、聞き取れたところまで(どこが判らないのか)通報し、再度コールサインを送ってもらうようにしましょう。ただ「もう一度お願いします」ではどこまで聞き取れているのかわからないので、交信の効率が悪くなります。
全く聞き取れなかった場合は、「QRZ 誰かこちらを呼びましたか こちらは JA1QTC 受信します」というように相手のコールサインの代わりにQRZ(キューアールゼット)を使用します。

●CQを出している局に応答する場合は、CQ局のコールサインを確認してから応答しましょう。
CQを出している局に対して「コールサインは何ですか?」というのは大変失礼になりますので、よくワッチしてから応答しましょう。


SSBでのCQ呼出しの方法
 
HF帯ではSSBモードで交信するのが主流です。AMは50MHz帯の一部に残っているだけです。
SSBにはUSB(上側波帯)とLSB(下側波帯)がありますが、7MHz帯以下はLSB、14MHz帯以上はUSBで交信する慣習があります。
AMやSSBには呼出周波数というものがありません。
よってバンドプランの狭帯域の電話区分内で空き周波数を探して、粘り強くCQを出し続けるわけです。

SSBは帯域幅が3KHzと狭いので、他局に混信にならなければバンドプラン内であればどの周波数で交信してもよいのです。ただし、それぞれのバンドごとに、「DX(海外局)はここ、ラグチューするならこのあたり」というような習慣がありますので、よくワッチして暗黙のルールを身につけることも大切です。バンドによっては慣習的な国際呼出周波数もあります。

とにかく慣れるまでは、CQを出している局に応答するのがよいでしょう。

 

A局:JE6QSG/6島原市移動局がCQを出して、
B局:7M2QTN/1三浦市移動局が応答する場合

ハローCQ ハローCQ ハローCQ こちらは ジュリエット エコー シックス ケベック シエラー ゴルフ ポータブル シックス(JA6QSG/6)、 ジェイ イー シックス キュー エス ジー ポータブル シックス 長崎県島原市移動です。
どちらかお聞きの方いらっしゃいましたらコールください。
コーリング CQ アンド スタンディング バイ(Colling CQ and stnding by)
ジェイ イー シックス キュー エス ジー ポータブル シックス、 こちらは セブン マイク ツー ケベック タンゴ ノベンバー ポータブル ワン(7M2QTN/1) 神奈川県三浦市から入感ありますか
(一度にたくさんの局が呼んでいる時は、自分のコールサインのみ短く送信する)
セブン マイク ツー ケベック タンゴ ノベンバー ポータブル ワン 三浦市局 応答ありがとうございます。
こちらは ジュリエット エコー シックス ケベック シエラー ゴルフ ポータブル シックス、 長崎県島原市にファイブファイブ(55)で入感しています。名前はタカハシと申します。
セブン マイク ツー ケベック タンゴ ノベンバー ポータブル ワン、 こちらは ジェイ イー シックス キュー エス ジー ポータブル シックス どうぞ
了解しました。JE6QSG/6 こちらは 7M2QTN/1 三浦市移動から
レポート55 確認です。こちらからは、ごうきゅう ファイブナイン(59)です。
私の名前はサトウと申します。よろしかったら、連盟経由でカード交換お願いします。
JE6QSG/6 こちらは 7M2QTN/1 どうぞ
了解。7M2QTN/1 こちらは JE6QSG/6
サトウさん 59確認です。カードはこちらからも JARL経由で送ります。本日はありがとうございました。
また聞こえておりましたら、お願いします。 セブンティ スリー(73)
 
●移動運用の場合は必ず、コールサインの後に、斜線「/」を書いてエリア番号を付ける。
●「/1」はポータブル ワンと読む。(ストローク ワンともいう)
●CQ呼出しの場合はさらに市町村名を付け加えると応答率が高くなる。


移動運用は ポータブル**

初心者と交信した際、「ポータブルっていう言葉よく聞きますが何のことですか?」
という質問を何度かうけたことがあります。
そういえば入門書にもあまり説明されていませんね。

常置場所を離れて、移動運用する時にコールサインの後に「7L4CWL ポータブル ワン」のように付け加えます。記入は「7L4CWL/1」のように斜線と数字を書きます。後の数字は送信する現在地のエリアナンバーです。エリアナンバーは、1=関東、2=東海、3=近畿・・・という具合に10の地方総合通信局の管轄区域に分けられています。詳しいエリアや所属する都道府県は「日本のエリアナンバー」で確認してください。
たまに「ストローク 1」という人もいますが、それはポータブルと同じ意味です。

車やバイクなどで走行中の場合に、一定の場所からのポータブル運用と区別するために「モービル 1」という人もいます。走行中でも陸上移動にはちがいありませんから「ポータブル *」でもよいのです。常に動いているということを強調したい時には「モービル *」と言ってもかまいません。

海上移動の場合はコールサインの後に「マリタイムモービル(記入は/MM)」と付け加えます。MMという文字から俗語で「ミッキーマウス」という人もいます。
海上にはエリア番号がありませんので、参考情報として東京湾横浜沖とか三浦半島沖というように大まかな位置を付け加えてもよいでしょう。
注意点は、船が航行中でも河川や湖の場合は陸上とみなされますので、マリタイムモービルではなく単にモービル又はポータブルと言います。船が係留中の場合も陸上とみなされます。

上空移動は「エアロノーティカルモービル」又は「エアーモービル」(記入は/AM)と言います。
上空にもエリア番号がありませんので、東京上空というように大体の位置を伝えればよいでしょう。

 
RSレポート交換
 
FMでもSSBでも、交信中に必ず伝えなければならないのが RSレポートです。
これは相手の電波がどのような状態で自分のところに入ってきているかを数字で表すものです。

Rはリーダビリティ(了解度)で、1〜5の数字で表します。
音声が聞きやすいかどうかということです。
5が最も良くて「完全に了解できる」ということで、1は「了解できない」となります。

Sはシグナルストリングス(信号強度)で、1〜9の数字で表します。
電波の強さで、数字が大きいほど強い電波ということです。
無線機のシグナルメーターをそのまま伝える人が多いようですが、本来のSは無線機のメーターの値ではありません。無線機のメーターはメーカーや機種により設定値が異なりますので、参考程度と考え、自分の耳で聞いて感じた値でよいのです。実際に電波の強さを正確に耳で聞き分けるのは困難ですので、あまり神経質にならず、下の表を参考に適当な自己判断でよいのです。

最も状態が良い場合は、了解度5、信号強度9で、RSレポートは59(ごうきゅう 又は ファイブナイン)となります。
CW(電信)のみT(音調)1〜9が加わり、RST 599のようになります。
  
RS(T)レポート
R 了解度 [Readability]
  了解できない
  かろうじて了解できる
  かなり困難だが了解できる
  実用上困難なく了解できる
  完全に了解できる
  
  S 信号強度 [Signal Strength]
  微弱でかろうじて受信できる信号
  たいへん弱い信号
  弱い信号
  弱いが受信容易
  かなり適度な強さの信号
  適度な強さの信号
  かなり強い信号
  強い信号
  きわめて強い信号
  
  T 音調 [Tone]  (電信通信用)
  極めてあらい音
  大変あらい交流音で、楽音の感じは少しもない音調
  あらくて低い調子の交流音でいくぶん楽音にちかい音調
  いくらかあらい交流音で、かなり楽音性にちかい音
  楽音的で変調された音色
  変調された音。少しピューという音を伴なっている
  直流に近い音で、少しリプルが残っている
  よい直流音色ですが、ほんのわずかリプルが感じられる
  完全な直流音
   


QSLカード交換
 
カード交換についても、必ずといってよいほど交信中に聞かれます。ハムのあいだではお互いに交信証としてQSLカードを交換する習慣があります。これは義務ではないのですが、カード交換を楽しみにしている人も多くいますし、アワード(賞状のようなもの)獲得には必要になります。

友達等の特定の局とおしゃべりするだけなら必要ありませんが、多くの人と交信したい場合はQSLカード交換は必須と思ってよいでしょう。交換しない場合は「ノーカードでお願いします」と断ればよいのですが、ノーカードでは応答が極端に少なくなるのも事実です。

また、カードをビューロ経由(JARL経由または連盟経由ともいう)で交換するためには、お互いが日本アマチュア無線連盟(JARL=ジャール)の会員でなければなりません。JARLビューロ経由ですと、コールサインの記入だけで無料で世界中のハムとカード交換ができるメリットがあります。
会員以外ですと、ダイレクト(直接郵便)で送る方法もありますが、これは相手の正確な住所を交信中に聞かないといけないし、1枚ごとに郵便料金がかかりますので、通常は敬遠されます。

多くの局と交信したい場合は、やはりJARLに入会し、QSLカードを用意しておくとよいでしょう。


コールサインとRSレポートで交信成立
・・・他に、どんなこと話すの?
 
交信成立の最低条件は、お互いのコールサインとRSレポートの確認です。コンテストではコールサインとRSを含めたコンテストナンバーのみで終了します。しかし、通常の交信では、少なくともそれに加えて、運用場所や名前の紹介、QSLカードの約束くらいはするようです。

一般的にHFのSSBの交信は簡潔に済まし、VHFやUHFのFMでは比較的のんびりと話しをする傾向があります。もちろん、車の移動中や異常伝搬等でいつ交信が途絶えるかわからないときは必要最小限の交信になりますし、パイルアップ(大勢に呼ばれている)の場合もできるだけ短い交信にするのがマナーです。状況に応じて臨機応変に対応することが大切です。

ところで、FMなどでのんびり交信する場合はどんなことを話すのでしょうか・・・
初めての相手なので、運用状況や趣味などはわかりません。だから、必要事項の伝達が終わったあとは、無線機やアンテナの紹介、遠くの場合は気候の話題など、ありふれた無難な話しをするとよいでしょう。アマチュア無線の交信は言葉のキャッチボールですから、色々話すうちに共通の関心ごとが見つかるかもしれません。それから、無線ではお互いに、年齢や職業については尋ねないのがマナーです(聞かれてもいないのに自分の方から言うのは構いませんが)。
また、ちょっと気が合わない相手だなと思えば、形式的な挨拶のみで終了すればよいのです。

いずれにしても、多くの人と交信したり、他人の交信を聞いていると要領がつかめてくると思います。ただ、注意点は、すべての人が正しい交信をしているわけではありません。コールサインを言わないモービル局の暇潰しのおしゃべりや、仲間同士のラグチュー(気軽な世間話)などをワッチしても意味がありません。CQ呼び出しをしている局をよくワッチすることが重要です。しかも、なるべく無線用語をあまり使わず普通の話し方をしているCQ局をみつけて、その交信方法を参考にするとよいでしょう。


交信記録としてログをつけよう
 
ログとは相手局名や時間・周波数などの交信内容を記録する業務日誌です。以前は電波法で義務付けられていましたが、現在アマチュア局では法的義務はなくなりました。しかし、ログは必ずつけておかないと、いつ、どこの誰と交信したかわからないし、QSLカードの発行もできません。

ログはJARLなどの市販のログブックもありますが、ノートに線を引いて手作りのログブックでもよいのです。
最近はパソコンが普及していますので、「ターボハムログ」や「ログシス」などのフリーソフトを利用した電子ログを使っている人も多いです。
手書きのログではコールサインを検索するのも一苦労ですが、電子ログは瞬間的に過去の交信記録を表示してくれますし、QSLカード印刷も自動的に行うことができ、たいへん便利です。フリーソフトは無料ですので、HPからダウンロードして利用するとよいでしょう。

 
ログブック記入例
時刻
(開始)
時刻
(終了)
相手局コールサイン

RST 使用電波 備 考 QSL
相手 自局 型式 周波数 電力
1 2 10:35 10:42 JA1QTH . 57 59 FM 430 10 川崎麻生区、オカノ
1 2 10:45 10:53 7K3QSS/1 . 55 53 FM 430 10 鎌倉市、ヤマモト
1 5 15:10 15:16 JR2TTT . 59 59 SSB 50 50 清水市、小林 .
1 7 16:38 16:47 JH7AHR/7 . 599 599 CW 28 50 宮城県石巻市、ワタナベ .
1 10 07:25 07:28 JE8XXX . 57 55 SSB 7 50 釧路市、エンドウ .
1 12 15:41 15:46 JP6ZZZ . 59 59 SSB 21 50 福岡市xx高校無線部、ヨシダ .
1 15 12:30 12:35 7L3TXT/1 . 59 55 FM 144 20 横浜市磯子区、ナカダ .
1 16 21:43 22:10 7M4VVV . 59 59 FM 50 10 横浜市旭区杉本 .
1 21 23:05 23:12 JF1QSX . 57 55 FM 1200 10 千葉県市原市、佐藤 .
1 25 19:24 19:30 DS5QRU . 59 59 SSB 50 50 韓国、KIM .
2 8 12:15 12:22 W2ABC . 59 59 SSB 14 100 USA,TX 、Bob . .
2 10 16:28 16:35 JO3QSX/MM . 57 57 SSB 50 50 三浦半島沖、栄光丸、河田さん . .



リグ(無線機)選び


無線機は昔は送信機(トランスミッター)と受信機(レシーバー)が分かれており運用には二台必要でしたが、現在のアマチュア無線機は一台に送信機と受信機が合体した送受信機(トランシーバー)となっています。SWLなど受信愛好者向けに受信専用機もあります。
開局時に最初に買うトランシーバーを何にするか迷うところです。
まずは無線で何をしたいか(身近な仲間との連絡やおしゃべり、近県との交信、日本全国あるいは海外との交信など)を考えてバンドとモードを決めます。それと運用する環境(持ち運び・自動車・自宅など)からどのタイプのトランシーバーが適当かを考えます。あとは予算との兼ね合いです。それら様々な要素を検討して妥協すべき点も考えなければならないかもしれません。最初から欲張らずに、財布と相談しながら徐々に設備を充実させていくのもハムの楽しみです。

タイプ別のトランシーバーの特徴を大まかに説明しますので、あとはメーカーのカタログを入手したり各社のホームページで製品を比較検討して自分に最適なトランシーバーを選んでください。

バンド(周波数帯)・・・HF :1.9、3.5、7、10、14、18、21、24、28MHz帯 VHF:50、144MHz帯 UHF :430、1200、2400MHz帯など
モード(電波型式)・・・FM、AM、SSB、CWなど
ハンディ機 HANDY TRANSCEIVER
フィールドで気軽に運用、仲間との連絡に最適
特徴
最も種類が多く、価格も安く、初心者の多くが最初に入手するトランシーバーです。
なんといっても片手で持てるサイズですから、持ち運びに便利でどんな場所でもお気軽運用ができます。無線機といえば、本体の他にマイクやスピーカー、アンテナとアンテナケーブル、直流安定化電源と電源ケーブルが必要ですが、ハンディ機は単体ですべてが収まっていますので、本体のみで運用可能です。
VHFからUHFのFM専用機が主流です。最近はポケットサイズまで小さくなりました。
これ一台でも立派な無線局です。アマチュア以外の業務無線やラジオ放送など広帯域受信機能を備えた機種も増えており、情報用としても便利です。
 
バンド
*モノバンド機=[50]、[144]、[430]、[1200] があり、小型でシンプル操作、価格は低め
*デュアルバンド機=[144/430]の2バンドが主流で最も種類が多く安価。ごく少数[430/1200]もある。
*トリプルバンド機= [50/144/430] [144/430/1200]最近は小型で多バンド化の傾向があり、3バンド機も珍しくなくなり、価格も安くなりました。モノバンドを2〜3台買うよりも、デュアルバンドやトリプルバンド機を一台買った方が安くなります。
モノバンド機は小型でシンプルなものが必要なときに検討するとよいでしょう。
 
モード
ほとんどがFM専用機です。受信のみAMラジオが可能なものもあります。
例外的にCW・SSB専用機が東京ハイパワーとミズホ通信から発売されていました。
 
デメリット
パワーが小さく、最大で5W程度がほとんどです。5Wといっても別途13.8VのDC電源か専用バッテリーパックを利用した時で、アルカリ電池や小型バッテリーでは2〜3W以下というものがほとんどです。
バッテリーの持続時間が短く長時間の連続運用には不向きです。予備バッテリーを多く用意するにも充電式の専用バッテリーは高価、アルカリ乾電池だと不経済でパワーも小さい。
小型なボディには放熱板がないため5Wで運用すると、すぐに熱で持てないくらい熱くなります。だから、別に電源を取ったとしても長時間運用ができません。
付属ホイップアンテナでは限界がありますので、適当に高利得のものや外付けアンテナに交換するとよいでしょう。

その他
ハンディタイプといってもモービルや固定で使うこともできます。
モービルではモービル用の取り付けマウントを利用し、電源はシガーラーターから取ってもOKです。アンテナはモービル用を外付けします。
固定では電源は直流安定化電源(5A以上)から取り、アンテナは屋外に設置します。付属のACアダプターは容量が小さいのでお勧めできません。パワーアンプを付けて10W〜20Wで運用することも可能です。ただ、パワーアンプはそれなりの価格がありますから、パワーアンプを付けるお金があるなら、安価なモービル機を購入したほうがよいかもしれません。
とにかく小型軽量のメリットを生かして、連絡用とか山の上からの運用などパワーを必要としない用途に使う人が多いのです。だから1W未満のローパワー機種でも需要があるのです。
アンテナはワンタッチで脱着できるBNC型と超小型機用でねじ込み式のSMA型がありますので、アンテナ交換には注意してください。各種変換コネクターでの接続も可能です。
VX-7
<50/144/430> 5W
\54,800
IC-T90
<50/144/430>5W
\41,800
C501
<144/430> 0.28W
\29,800
DJ-520J
<144/430>4.5W
\34,800
DJ-C5
<144/430>0.35W
\31,800
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モービル機 MOBILE TRANSCEIVER
自動車で走りながら運用したい。自宅からも安定したパワーで運用したい
特徴
自動車に取付けるのを前提に設計されているのでコンパクトで操作性が良いのが特徴です。ほとんどの機種は、本体とフロントパネルの分離が可能で、本体を座席下やトランクに設置して操作パネルのみダッシュボードに貼り付けることもできます。電源とアンテナが別に必要です。
モノバント、デュアルバンド、トリプルバンド、オールバンドがあります。
VHFからUHFのFM専用機が主流ですが、オールモード機やHFからUHFまでのオールバンド機も人気があります。
出力に応じた放熱板があるので、長時間でも比較的安定した運用ができます。だから車に限らず、自宅に固定して使っている局も多いのです。
 
バンド
*モノバンド機= [29]、[50]、[144]、[430]、[1200]、[2400] ・・・価格はデュアルバンド機より少し安い程度ですので、最近はあまり需要がありません。運用バンドが一つに決まっており シンプルな操作を希望する人にはお勧めです。
*デュアルバンド機= [144/430]、 [430/1200]・・・モービル機で最も種類が多いのが[144/430]のデュアルバンドです。モノバンド機とほぼ同じ大きさで価格も2台揃えるより安いので、最もよく売れています。[430/1200]は数が少なく価格が高くなります。
*トリプルバンド機= [50/144/430]、 [144/430/1200]、 [29/50/144/430]・・・一台で3バンド以上ですので、それぞれ揃えるよりお得です。
*オールバンド機= [HF/50/144/430] ・・・アイコムとヤエスから発売されているオールモード機でたいへん人気があります。

モード
FM専用機が主流です。HFを含むオールバンド機はオールモードです。
数年前まではケンウッドからモノバンド(50、144、430)のオールモード機も発売されていました。

デメリット
小型・多バンド・多機能化の傾向がありますので、一つのボタンで複数の機能を担当している機種が多いので操作には慣れが必要。

その他
自動車では電源を12Vバッテリーから直接あるいはヒューズボックスから取ることをお勧めします。シガーライターはハンディ機なら問題ありませんが、モービル機になると消費電力が大きくなりますので、容量不足による電圧低下やソケットの接触不良で不具合が起こることがあります。24V車は12Vに変換するDC-DCコンバータが必要です。
パワーは4級用の20W(HF 10W)機と3級以上用の50Wまでのハイパワー機の2種類ありますので、資格にあったものを選んでください。HFでは100W機もありますが、これは固定局として使う人のためですので移動でそのまま使うと違反(移動局は50Wまで)となりますのでご注意ください。
走行中の使用が前提なら操作性重視で選びましょう。さらにハンドマイクは片手運転になりますから、別売りのハンズフリーのフレキシブルマイクをお勧めします。
IC-2720 <144/430>
FM \59,800
DR-M50 <144/430>
FM \69,800
TM-V708 <144/430>
FM \62,800
FT-8900 <28/50/144/430>
FM \64,800
FT-857 <HF〜430>
オールモード \128,000
IC-706MKUG <HF〜430>
オールモード \138,000
モービル機の特価販売はこちら


 

固定機 BASE STATION TRANSCEIVER
アワードを狙って日本全国さらには世界中のハムと交信したい。
SSBやCWを本格的に運用したい。

特徴
自宅などの無線室に設置する据え置き型のトランシーバーです。オールモードで多機能なため本体は大型です。いかにも無線機らしく存在感があるのでハムであれば一台は欲しくなるものです。各種フィルターやデジタル機能でノイズを除去し、目的の信号をとらえることも可能です。DXやアワードハンターには欠かせない無線機です。

バンド
一昔前はモノバンドが主流でしたが、現在はHF+50あるいはHF〜UHFの多バンドが増えています。
*モノバンド機= [HF]、[50]、[144]、[430]、[1200]がありますが、HFを除き現在新品での入手は困難です。
*多バンド機= [HF+50] [HF+50/144] [HF+50/144/430] [28/50] [144/430] [144/430/1200]などがあります。現在は大きく分けて[HF+50] [HF〜UHFのオールバンド] [V・UHF 144/430(1200オプション)]の3つのグループがあるようです。

モード
オールモードがほとんどです。オールモードとは少なくともCW・SSB・FMの3モードでの送信が可能なことです。
機種によりAM、さらにはRTTYやATV、各種デジタル機能を備えたものがあります。

デメリット
当然ですが価格は高いです。10万円台の入門機、20〜30万円前後の中級機から100万円以上の高級機まであります。しかし、昔の経済感覚に比べれば、性能は遥かに向上したのに価格は低くおさえられています。
電力が大きいので、30A〜40A以上の容量の大きい直流安定化電源が必要です。200Wを超える運用にはAC200Vコンセントが必要な場合もあります。

その他
パワーは大きく分けて3段階あります。「4級用のHF10W、V/UHF20W」 「3級または上級者の移動用の50W」 「上級者の固定用100W〜200W」がありますので、自分の従事者資格と移動か固定かの違いで出力のタイプを選びます。パワーによる価格差はあまりありませんが、自分の無線従事者資格にあったものを選択しなければなりません。資格に合わない無線機では免許申請できません。内部に50Wと100Wの切り替えスイッチがある無線機で3級局が申請する場合は、50W固定改造の証明書が必要です。1級局で200Wを超える運用をしたい場合は500Wや1KWのリニアアンプを付けます。
FT-847 <HF/50/144/430>
\210,000
FT-920 <HF/50>
\198,000
FT-1000MP <HF>
\358,000
IC-7800 <HF/50>
\1,050,000
IC-7400 <HF/50/144>
\228,900
IC-910 <144/430/(1200)>
\156,450
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ポータブル機 PORTABLE TRANSCEIVER
山頂、キャンプなどフィールドでHF帯、SSBやCWを運用したい
特徴
ポータブル(可般型)のトランシーバーです。ハンディ機のように手で持つのではなくショルダーバックのように肩にかけるタイプです。昔はハンディ機のような小型無線機が少なかったのでポータブルタイプが多くありました。現在は機種は少ないですが、ハイキングや登山でもHFを運用したい、あるいはSSBモードで交信したいという人に利用されています。大きさはモービル機程度ですが、本体にバッテリーとアンテナが付いているのが特徴です。
バンド
昔はモノバンドでしたが、現行機種はHFからUHFのオールバンドです。
モード
CW・AM・SSB・FMなどのオールモードです。
その他
パワーは2W〜5W程度の小電力です。FT-897のような内蔵バッテリーで20W運用ができる新タイプも登場しました。
 
FT-817 <HF〜430>
オールモード 5W (AM 1.5W)
\96,800
FT-897 <HF〜430> オールモード 20W (UHF 10W)
アンテナは外付けですが、内蔵バッテリーでフィールド運用可能。固定・モービルと場所を選ばない新タイプのリグ。 \148,000 
ポータブル機の特価販売はこちら


 

直流安定化電源 POWER SUPPLY

ハンディ機ならバッテリーで使用できますが、モービル機や固定機を自宅で使うには13.8VのDC(直流)電源が必要です(一部の固定機には電源が内蔵されているAC電源タイプもあります)。一般に家庭用のコンセントは100VのAC(交流)ですから、それを13.8Vの直流にするのが直流安定化電源です。電圧が可変できるタイプが便利です。無線機の消費電力より余裕のある容量のものを選択してください。ハンディ機なら5A、モービル機なら10〜15A、固定機なら20A以上が必要です。電源は大は小を兼ねるので、将来のことも考えて20A以上できれば30Aクラスの容量の大きいものを購入すことををお勧めします。

また、安定化電源はリニアタイプと呼ばれるものとスイッチング電源と呼ばれる2タイプがあります。リニアタイプは安価ですが非常に重いです。スイッチング電源は小型軽量です。かつてはスイッチング電源はノイズが発生しやすいデメリットがありましたが、現在は性能が良く特に問題はありません。よってどちらのタイプでもかまいません。無線機メーカーの専用電源もありますが、他社製ではアルインコ、ダイワインダストリ、ダイヤモンドアンテナなどから発売されています。実売価格は30Aクラスで1〜2万円前後です。
ダイワ 30A
8.9kg リニアタイプ
アルインコ 35A 9.4kg
リニアタイプ
アルインコ 32A 2.0kg
スイッチング電源
ダイワ 30A 2.2kg
スイッチング電源
安定化電源/特価販売はこちら

 お目当てのトランシーバーがおおむね決まったら、ハムショップへ行って現物を見て触って最終判断するとよいでしょう。ハムにとってはハムショップ選びも重要です。無線機を売っている店は、ディスカウントショップのような量販店もあれば個人でやっているところもあります。なかにはトラック相手にCB無線を含めた違法商品専門のショップもあります。長い付き合いになりますので、値段ばかりではなく、アフターサービスとか、色々と相談やアドバイスをしてくれる店員がいる地元のショップがよいでしょう。値引き要求ばかりする客は嫌われB級品を売りつけられることもあるので、お互い目先の利益ではなく仲良くつき合うほうが得です。実売価格は地域や店舗ごとに異なりますが、概ね値引きは定価の15〜20%前後が多いようです。旧製品の在庫品などはさらに安くなります。

 また無線機は、パソコンとは違い古い機種でも不都合はありません。10年以内の機種なら特に問題なく使用できます。だから予算が少ない人は中古品を検討するのもよいでしょう。

 技術基準適合証明(技適シールが貼られている)がある無線機(技適機種)であれば、直接管轄の総合通信局に免許申請できます。主要メーカーの日本向け現行機種(1993年以降)は殆ど技適機種だと思ってよいでしょう。それ以外の古い無線機や自作機、また技適機種を改造したり付属装置を付けた場合はTSS経由で保証認定を受けなければなりません。保証認定には保証料として免許(開局)申請 3700円、変更申請 2000円が別途必要です。初めて開局する場合は、申請が簡単な技適機種の購入をお勧めします。購入時には念のためハムショップの店員に確認するとよいでしょう。



アンテナ選び


アマチュア無線では様々な形のアンテナが使用されます。CB無線では付属アンテナのみで外付けアンテナは禁止されています。パーソナル無線では外付けアンテナもOKですが、棒状の単一型のみが許可され感度の制限もあります。その点アマチュア無線はアンテナもすべて自由に選択できます。自分が運用したいバンド、運用スタイル、設置場所、予算などを考えて、自分に適したアンテナを選んでください。
 
●アンテナの大きさ

 アンテナの基本形はダイポールアンテナで、波長の二分の一(給電部から左右に4分の1波長ずつ)の長さで共振します。フルサイズアンテナというのは1/2波長の長さのエレメントがあるアンテナのことです。よってアンテナの大きさ、つまり素子(エレメント)の長さは周波数で決まります。
電波は光と同じ速度で1秒間に約30万km進みます。30万kmを周波数(ヘルツ)で割った数値が波長です。
分かりやすく周波数の単位をMHzにすると、次の式で波長が計算できます。
 
λ 波長(m)=300÷周波数(MHz)

実際のエレメントの長さは導体の短縮率により若干短くなります。
電波は導体を通るときは、その物質や外部被覆などの影響で空間の速度より遅くなります。
それが波長短縮率または速度係数と呼ばれるものです。波長短縮率は導体により異なります。
例えば一般的なワイヤーの短縮率は95%前後ですから、
300÷周波数(MHz)×0.95で計算します
バンドごとの波長
周波数 波長 1/2波長 周波数 波長 1/2波長
1.9MHz 160m 80m 24MHz 12m 6m
3.5MHz 80m 40m 28MHz 10m 5m
7MHz 40m 20m 50MHz 6m 3m
10MHz 30m 15m 144MHz 2m 1m
14MHz 20m 10m 430MHz 70cm 35cm
18MHz 17m 8.5m 1200MHz 25cm 12.5cm
21MHz 15m 7.5m 2400MHz 12cm 6cm
この表の波長は慣習的に表現される数値です。実際は上の式で計算してください。
また、エレメントに短縮コイルを挿入して、物理的なエレメント長を短くすることも可能です。

 
●アンテナの種類

アンテナには色々な形のものがあり、それぞれ特徴があります。形状のほかにもアンテナの種類はその動作から、次の3つの視点から考えることができます。

(1)接地型アンテナと非接地型アンテナ

 接地とはアースのことで、アンテナのエレメントの片方を地面や車のボディに接地することによって動作するアンテナを接地型アンテナといいます。例えば地上の1/4波長のアンテナを地面に接地することで地中が仮想的に片方の1/4波長のイメージアンテナの役割を果たし1/2ダイポールと同じ動作をさせることができるのです。代表的なのがバーチカルアンテナです。アースの代わりにラジアル(地線)を数本付けて動作させているのがグランドプレーンアンテナ(GP)です。モービルアンテナは地面の代わりに車体の鉄板部分にアースします。よってモービルアンテナで1/4波長のものは基台をボディに導通させなければなりません。ハンディ機のホイップアンテナも多くが1/4波長ですが、ハンディ機のボディをアースの代わりにしているのです。

 非接地型アンテナとはエレメントの両方が空中に開放されているアンテナでアース不要です。代表的なのがダイポールアンテナで、給電点から左右に1/4波長のエレメントがあり合わせて1/2波長で共振します。基本的に1/2波長や1波長のアンテナは非接地型アンテナです。八木アンテナや各種ループアンテナも非接地型アンテナです。

(2)指向性アンテナと無指向性アンテナ
 一定の方向に電波が送受信されるアンテナを指向性アンテナ(ビームアンテナ)といいます。代表的なのがテレビ受信用アンテナにも利用されている八木宇田アンテナやパラボラアンテナです。
 指向性により目的方向の送受信能力が向上しますので遠距離通信には有効です。さらに目的方向以外からの混信を避けることができます。アンテナを向けた方向以外との通信ができないので、ローテーター(回転装置)が必要です。

 水平ダイポールアンテナは双方向(8の字特性)に電波が発射されますので、これも指向性アンテナの一種で双指向性アンテナといいます。

 アンテナから電波が水平面に四方八方に発射されるものを無指向性アンテナといいます。代表的なのがグランドプレーン(GP)アンテナやモーピルホイップアンテナです。指向性アンテナに比べて利得は劣りますが、あらゆる方向との通信ができますので、近距離通信や移動局に適しています。デメリットとしては混信が多くなります。

 指向性アンテナと無指向性アンテナの両方を設置し、目的や状況に応じて切り替えられる設備にしておけばベストです。
 ここでは水平面の基本的な指向特性を簡単に説明しましたが、電波は立体的に発射されますので、垂直面にもそれぞれ指向特徴があります。それに周囲の環境や設置状況でも若干変化します。それらについては割愛しますので、興味のある方はアンテナハンドブック等を参照してください。



(3)水平アンテナと垂直アンテナ

 設置方法の違いで垂直偏波と水平偏波に関連します。例えば1本のダイポールアンテナを地面に対して水平に設置すれば発射される電波面は水平偏波となり、地面に対して垂直に設置すれば発射される電波面は垂直偏波となります。GPやモービルホイップは必然的に垂直に設置しますから垂直アンテナです。ダイポールや八木アンテナは水平に設置すれば水平偏波となり、垂直に設置すれば垂直偏波となります。
 一般的にアマチュア無線ではHF帯は水平偏波が使用され、144MHz帯より高いバンドは垂直偏波が利用されます。50MHz帯はどちらも利用されます。
 直接波ではアンテナの偏波面が合わないと受信感度が下がりますから、直接波が基本のVHFやUHFではモービル局が多いことや固定でもGPアンテナが多いので、それら垂直系のアンテナに合わせたものと思われます。
 HF帯はエレメントが長いですからダイポールも八木も水平に設置する方が容易です。HF帯は電離層反射波が基本で、電離層で反射すると偏波面が乱れますから、水平と垂直の違いはなくなります。よってバーチカルアンテナなど垂直系のHFアンテナでも交信できるのです。


いろいろなアンテナ
モービルアンテナ
自動車用の無指向性アンテナで受風面積を小さくするため細くできています。モービルホイップとも呼ばれるようにムチのようにしなるので高速走行しても折れません。複数のバンドに対応したものが主流です。アースが必要なラジアルタイプとアース不要のノンラジアルタイプがあります。430MHzより上は殆どノンラジアルです。50MHzより低い周波数では殆どが1/4波長でアースが必要です。自動車以外で使用する場合はノンラジアルタイプが無難です。
フレキシブルアンテナ
ハンディ機用のアンテナです。動作原理はモービルアンテナと同じですが、身体に当たっても安全なようにゴムで覆われており柔らかいのが特徴です。ハンディ機のボディにアースします。複数のバンドに対応したものが主流です。取付けコネクタの形状がBNG型とSMA型がありますので所有するハンディ機に合うものから選択しましょう。
グランドプレーン(GP)アンテナ
固定局で最も多く使用されている代表的な無指向性アンテナです。1/4波長のエレメントにアース代わりのラジアル(地線)を3〜4本付けて共振させます。効率を良くするため、5/8波長を数段重ねた製品も多くあります。モノバンドと複数のバンドに対応したものがあります。考案した人の名前からブラウンアンテナとも呼ばれます。
ダイポールアンテナ
アンテナの基本形でアンテナ利得の基準になっている。給電部から左右対称に1/4波長のエレメントを付けて全体で1/2波長として共振します。回転半径を小さくする為にV型や逆V型に設置してもOK。エレメントを短くするために短縮コイルを挿入したものも多くあります。複数のバンドに対応したものもありますが、モノバンドのフルサイズが最も効率が良い。
ワイヤーアンテナ
ダイポールアンテナと同じですが、エレメントにワイヤーを使用したものです。両端を碍子を介したロープで木の枝等にくくりつけて使用します。
安価で自作も容易です。持ち運びに便利なので移動運用でよく利用されます。
 
八木宇田アンテナ
一般には八木と呼ばれているが正しくは八木宇田アンテナ。テレビアンテナでお馴染みの魚の骨のような形をしている指向性アンテナ。八木博士と宇田博士が共同開発し世界的にもビームアンテナの基本形となっている。給電部のエレメントがダイポールアンテナです、後ろに反射器、前方に導波器の3エレメントが基本。導波器を増やすほど指向性が鋭くなり利得も向上する。アマチュア無線では指向性アンテナとしては最もポピュラーな存在である。一般にHF〜50MHz帯は水平に設置し、144MHz以上は垂直に設置する。
HB9CV
2本のエレメントに位相差給電することで高い利得が得られ指向性もある。2エレメントが基本形だが、導波器を付けてさらに利得を得ることも可能。50MHzやHF帯に利用されることが多い。HB9CVは考案したスイスのハムのコールサインから命名された。
ループアンテナ
1波長のエレメントをループ状に丸めたアンテナ。形は四角でも三角でもよい。四角だとクワッド、三角はデルタループと呼ばれる。八木の原理で多素子化するとビームアンテナとなる。利得は得られるが受風面積が大きくなるのが欠点。市販品もあるが自作する人が多い。
ヘンテナ
併合ループの変形で、長辺が1/2λ、短辺が1/6λの長方形の中に非対称の給電部がある。八木よりも利得が高い。単独でも使用できるが、八木の原理で多素子化しビームアンテナとしても使用できる。長辺が1λのものもある。重量と受風面積が大きくなるのが欠点。考案したのは日本のハム。動作原理が不思議なので「変てこなアンテナ」という意味から命名された。市販品が少ないので自作がメインとなる。
パラボラアンテナ
中華鍋のような形のアンテナ。鋭い指向性があり、高い周波数に適している。一般家庭ではBSやCSなどの衛星放送の受信用としてよく設置されている。アマチュア無線でも1.2GHz以上の高いバンドで使用される。アマチュア用は市販品が少ないので、自作がメインとなる。
ログペリアンテナ
正しくはログペリオディック。各エレメントの長さが前方にいくにしたがって短く変化しているので、広範囲の周波数帯に対応している。広帯域の受信アンテナとして使用されることが多い。八木のようなビーム特性がある。
ディスコーンアンテナ
ディスク(円盤)とコーン(円錐)を組み合わせた傘の骨のようなアンテナ。VHFからUHFの広帯域受信用として使用される。無指向性なので利得は高くない。市販品では上部に送信用のホイップアンテナを付けた製品が多い。
その他
キュービカルクワッド、スイスクワッド、スクエアロー、バイコニカル、AWX、ZLスペシャル、バタフライ、磁界型ループ、同軸ケーブルで作るコーリニア、フィーダ線で作るJ型、空き缶を利用したカンテナ・・・色々な形のユニークなアンテナがたくさんあります。それらの多くはハムが考案したものです。みなさんも身近な材料で自作してみるとよいでしょう。


カタログの見方
●dBとdBi <要注意!>
カタログなどではアンテナの利得(ゲイン)を分かりやすい対数としてdb(デシベル)数値で表されています。ここでの注意点は、そのdb数値には<db>と<dbi>の2種類あるということです。

dB(デシベル)は、アンテナの基本形である1/2波長のダイポールアンテナを0dBと基準し、そのダイポールアンテナと比べてどれくらい利得があるかを示すものです。よってdBは相対利得とも呼ばれます。本来はdBdと表記すべきですが、一般的には単にdBと表記されていることが多いようです。。

dBi(デシベルアイソトロピック)は、仮想上で全方向完全な無指向性アンテナを基準にしており、絶対利得とも呼ばれます。注意点は dBi は理論上の完璧なアンテナが基準ですから、dB表記に比べて 2.15dB (正確には2.14)数値が大きくなっていることです。よって同じダイポールアンテナでもdb表記なら0db、dBi表記なら2.15dbi となります0dB=2.15dBi という関係です

カタログでは数値を大きく見せるために dBi 表記がほとんどです。カタログによっては表記が混在しているものや、dBiの数値なのにdBと表記されている場合もありますので、複数のアンテナ性能を比較検討する際には要注意です。

FB比
Front to Back Ratioの略で前方対後方比。八木などのビームアンテナから発射される電波は目的の方向(メインローブ)以外にも後方(バックローブ)や横方向(サイドローブ)など不要な方向にも若干放射されます。その不要方向(副ローブ)で最も大きいのが後方ですから、放射パターンを前方対後方の比率で表しビーム特性がどれくらい優れているか判断する一つの基準となります。デシベルで表示されますから数値が大きいほど良いアンテナとなります。20〜25dBあれば優秀なアンテナです。(前方ゲインを0dBと基準して後方の強さを表す場合は-10dBというようになりマイナス数値が大きいほど良いアンテナです)
FS比
FB比と同じ計算方法で、フロントとサイドの比率を同じくデジベルで表したものです。
FB比とFS比がともに優れていれば指向性が鋭いアンテナということになります。

■指向性アンテナにはローテーター

ローテーターとはアンテナを回転させる装置です。テレビ放送のように常に決まった方向から電波が来るのであればアンテナをその方向に固定しておけばOKです。しかし、アマチュア無線は不特定の局と交信することが多いのでいつでも360度回転できないと不便です。そこでビームアンテナにはローテーターを付け無線室のコントローラーを操作して目的の方向にアンテナを向けるわけです。
ローテーターもアンテナの大きさや重量に応じて小型から大型まで多くの種類があります。ただ、価格が高いですから、最初はベランダに設置したポールを手で回転させる人もけっこいます。


■感度アップにはプリアンプ


弱い信号を電気的に増幅させるのがプリアンプ(受信増幅器)です。UHFのように高い周波数になるとケーブルによるロスが大きいのでプリアンプを使用している局も多いようです。市販品は50、144、430、1200MHz用が発売されています。430MHz帯以上を本格的に運用したいのであれば購入する価値はあると思います。
また、プリアンプにはアンテナ直下型と無線機の近くに設置する卓上型がありますが、アンテナ直下型でないとあまり意味がありません。それは弱い信号がケーブルでロスする前に増幅する必要があるからです。卓上型だと・・既にロスしてしまった後に増幅しても、いったん消えた信号は復活せず、ノイズ増幅器になりかねません。だからパワーアンプ(送信増幅器)に内蔵されているプリアンプもおまけ程度と思ってください。プリアンプのメリットを生かすには、必ずアンテナ直下に設置してください。

■SWR計

アマチュア無線でもアンテナなどの各種測定機器があれば便利です。無線機もアンテナもコネクタ付ケーブルもすべて市販品の場合はそれらの取扱説明書のとおり設置すれば、よほどのことがない限り大きな不具合はないと思います。でもハムとしては最小限の簡易的な測定機器は所有しておきたいものです。アンテナとケーブルのマッチングを見るSWR計は必須と思ってよいでしょう。プロ用の測定器は非常に高価ですから、無線機の出力を測るパワー計と一緒になっているアマチュア無線用の通過型「SWR&パワー計」が安価(1万円前後)で便利です。パワーを測る際にダミーロード(擬似空中線)もあれば便利です。アンテナを自作する場合は簡易的な電界強度計(自作で十分)も必要でしょう。
SWR値は完全整合だと1.0ですが、概ね1.5以内ならほぼ整合状態と考えて良いでしょう。


 
アンテナ理論や自作に興味がある方は、CQ出版社の「アンテナ・ハンドブック」の購入をお勧めします。その他にも同社からアンテナに関する本がたくさん出版されていますので読んで研究するとよいでしょう。
 市販アンテナも多くの種類があり便利ですが、自作のアンテナで交信するとまた違った喜びが味わえるものです。それに身近な材料で製作できますので、市販品に比べてはるかに安価でしかも利得の高いものが簡単にできます。みなさんもぜひ自作にチャレンジしてみてください。


 
teatime   無線機よりもアンテナ重視で!   
 
V/UHF帯の運用で重要度の順位をつけると(「それはお金だ!」という意見は置いといて)・・・
 1.ロケーション 2.アンテナ 3.フィーダ(給電線) 4.出力 5.無線機 となります。

 一番重要なロケーションは、標高が高くて周囲に障害物がなくて見晴らしが良くて・・が理想ですが、移動運用は別として自宅からの場合は引越しでもしないかぎり条件を変えることはできません。
 だから2番目に重要なアンテナに最も気をつかいましょう。シャックづくりでは、まず自己の環境で物理的に可能なアンテナから計画をスタートしましょう。アンテナは電波の出入り口ですからここをケチるとすべてが台無しになります。

 次に、いくらアンテナが良くてもロスが大きいしょぼいフィーダーだとせっかくの信号が減衰して消えてしまいます。周波数が高くなるほどフィーダーロスによる減衰が大きくなります。よってUHFではフィーダーとコネクターは低損失のものを選びましょう。

 送信出力は、V/UHF帯ではさほど必要ではありません。10Wあれば十分です。山岳移動では1W未満でも100Km超の交信も可能です。確かに送信出力を上げれば電波はある程度までは遠くへ飛びます。しかし送信出力を上げても受信能力は変わりません。いくら電波を遠くへ飛ばしても相手の信号を受信できなければ交信はできません。送信と受信能力のバランスが大切です。その点、利得の高いアンテナを使用すれば、受信能力は向上し、同時に出力も増大したのと同じになり一石二鳥です。利得0dBと10dBのアンテナの電力比は10倍、20dBで100倍となります。つまり利得10dBのアンテナで10W送信すれば、0bBのアンテナの100Wと同じ出力になります。20dBだと1KWに相当します。電波はパワーで飛ばすのではなく、効率の良いアンテナで効率よく飛ばすのがハムの腕の見せ所です。

 最後に無線機は電波さえ安定して出れば何でもよいのです。10年前の中古無線機でもなんら問題ありません。OM諸氏では30年前のリグを使っていることも珍しくありません。パソコンとは違い、無線機は最新型である必要はないのです。

 アマチュア無線といえば最初は無線機ばかりに目が行きがちですが、まずはアンテナを最重要項目として考えましょう。とりあえずハンディ機一台で開局するのは良しとして、適当にハムライフを楽しみながら、次のシャックづくりの計画を立ててください。

 HF帯になると少し事情が変わり、電離層の通過や反射による減衰があるので、ある程度の出力も必要になります。その代わりケーブルによる減衰が少ないですから、給電線とコネクターは安価なものでOKです。アンテナが重要なのはかわりません。


デシベル表
1/2 1 2 3 4 5 10 100
電力[dB] -3 0 3 4.7 6 7 10 20
電圧[dB] -6 0 6 9.4 12 14 20 40



フィーダーとコネクター


アマチュア無線では無線機とアンテナに関心がある人は多いですが、意外とフィーダ(給電線)やコネクタに無関心な人が多いものです。フィーダーは無線機とアンテナを結び信号を伝える重要なものです。フィーダーの選択を間違えるとロスが大きくなり、せっかく受信した信号が消えてしまいます。特にVHFやUHFなど周波数が高くなるほどフィーダーロスによる減衰が大きくなります。現在は殆どの場合、給電には同軸ケーブルが使用されますので、ここでは主に同軸ケーブルについて説明します。同軸ケーブルにも太さや材質により多くの種類がありますので、使用するバンドと設置環境を考えて適切なケーブルを使用しましょう。


同軸ケーブルの見方
(1) (2) (3)
10 - SFA

(1)ケーブルの太さで内径をmmで表したもの。3〜12がよく使用される。太くなるほどロスが少なくなる。
(2)特性インピーダンスを表します。Cが75Ωでテレビ受信用などに使用されます。Dが通信用の50Ωでアマチュア無線では通常はDを使用します。
(3)絶縁体の材質などケーブルの構造を表したもの。
 2V→FB→SFB→SFAの順にロスが少なくなる


同軸ケーブルの減衰量および波長短縮率 (藤倉電線)
  型 名 ケーブル
外径 mm
周波数ごとの減衰量 (dB/10m) 波長短縮率
(約)
30M 50M 145M 430M 1200M
PE
充実
タイプ
3D-2V 5.3 0.77 0.99 1.71 2.99 5.2 67%
5D-2V 7.5 0.44 0.6 1.05 1.85 3.5 67%
8D-2V 11.5 0.3 0.4 0.72 1.35 2.6 67%
10D-2V 13.7 0.22 0.31 0.56 1.05 2.1 67%
低損失
タイプ
3.5DS 5.7 0.49 0.64 1.1 1.93 3.34 77%
5D-FB 7.6 0.33 0.43 0.74 1.31 2.3 80%
8D-FB 11.0 0.22 0.28 0.49 0.89 1.6 80%
10D-FB 13.0 0.17 0.22 0.39 0.72 1.3 79%
23D-4F 31.0 0.07 0.09 0.17 0.32 0.65 92%
高発泡
プラス
チック
5D-SFA 7.6 0.28 0.36 0.60 1.10 1.85 88%
8D-SFA 11.1 0.18 0.24 0.40 0.74 1.30 88%
10D-SFA 13.0 0.15 0.20 0.33 0.56 1.05 88%
12D-SFA 15.6 0.12 0.16 0.27 0.48 0.88 88%
上の表はSWR 1.0(アンテナと完全整合状態)の場合の周波数別の10メートルあたりの減衰量です。20m・30mと長くなるにしたがって上記数値の2倍・3倍・・と減衰量も増えます。よってケーブルはなるべく“太く短く”が理想です。ただ太くなるにしたがって価格も高くなります。同様に材質もFB、SFAと低損失なほど価格が高くなります。それに太くなるにしたがって芯線も太くて硬くなり、加工や取り回しがやりにくくなります。運用場所の物理的環境と運用周波数を考えて最適のケーブルを選択してください。
特にUHFでケーブルが長くなる場合はできるだけ損失の少ないケーブルにしてください。HF帯は減衰が少ないですから、5D2Vなどの安価なケーブルで十分です。

自動車に配線する場合は物理的に太いケーブルは不可能なので3D以下の細いものが使用されます。さらに車内への引き込み部分は2Dとか1.5Dなど極端に細くなっている製品が多いようです。自動車の場合は長さが3〜5m前後と限られていますので、さほど減衰を気にする必要もないと思います。

買うときは余裕をみて、測った数値より2m程度長めに購入するとよいでしょう。ピッタリ購入して足りなくなったという話をよく聞きます。特に太いケーブルはコネクタの接続部分とか曲げる部分は図面通りにはなりませんから。
それからケーブル長は1/2波長の整数倍にするとよくマッチしSWRが下がるという話をよく聞きますが、これはハムの迷信であって全く気にする必要はありません。物理的な取り回しに必要な長さでよいのです。

■同軸ケーブルの寿命
屋外に配線している同軸ケーブルは一般的に3〜5年を目処に交換するのがよいとされています。でも10年以上不具合なく使っている場合もあるようです。一番劣化しやすいのはコネクター部分で、雨水の浸入が最大の原因です。自己融着テープで厳重に防水しておけば比較的長持ちするでしょう。外部被覆は紫外線や太陽熱などで見た目は劣化するようでが、よほどの年月が経たない限り中の導体までは影響しないでしょう。それより傷があれば雨水が浸入しますので、傷の有無を定期的に点検するとようでしょう。またローテーターやクランクアップタワーの可動部分は非常に劣化しやすいです。特に芯線が硬いケーブルは外見は大丈夫でも芯線が断線していることもあります。頻繁に動かす場合は寿命が1年程度ということもあるようです。
いずれにしても定期的に目視による点検とSWR測定で異状の有無を確認してください。SWR測定の注意点は、ケーブルが劣化するとSWR計の値が良くなるということです。SWR値が悪くなるのが劣化の証拠となれば分かり易いのですが、皮肉にもその逆で劣化すると数値が低くなるという点に注意しておいてください。定期的に測定し、何もしないのに徐々にSWR値が低くなってきたら、ケーブルの劣化を疑ってみてください。
  
■フィーダーの種類と使用方法
既に述べたように、現在はフィーダーといえば殆どの場合で同軸ケーブルを使用します。同軸ケーブルは単にリグからアンテナに高周波電流を伝えるもの(非同調給電線)と思えばよいでしょう。しかし、現在はごく少数派ですが、同軸ケーブル以外にもフィーダーはあります。またフィーダーの使用方法にも違いがあります。市販アンテナを同軸ケーブルで繋ぐ場合は特に必要な知識ではありませんが、ハムとして知っておいて損はありませんので、フィーダーの種類と使用方法について簡単にふれておきます。
●フィーダーの種類
(1)同軸ケーブル
中心導体をポリエチレン等の絶縁体で包んであり、その絶縁体を外部導体(編組線)で包んであります。断面が円形ですので形で判断できます。現在の主流です。構造上耐電圧は下記の二線式より劣ります。通常は非同調給電線として使用します。電気的な働きの平衡・不平衡で分類すると、不平衡フィーダーです。よってアンテナ(平衡回路)に接続するにはバラン(平衡/不平衡整合器)が必要です。市販アンテナには何らかの整合処理が施されていますから、取扱説明書通りに接続すればよいでしょう。

(2)平行二線式フィーダー
文字通り二本の同じ導線が平行になっているフィーダーです。電気的な働きで分類すると平衡フィーダーです。断面の形や見た目の形状から、リボンフィーダー、めがねフィーダー、はしごフィーダーと呼ばれるものがある。

a.テレビ受信用フィーダー
VHFテレビに使用される300Ωの通称“リボンフィーダー”とUHFテレビに使用される200Ωの通称“めがねフィーダー”がある。現在はテレビ受信用も同軸ケーブルが主流だが、いまでも安価で市販されている。インピーダンスが高いので給電線としては使いにくいが、自作アンテナの材料として使用することもできる。

b.オープンワイヤー(はしごフィーダー)
平行する2本のワイヤーの平行距離を一定にするため適度の間隔でスペーサーが取り付けられており、その見た目の形状から通称“はしごフィーダー”とも呼ばれます。ロスが少なく、耐電圧にも優れている。インピーダンスが高いので同調フィーダー(下記参照)として使用されることが多い。昔は主流でしたが、同軸ケーブルが登場してからは殆ど使用されなくなりました。市販品がありませんので自作するのが普通です。現在は同調フィーダーなど特定の目的以外では使用されません。

●フィーダーの使用方法
(1)同調フィーダー
フィーダー長を使用波長の1/4λとか1/2λなど特定長にし、フィーダー上にわざと定在波を乗せ、フィーダーも含めてマッチングをとる給電方法。1本のアンテナを複数の周波数帯で、フィーダーを含めて同調させることができる。はしごフィーダーの時代によく利用された給電方法。高いSWR値の状態で使用するので定在波が立ち、その電流最大点で給電することを電流給電、電圧最大点で給電することを電圧給電という。現在は特定のアンテナか自作や実験であえて研究する人以外はあまり使われない。

(2)非同調フィーダー
アンテナ自体でマッチングをとり、フィーダーはできるだけ進行波のみが伝わるようにする使い方で、フィーダー長は任意(電気的長さの制限が無い)でよい。現在はほとんどこの方法で給電される。同軸ケーブルは非同調フィーダーとして使用することが前提でつくられている。


コネクター

アンテナと無線機はケーブルでつなぎますが、その接続部分のコネクタにはM型とN型があります。ハンディ機にはBNC型があります。いずれも無線機やアンテナのコネクタ端子に合わせればよいわけですが、N型は50Ωに整合された低損失タイプで高価ですからUHF(430MHz)以上の高い周波数で使用されます。HF帯は損失が少ないので安価なM型で十分です。VHF(50MHzと144MHz)も通常はM型でOKです。M型にも50Ω整合型の低損失タイプがありますが非常に高価です。アンテナ切換器などの端子もM型とN型がありますから運用する周波数によって選択しましょう。


コネクターの取付図 (東洋コネクター製の場合)
1)本体シェルより接続ナットを外す。
 MP-8,MP-10は後部についている止めネジ(左ネジ)を外してから行う

2)接続ナットをケーブルに通し、外部被覆を の寸法で切り取る。

3)外部導体を 、絶縁体を の寸法で切り取る。(ここで外部導体(アミ線)にハンダメッキしておくと 部が付きやすくなる)

4)本体シェルを装着し、 部をハンダ付けする。

5)接続ナットをもとの位置へ戻す。

 参考値(mm)
 MP- 3 a:25.5 b:17.0 c:15.0
 MP- 5 a:25.5 b:17.0 c:15.0
 MP- 8 a:25.5 b:17.0 c:15.0
 MP-10 a:26.0 b:17.0 c:15.0
 
1)本体シェルから締付ナットを外し各部品を取り出す。但し、絶縁体、ブッシングは図の順にに本体シェルの中に再び装着する。

2)ケーブルへ締付ナット、ワッシャー、ガスケットの順に通し外部被覆を の寸法で切り取る。

3)クランプを装着し外部導体をほぐして折り返してそろえ、絶縁体を の寸法で切り取る。

4)中心コンタクトを中心導体へ装着し、C部をハンダ付けする。

5)(4)でできたケーブルを本体シェルへ挿入し、締付ナットで固定する。

 参考値(mm)
NP-3 a:13.5 b:6.0  NP- 8  a:9.0 b:5.0
NP-5 a:13.5 b:6.5  NP-10 a:11.0 b:4.0
 
1)本体シェルから締付ナットを外し各部品を取り出す。

2)ケーブルへ締付ナット、ワッシャー、ガスケットの順に通し外部被覆を の寸法で切り取る。

3)クランプを装着し外部導体をほぐして折り返してそろえ、絶縁体を の寸法で切り取る。

4)中心コンタクトを中心導体へ装着し、C部をハンダ付けする。

5)(4)でできたケーブルを本体シェルへ挿入し、締付ナットで固定する。

 参考値(mm)
 BNCP-58U a:7.5 b:3.5
 BNCP-3  a:7.5 b:3.5
 BNCP-5  a:9.0 b:3.5
ハンダごては60〜100Wのものを使いましょう。40W以下のコテだとハンダの溶解に時間がかかり絶縁体が溶けたり変形してショートの原因になります。強力なコテで素早く行うのがコツです。ケーブルの切断には金ノコを使用しましょう。ニッパやペンチで切断すると切り口がつぶれます。外部被覆と絶縁体はカッターナイフで切り取ります。N型とBNC型の外部導体は千枚通しなどで丁寧にほぐす。

コネクターの取付けは難しくありませんので自分でできるようにしておくとよいでしょう。できない場合は有料で取付けてくれるハムショップもあります。割高になりますが両端にコネクター付きの既製品ケーブルもあります。既製品では10、15、20、30mなどが発売されています。モービル用では3〜5m前後が発売されています。

コネクターの屋外部分での接続には自己融着テープを巻きその上からビニールテープを巻きます。ビニールテープは隙間から水が入りますので、必ず最初に自己融着テープを使用してください。
ケーブルとコネクターの参考価格
ケーブル(フジクラ) コネクター (東洋コネクター)
型名 価格/m M型 価格 N型 価格 BNC型 価格
RG58/U 110 MP-3 300 NP-58/U 1100 BNCP-58/U 600
3D-2V 110 NP-3 1100 BNCP-3 600
3.5DS 110 NP-3X 900 BNCP-3.5DFB 600
5D-2V 140 MP-5 300 NP-5 1200 BNCP-5 900
5D-FB 210 NP-5DFB 1200 BNCP-5DFB 900
5D-SFA 250 NP-5DSF 1200 - -
8D-2V 300 MP-8 450 NP-8 1300 - -
8D-FB 410 NP-8DFB 1300 - -
8D-SFA 470 MP-8DSF 450 NP-8DSF 1300 - -
10D-2V 420 MP-10 500 NP-10 1500 - -
10D-FB 580 MP-10DFB 600 NP-10DFB 1500 - -
10D-SFA 620 MP-10DSF 1200 NP-10DSF 1500 - -
12D-FB 720 MP-12DFB 1800 NP-12DFB 1800 - -
12D-SFA 880 MP-12DSF 1800 NP-12DSF 1800 - -
価格の単位は円。上記は数年前、秋葉原のハムショップで確認したもので、現在の正確な価格ではありませんので参考程度と思ってください。それぞれの店や地域によって価格は異なります。コネクタなら電子パーツショップ、ケーブルは電線専門店などがハムショップより安い傾向があります。
ケーブルの価格は1m当たりの切り売り単価です。10m単位の巻き売りや1ロール(100m)は単価が安くなります。
コネクタはケーブルに対応する一般的な型式を掲載しました。他にも対応するコネクタがあります。





電波伝搬 (電波の伝わり方)


電波の伝わり方は周波数によって大きく異なり、様々な自然現象の影響も受けます。よって同じ周波数帯でも常に一定というわけではありません。プロの通信業務や放送局にとっては常に一定の伝搬が求められるので、自然現象による伝搬の変化は困ったことです。しかし、我々アマチュアは様々な伝搬や異常現象をむしろ楽しんで通信することができるのです。
ここでは基本的な電波伝搬を説明します。さらに詳しい用語や計算式に興味がある方は専門の書籍を参考にしてください。
電波伝搬の様式
1.地上波
 地上を伝搬する電波で、直接波、大地反射波、地表波の3つがあります。
直接波: 最も単純な伝搬経路で、送受信間が見通し距離の場合に光と同じように直進して伝わります。光の性質と似ているVHFやUHF以上の高い周波数にみられます。

大地反射波: 大地で反射して伝搬します。VHFやUHFで送受信間が見通し距離の場合は図のように直接波と大地反射波の両方が受信アンテナに到達し、位相差を生じてお互いが干渉します。両者の位相が同相になると受信地点の電界強度が高くなり、逆相になると低下します。

地表波(グランドウエーブ): 大地の湾曲に沿って伝搬します。HF帯以下の低い(波長が長い)周波数にみられます。MF(中波)のラジオ放送が遠くまで届くのは地表波を利用したものです。アマチュア無線では地表波はあまり利用されません。

 上記以外にも回析や反射などの現象によって、見通し外や異なる方向に伝搬することがあります。
山岳回折波:光と同じように、山岳による電波の回折(回り込み)現象で、山の向こうの山陰(見通し外)に伝搬します。VHFやUHF帯以上の高い周波数に見られます。

山岳反射波: 山岳に反射して伝搬します。VHFやUHF帯以上の高い周波数に見られます。山以外でも大きなビルなどでも同じ現象が起こります。アマチュア無線ではよく利用されるテクニックで、ビームアンテナを使用すると効率的です。アマチュアの世界では反射させる山岳によって、富士山反射、丹沢反射のように呼びます。

2.電離層反射波
地球の上空にある電離層に反射して見通し距離外の遠方に伝搬します。上空波(スカイウェーブ)とも呼ばれます。周波数が低いほど電離層で反射しやすくなります。通常、電離層で反射するのはHF帯(30MHz)以下の低い周波数です。電離層で反射された電波は遠くの大地に到達し、そこの大地でも反射して上空に向かって進み再び電離層で反射します。この電離層と大地の間で反射を繰り返して数千kmから数万kmと交信できます。主に海外とのDX通信に利用されます。電離層を通過したり反射するときに減衰します。

3、対流圏波
VHFやUHFなどの高い(波長が短い)周波数に見られる伝搬で、対流圏(地上約15kmまで)を通過する際に、気温、気圧、湿度などの気象条件の影響により伝搬が変化したり散乱するものです。。
対流圏では通常でも電波は直進しないで、若干下方(地面方向)に曲がりながら伝搬します。そのため実際には直接波の計算上の直線距離よりも遠方まで到達します。
さらに対流圏では雨や風などの気象変化が常に起こっています。それにより大気の屈折率は一定ではありません。対流圏で起こる様々な気象条件によって電波が散乱して伝わるので、対流圏散乱波ともいい、まとめてトロッポとも呼ばれます。それに加えて時刻や地理的条件などで屈折率の垂直分布が不規則になることがあります。それらの要因で温度・湿度が通常とは逆に、上空に行くほど高くなることがあります。それが逆転層と呼ばれるもので、そこを電波が通過すると複雑な伝わり方をします。逆転層が激しくなると、超屈折という現象を起こし、上下に反射を繰り返しながら遠方まで到達します。それがラジオダクトと呼ばれる現象です。ラジオダクトによる伝搬は主にUHF(430MHz帯)以上の高い周波数で発生します。

電離層

電離層は太陽の紫外線などの影響で大気が電離して発生したイオン層で、地上から約60kmから400kmのあたりに電子密度の高い部分が複数の層に分かれて現れます。難しいことはあまり考えないで、電離層は電波を反射させる鏡のようなものと思えばよいでしょう。下からD層、E層、F層と呼ばれます。さらにF層はF1層とF2層があります。アマチュア無線では主にF層の反射を利用します。

●各層の電子密度は一定ではなく、様々な条件で変化します。
 #1日の変化: 昼間に電子密度が高くなり、夜間にはD層とF1層は消滅し、E層も観測できないくらい弱くなります。
 #季節変化: 夏に電子密度が高くなり、冬にはD層とF1層は非常に弱くなるか消滅します。
 #太陽活動による変化: 11年周期の黒点数の増加によって電子密度が高くなります。ハムのあいだではサイクルと呼んでいます。現在はサイクル23(2000年ピーク)が終了し、最衰期(2006年)を折り返した時期で、コンディションはよくありません。次のサイクル24のピークは2011年頃と予想されています。



D層: 地上から約60kmから80kmの高さに昼間に発生し、夜間には消滅します。電子密度が低いので、反射するのは数十kHz以下のVLF(超長波)とLF(長波)の低い周波数のみで、他は反射されることはなく、通過する際に減衰させてしまいます。そのため吸収層とか減衰層とも呼ばれます。D層を通過する際の減衰は周波数が低いほど大きくなります

E層: 地上から約100kmから130km付近に発生する。電子密度はD層より数十倍高いが、夜間には観測できないくらい弱くなる。LF(長波)の他にMF(中波)の放送波やHFの低い周波数が反射する。アマチュア無線では1.9MHz帯や3.5MHz帯が反射する。E層を通過する際の減衰はD層と同様に周波数が低いほと大きくなる。

Es層(スポラディックE層): 略してEスポとも呼ばれ、E層付近に電子密度の高い層が突発的に発生する。発生原因は正確には解明されていないが、特に春から夏期の日中に発生することが多い。地域的には日本および東南アジア近辺が最も発生しやすい。
 Eスポにより、通常はすべての層を突き抜けてしまうVHFの電波も反射させてしまう。そのため隣接する国(日本の場合は韓国や中国)の放送が混信してくる。日本の放送局で特に影響を受けるのがVHF帯の下の方の1ch〜3ch(NHKテレビ)である。Eスポが発生するとNHKでは「只今気象条件により受信障害が発生しています」という旨のテロップを出します。強力なEスポだと、144MHz帯までも反射することがあります。
 プロの放送局にとっては困った現象であるが、アマチュア無線では普段はできない遠距離との交信が可能となり、Eスポの発生は大歓迎である。28MHz帯と50MHz帯が最もEスポの恩恵を受けやすい

F層: 地上から200km〜400km付近にあり、電子密度はE層より数十から数百倍高いのでHF帯(短波)を効率よく反射する。反射する際の減衰は周波数が高くなるほど大きくなる。
 夏期の昼間にF層の下にもう一つの層が現れ、それを正規のF層と区別する為にF1層と呼び、正規のF層をF2層と呼んでいる。F1層は夜間及び冬期には消滅(合併)する。アマチュア無線のDX通信ではこのF層の反射が最も重要になる。通常、F層で反射するのは28MHz帯までだが、11年周期の太陽黒点数の上昇ピーク時には50MHz帯までも反射する。

電離層伝搬における用語・諸現象
第一種減衰: 電波が電離層を通過するときに受ける減衰です。短波帯の場合、D層とE層を通過するときの減衰です。各層の電子密度が高いほど減衰は大きくなります。通過する周波数が低いほど減衰が大きくなります。
第二種減衰: 電波が電離層で反射するときに受ける減衰です。短波帯の場合はF層で反射するときに受ける減衰です。周波数が高いほど減衰が大きくなります。第一種減衰よりは減衰は小さい。

臨界周波数: 電波を電離層に垂直に打ち上げたときに反射する限界(最高)の周波数です。D層を突き抜けても、その上のE層やF層で反射されることもあるので、臨界周波数は各層ごとに表されます。通常の臨界周波数はE層で3MHz、F層で8MHzくらいですが、太陽の黒点数が上昇するとさらに高くなります。臨界周波数は電離層に直角に入射した場合の数値であり、電離層の入射角が浅くなるほど反射する周波数は高くなります。

MUF(最高使用周波数): 特定の2地点間において、電離層反射波で通信できる最高の周波数です。電離層に対して電波が斜め(浅い角度)で入射すると臨界周波数よりも高い周波数でも反射します。その入射角度が浅ければ浅いほど高い周波数でも反射しやすくなります。それは池に石を投げるのと同じ理屈です。石を上から水面に対して深い角度で投げれば石は水中に沈みますが、横手投げで浅い角度で投げると水面上を何度もバウンドして進むのと同じです。特定の2局間においては、臨界周波数がわかれば電離層の高さと入射角度、2局間の距離によって使用できる最高の周波数が計算できます。その値をMUF(Maximum Usable Frequency)といいます。

LUF (最低使用周波数): 特定の2地点間において、電離層反射波で通信できる最低の周波数です。HFの通信の多くはF層の反射を利用します。既に述べたようにD層とE層を通過するときに減衰します。その減衰は周波数が低いほど大きくなりますので、特定の2局間で電離層反射波による通信には使用周波数の下限があるということです。その下限周波数のことをLUF(Lowest Usable Frequency)といいます。LUFは送信出力やアンテナ性能により変わります。

FOT(最適使用周波数): MUFとLUFの間で、通信に最も適した周波数のことをFOT(Frequency Optimum Transmission)といいます。MUFの85%の周波数が最適とされています。

スキップゾーン(不感地帯): 地表波が届く地点と電離層反射波が最初に地上に到達する地点(跳躍距離)の間には何れの電波も到達しない地域が存在します。そこをスキップゾーンといいます。電離層の入射角度が浅ければ浅いほど反射した電波が最初に地上に到達する地点は遠くなります。それに対して地表波が届くのはせいぜい100Kmとか200kmです。よって入射角度が浅いほどスキップゾーンが広くなります。

フェーディング: 受信地点で電波の強さが数分の1秒から数分程度の周期で変動する現象で、原因によりいくつかに分類されます。

 #干渉性フェーディング:発射地点から二つ以上の異なる経路で受信点に到達した電波が干渉することにより発生する。異なる経路によって到達の時間差が生じるためである。電離層反射波が異なる経路により到達した場合、また電離層反射波と地上波の両方が到達した場合などに発生する。
 #吸収性フェーディング: 電離層による伝搬過程で受ける減衰(第一種減衰および第二種減衰)が時間とともに変動するために起こる。比較的周期が長い。
 #選択性フェーディング:電離層反射波が周波数により異なる減衰を受けることによる。AMでは片側の側波帯が減衰量が異なると了解度が低下する。
 #跳躍性フェーディング: 跳躍距離(電離層反射波が地上に到達する地点)付近で、電離層の変化により、今まで反射していた電波が突き抜けたり、逆に突き抜けていた電波が反射したりすることにより起こる。
 #偏波性フェーディング: 電離層で反射する際に偏波面が楕円形になり、それが時間とともに回転するために電界強度が変化して発生する。

デリンジャー現象: 地球上で太陽に照らされている部分(昼間)に、HFの通信が突然不能となり、数分から数十分後に回復する現象で、突然消失現象とも呼ばれます。デリンジャーとはこの現象を発見した米国人の名前です。原因は太陽表面の爆発によって放出された多量の紫外線が地球表面に到達することで電離層(特にE層)の電子密度が高くなり、E層を通過するHFの電波がほとんど吸収されてしまうためです。E層を通過するHF帯にのみ発生し、周波数が低いほど影響が大きい。よってHFでも高い周波数である21MHz帯以上は影響を受けることは少ない。

磁気あらし: 地球全体で電界強度が徐々に低下し、数日間にわたり通信不能となる現象。原因は太陽から放出される荷電子粒子が地磁気を乱すことにより、電離層も乱れてしまうため。要するに磁気嵐により電離層嵐が発生して電離層が乱れて通信不能となるわけです。デリンジャー現象の発生は昼間のみですが、この磁気嵐は昼夜に関係なく発生します。

ロングパス: 通常の通信では最短距離(ショートパス)の電波が電界強度が強いのですが、昼と夜の電離層による減衰の違いで、長い距離の電波の方が強く受信できることがある。この現象をロングパスという。

エコー: 発射された電波が二つ以上の異なる経路で到達することにより、信号に時間差が発生し、遅れて到達した信号が「こだま」のように聞こえる現象。ショートパスとロングパスの両方が受信できるときによく発生する。



 バンドごとの伝搬パターン

それぞれのバンドの基本的な電波伝搬をおおまかに説明します。もちろん電離層の電子密度や様々な自然現象によって変わってきますし、理屈通りにならない不思議な伝搬もあります。様々な現象を味わえるのもハムの楽しみですから、色々と実験・研究するとよいでしょう。なお、下図の電離層ではF1層は省略してF層(F2層)としてあります。
7MHz帯の伝搬

7MHz帯(40mバンド)はHFのなかで最も人気があるバンドで、一日中にぎやかです。7MHzはHFでは低い周波数ですので電離層(F層)でよく反射します。電離層では周波数が低いほど反射しやすくなりますので、各層の電子密度が高くなる昼間は、上図のAのように電波を垂直に近い角度で打ち上げても反射します。そのため近県など比較的近距離からの電波も到達します。

昼間の問題は、電離層を通過するときの減衰は周波数が低いほど大きくなることです。7MHzは低い周波数ですので、D層とE層を通過するときに吸収され大きく減衰します。そのため電離層と大地で何度も反射を繰り返すDX(遠距離)通信では減衰が激しく信号が弱くなるので、近距離の強い信号に隠れてほとんど聞き取れなくなります。これが昼間の国内バンドとなる理由です。

夜間になると、F層の電子密度が低くなるので、図のAのような深い入射角の電波はF層を突き抜けてしまい、Cのような浅い入射角の電波のみ反射します。入射角の浅い電波は必然的に最初に大地に到達する距離も遠くなりますので、近距離はスキップして聞こえなくなります。それに加えて夜間にはD層は消えE層も非常に弱くなりますので、昼間のようなD層とE層通過による激しい減衰はなくなります。これにより、夜間はDXバンドとなるわけです。
しかし、夜間はE層での減衰が少なくなるとはいえ、ある程度は減衰しますので、反射を繰り返し数万kmに及ぶ海外通信では、高性能のビームアンテナと大きな送信出力が必要となります。
 
 
21MHz帯の伝搬

21MHz帯(15mバンド)はアマチュアで利用可能なバンド幅が450kHzあり、7MHzに比べて混信も少ないので、HFの入門バンドとして人気があります。コンディションが良いときには盛んにDX通信が行われます。

21MHzはHFのなかでは高い方の周波数ですので、電離層で反射しにくくなります。上図の昼間のパターンのように、電離層の電子密度が高くなる昼間でさえ反射されるのはCのような浅い入射角の電波のみです。AやBのような深い入射角の電波は反射せず宇宙空間へ突き抜けてしまいます。浅い入射角の電波は遠くへ到達します。D層およびE層を通過するときの減衰は、21MHzは高い周波数ですので、気にするほどの減衰はありません。そのため、21MHz帯が昼間のDXが可能となるのです。また、Eスポを利用した通信も可能です。
 
夜間になると、F層も電子密度が低くなりますので、Cのような浅い入射角の電波でも反射されずに突き抜けてしまいます。そのため夜間はたいへん静かなバンドとなり、聞こえるのは近所からの地表波だけです。

21MHzのコンディションは太陽活動に大きく左右されます。11年周期の黒点数の上昇によりF層の電子密度が高くなると、21MHz帯も効率よく反射され、DXを含めたあらゆる交信の可能性が増えます。現在はサイクル23(2000年ピーク)が終了し、2006年の最衰期を折り返した時期で、コンディションとしては良くありません。次回サイクル24(2011年ピーク)が期待されます。

 
28MHz/50MHz帯の伝搬

28MHz帯(10mバンド)はHFではいちばん高い周波数ですので、VHFの50MHz帯(6mバンド)とよく似た伝搬をします。ここでは50MHz帯の伝搬パターンを中心に説明します。

通常は電離層を突き抜けてしまいます。よって普段は直接波による見通し距離の通信が基本です。
28MHz帯はHFで唯一FMが許可されています。50MHz帯はバンド幅が広いのでFM運用も盛んです。普段の運用者は少なく、見通し距離のFMモードでのんびり交信することができます。今でもAMモードによる通信が行われています。
休日には山頂などからの移動運用が盛んです。
50MHz帯は異常伝搬の恩恵を受けやすいので、様々な現象を利用したスリリングな通信を楽しむことができます。

Eスポ(スポラディックE層): Eスポなくして50MHz帯は語れないほど有名な現象です。 Eスポが発生すると状況が一変し、SSBもFMも大変にぎやかになります。Eスポは電子密度がF層よりも高くなり、通常は電離層を突き抜けてしまうVHF帯の電波も反射します。それにより、普段は交信できないDXの電波が強力に入ってきます。D層を通過するときの減衰は周波数が低くなるほど大きくなるので、高い周波数である28MHz帯と50MHz帯は減衰が少なく小出力でもEスポの恩恵を最も受けるわけです。
1回の反射での通信距離は400〜2000kmといわれていますが、電波の打ち上げ角度が低いと、近距離のEスポが利用できません。直接波による通信では高い位置のアンテナが有利ですが、近距離Eスポでは逆に高いアンテナは打ち上げ角が低くなり不利となります。
Eスポは突発的に発生するが、特に春から夏期の昼間に発生することが多い。12月と1月にも時々発生することがある。

F2層による伝搬: 太陽活動(黒点数の上昇)が盛んになると、特にF2層の電子密度が高くなり、28MHz帯が反射しやすくなるほか、最盛期には50MHz帯までもF層で反射することもあります。そうなると50MHz帯で地球の裏側との交信も可能となります。50MHz帯における超DX通信はF2層によるものが中心です。50MHzファンは11年周期の太陽黒点のサイクルを楽しみに待っているのです。太陽活動の最盛期でなくても、黒点数が50〜100程度あれば夏の昼間にワンホップの伝搬が期待できることもあります。

スキャッター(散乱)
 #Eスポによる散乱: Eスポが発生した時、正規のEスポ伝搬(アンテナを向けた方角)とは異なる方向からの信号が強力に受信できることがあります。これはEスポのバックスキャッターと呼ばれています。ただ、正規の方向からの局が多いので、バックスキャッターに気づかない場合があります。
 #F2層による散乱: F2層の電子密度が高い時に発生します。Eスポほど強くありませんが、F2層はE層よりもはるかに高度が高く、しかも遠い赤道付近で発生しやすいので、DX通信が期待できます。高度が高くて遠いうえに正規の反射ではなく散乱なので、日本のような面積の小さい国は、一度に全国が開けてしまうことも珍しくありません。
 #Ms メテオスキャッター(流星散乱): 流星が地上約100kmの大気圏に突入して燃える時に、周囲の大気がイオン化しプラズマ状態になります。その数秒間、Eスポのように電波を反射(散乱)する部分が現れます。数秒間とはいえ、次々に流星が発生する流星群だと、その分長い時間の通信が可能となります。特に1月の四分儀座、8月のペルセウス座、12月の双子座の3大流星群が期待できます。

赤道横断伝搬: F2層による伝搬の一種ですが、赤道付近の異常によるものを赤道横断伝搬(TEP)と呼んでいます。高さが400〜500kmと通常のF2層よりも高く、赤道を挟んだ南北間でMUF(最高使用周波数)よりも高い周波数が伝搬します。特に地球上の同一経度が強力なので、日本の場合はオーストラリアとの交信ができます。

トロッポ: トロッポとは一般的には対流圏での異常伝搬全般を指すようですが、50MHz帯では特有の現象を指すこともあります。異常伝搬の一つであるダクトは高い周波数で発生しやすいので、VHFとしては低い方の50MHz帯でのダクト現象は非常に稀です。しかし、波長が長い分、超屈折まで至らなくても、少し屈折するだけでUHFよりも遠くへ飛びます。実際には、ごく稀なダクトなのかダクトまでは至らない50MHz帯特有の屈折現象なのか判別しにくいので、50MHz帯ではこれらをトロッポと呼びます。


144MHz/430MHz帯の伝搬

144MHz帯(2mバンド)は入門バンドでもあり、多くの人が利用しています。430MHz帯(70cmバンド)も都市部を中心に盛んに利用されている。VHFやUHFは電離層を突き抜けてしまうので、直接波による見通し距離の通信が基本です。高い周波数の電波は光に似た特性を持ち直進性が鋭くなる一方で、光と同様に回析や反射という現象も起こります。
見通し距離ということは、見晴らしが良くアンテナの地上高が高くなるほど電波は遠くまで飛びます。山頂からだと小さい出力でも100km以上でも通信可能となります。一方でビルに囲まれた市街地ですと、数キロ程度としか交信できない場合もあります。要するに障害物には弱いのです。
またダクト現象で1000km以上の通信が可能となることもあります。

山岳回折: 電波の進行方向に山があって、相手局が山の陰に隠れて完全な見通し外であっても交信できる場合があります。それは山の先端で電波が回折(回り込み)する性質によるものです。山岳回折は50MHz帯以上のVHFやUHFで顕著になります。

山岳反射: 電波が大きな山に反射して伝搬します。相手局方向に直接アンテナを向けるよりも山岳反射を利用した方が良好に交信できる場合がよくあります。直進性が鋭くなるUHF帯の高い周波数になるほど反射しやすくなります。大きなビルなどでも同様の現象が起こります。

ダクト: 対流圏で大気の逆転層が発生すると、電波が屈折現象を起こし、電波が遠くまで到達します。屈折した電波が地面で再び反射して、その上下反射を繰り返すのが接地ダクト、空中にて上下反射を繰り返すのを離地ダクトといい、一般にラジオダクトと呼ばれます。ダクト現象はごく稀に50MHzでも発生することがありますが、430MHz以上の高い周波数で発生しやすい。

レピータ: 430MHz帯では、山の上やビルの屋上などに設置されたレピータ(中継局)を利用して、小出力のハンディ機でも山の向こうや見通し外の局と通信することができます。アップリンクとダウンリンクは異なる周波数にシフト(430MHz帯の場合、アップリンクが434MHz台、ダウンリンクが439MHz台)して利用します。レピータにアクセスするには88.5Hzのトーン信号が含まれていなければなりません。それらはレピータ対応の無線機を使用すればすべてPTT操作で自動的に行われます。レピータは他に29MHz帯・1200MHz帯・2400MHz帯などでも利用可能です。

宇宙無線通信: 144MHz及び430MHz帯以上の高い周波数の電波が電離層を突き抜ける性質を利用して宇宙無線通信にも利用されます。宇宙無線通信を行うには、免許状の通信事項に「宇宙無線通信を含む」という項目を申請しておかなければなりません。

 #衛星通信:人工衛星(サテライト)で中継する無線通信です。衛星の高度によって通信可能距離は異なります。仕組みはレピータと同じですが、干渉を避けるため送・受信は別のバンドで行います。例えば、上り(アップリンク)は144MHz帯で発射し、受信した衛星が430MHz帯に変換して下り(ダウンリンク)電波を送信します。アマチュア用の衛星は静止衛星ではないので追尾が必要です。また、衛星通信はリアルタイムで交信するアナログ通信とパケットで一旦情報を預かり電子メールのように地球上を運んでくれるデジタル通信があります。アナログの電波型式はSSB又はCWで、デジタルではFM(データ)を使用します。

 #EME(月面反射通信):月に向けて電波を発射し、月面を反射板として利用し、反射して地球に戻ってきた電波をキャッチする通信方法です。地球のほぼ裏側との通信が可能です。反射で著しく減衰し、地球と月の往復距離も遠いことから、非常に微弱な電波を的確にキャッチしなければならないので、高度な設備と知識・技術が必要です。仰角付きの高性能ビームアンテナと許可される最大の出力が必要です。なお、EMEは50MHz帯でも可能です。

★144MHz帯と430MHz帯の違い
 30年ほど前、まだ430が盛んではなかった頃は、430のような高い周波数は飛ばないだろうとの噂があったようです。無線局数が増えて144が混雑するようになり、やむなく430に移動した人々が意外と遠くへ飛ぶという実感を抱くようになり、現在のように144と同じような感覚で盛んに使用されるようになりました。波長からすると確かに144の方が遠くへ飛びやすいでしょう。しかし、430は波長が短い分、利得の高いアンテナが利用できるので結果的に144に劣らないくらい遠くへ飛びます。ただ、周波数が高くなるにつれて光に似た性質になり、直進性が鋭くなるので144よりも430の方が障害物に弱いという面があります。運用する地域(都市部か地方か)やロケーションによって適宜使い分けるのも良いでしょう。



*iphone アプリ 開発
*Android 開発/a>